講談社のサイトを見たら、この『今度生まれたら』を
『終わった人』、『すぐ死ぬんだから』の著者が放つ最新「高齢者」小説!
と表現していたけれど、私はこの3冊、「老境3部作」と名付けました。
内館さんの作品を読むと、映像まで思い浮かびます。読みやすいし、おもしろい。
まあ、作家も内容も同世代だから、スッと入ってくるんでしょうね。
70歳になった主人公の夏江は、国立大学に入学できる学力をもっていながら、短大を卒業して一流企業のエリートを予定通り射止める道を歩みます。ただ、最後まで順風満帆とはいかなくて、夫の寝顔を見ながら「今度生まれたら、この人とは結婚しない」とつぶやきます。
それは決して、失敗したと後悔しているのではなくて、違う人生もあっただろうという前向きな気持ちからでした。
「人間は幾つになってもやり直せる」という励まし^^は高齢者向けの文章としてよく見かけますが、
「人間は幾つになっても、その時点から始められることはいくらでもある^^」と、私は思っています。
70代の親をもつ子ども、孫たちにとっても面白く読める作品です。
阪神タイガース、今夜も横浜で DeNA に5-7で6回裏途中降雨コールド負けでした。
牧選手はコロナ感染から復帰後すぐ結果を出し、今日は24歳のバースデーアーチまで打ちました。
阪神、ビジターでは1勝もできていません。
矢野監督のベンチでのトロンとした目、もう見たくない気分です。