シルバー川柳、全部網羅しているわけではありませんが、図書館で借りられるときは読んでいます。
公益社団法人全国有料老人ホーム協会+ポプラ社編集部編と、宮城シルバーネット+河出書房新社編集部編とがあります。
ポプラ社編集部編はいつも、添えられている古谷充子さんのイラストが秀逸で絵からも笑わせてもらっています。
掲載川柳数も多く、投稿者を60歳以上に限っている河出書房新社編集部編にはなんと90歳以上の川柳を集めた章があって、101歳を最高に、その章だけで23首も掲載されています。頼もしい先輩たちです。
その章も含め、河出書房新社編集部編の中から身につまされた川柳を少し抜き出してみました。
★死因には なったことない もの忘れ(72歳)
もの忘れごときでくよくよしていられません。
★喜寿からは 不良になって 遊びたい(76歳)
う~ん、できれば私は品よく遊びたい。
★検温です 額に「銃」を 向けられて(80歳)
慣れました。最近は自動検温器、増えましたね。
★まだ若い もう齢(とし)なのと 使い分け(81歳)
何かを始めるのに、もう齢だからと言わないようにしたいです。
コロナが収まったら、ゆっくり移動のシニア向け海外旅行行きたいです。
★わが自慢 九十四歳の 早歩き(94歳)
わ~、うらやましい。すでに早歩きヤバイです。
★採血で 腕の白さを ほめられる(91歳)
これ、実際にありました。でも白くてもしわしわ。
看護師さんの精悍な腕のまぶしかったこと。
★九十二 最後の五輪 亡妻(つま)とみる(92歳)
私は原点にもどった、さわやかなオリンピック見てから逝きたい。
★「年ですネ」 医者に言われる 前に言う(73歳)
特に整形外科は「加齢から・・・」ばっかり。
もう少し頑張りましょう。ご同輩。