自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

フライングおやじ

2004-05-08 | コンサート・音楽・宝塚
芦屋交響楽団の定期演奏会を聴きにザ・シンフォニーホールへ行ってきた。

アマオケの演奏会はプロが営業面を考えて選曲しないような実験的な曲を演奏することもできるし、一人一人の必死さがよく表われてくるから楽しい。芦響は全国でもトップレベルの実力派アマオケだよ。
っていうのは中学生のころからクラシック愛好歴、ん十年の夫の弁。

クラシックビギナーの私はどこでなにを聴いても新鮮だし、クラシックならではの美しく、やさしいメロディーは今風の音楽より理解し易い。
それにしても年2回の定演をこなし、ホールをほぼ満席にしてしまう芦響の実力ってすごい。

夫は仕事で行けなかったので私一人で出かけたんだけど左隣りに座ったおやじ、もとい男性が困った人だった。演奏中ずーっと右手をピアノを弾くように動かしている。フォルテのところなんかためをきかせて頭まで振る。全部視野の隅に入って気が散ることおびただしかった。
しかも前半2曲に対しての拍手がフライング気味だった。
それほど広い範囲に迷惑をかけているわけではなかったので注意する勇気が出なかった。彼だって音楽が大好きみたいだし。

係りの人にわがままを言って後半は空いている席に替えてもらった。でもその男性がまだ見える位置だ。おやおや時々大きく右に傾いて眠っているよう。しかも曲の最後の部分は起きていてまたフライング気味に拍手。あ~あ客演のチェロの藤森亮一さん、ヴィオラの小野富士さんの素晴らしい演奏を落ち着いて楽しみたかったのに。災難だったわ~。





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風を感じる絵

2004-05-08 | 展覧会
昨日……という書き出しになってしまうのは
せっかく書いた文章の送信に失敗して消えてしまったからです。ここで諦めてしまったら絶対続かないと気を取り直してもう1回書き起こすことにしました。
じゃあ改めて……

昨日、姫路市立美術館に「アンドリュー・ワイエス水彩素描展」を見に行ってきた。姫路城の東側を美術館に続く道は今、桜の若葉がもりもりと勢いよく繁っていてとても気持ちがいい。赤レンガの美術館のたたずまいがいい。連休明けで人の少ないところもこれまたいい。

今回の展覧会は朝霞市にある丸沼芸術の森所蔵のデッサンや習作の展示が主体だ。ワイエスのあの精密な写実画に至る過程を見ることができておもしろかった。

ワイエスの絵を初めて見たのはちょうど30年前、東京国立近代美術館でだった。女子高を卒業してそれと雰囲気のあまり変わらない職場などを経て3回目にたどり着いたのは将来性と活気に満ちた会社。ほぼ同じころに途中入社した男性が一緒に行こうと声をかけてくれたのだ。

美術館の入口でどきどきしながら待っていたはずなのに、そのあと彼とどこへ行って、どんなおしゃべりをしたのかまったく憶えていない。記憶に残ったのは窓にかかる風をはらんだ破れたカーテンや使い込まれた農具、ブーツに踏まれた草、毛髪一本一本まで描き込まれた少女……、ワイエスの絵のほうだった。

三ノ宮から乗った昼下がりの新快速電車でうとうとしてしまった。ボックス席で隣りに座った女性が降りたのに続いてあわてて下車して改札を出てから気がついた。
姫路じゃな~い。一駅手前の加古川だった。フツー改札出る前に気がつかないかぁ?







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