兵庫県立美術館で舟越桂~私の中のスフィンクスを観てきました。
会期は8月30日(日)までです。
舟越さんの作品を最初に意識したのは、天童荒太さんの「永遠の仔」の表紙としてだったでしょうか。
調べてみると永遠の仔の発行は1999年です。
舟越さんの木彫は楠と大理石の玉眼を使っているそうです。
そしてその眼は左右を少し外側に開き気味につけるのが舟越スタイル。
そうすることによって、鑑賞者と目が合うことはなく、彫刻があたかも遠くを見つめているような効果が生まれるそうなのです。
今回展示される木彫は30点。じっくり観るのにほどよい点数ですね。
すべて、その周りを1周できるように展示されています。
この展覧会のポスターやちらしに使われている「月の降る森」は2012年の作品。
一番最初の展示室に展示されています。
他の作品にも登場してくる教会に、巨大な女性像が乗っています。
2004年以降、半人半獣、雌雄同体のスフィンクスが多数制作され、今回の展覧会でも大きなスペースがさかれています。
私は初期のころの作品のほうが好きですけど・・・。
そのほか、習作、素描、版画、デッサン帳などの展示もありますよ。