『おいしいごはんが食べられますように』は、第167回芥川賞受賞作品です。第168回芥川賞もすでに発表されていますね。
単行本は図書館で借りて読む方針^^の私ですから、いつも利用している公立図書館ではたとえリクエストしても、まだまだ手元には届かない順番でしょう。
ところが、このところ利用することが多くなった労働関係に特化した小規模の図書館に置いてあって、タイミングよく借りることができました。
いかにも芥川賞受賞作といった趣きの作品でした。
職場あるある小説といった内容です。
現在はどうか知りませんが作者の高瀬準子さんは10年ほど会社勤めをしていたそうで、もちろんその会社での出来事がモデルではなく、フィクションの職場でフィクションの登場人物が仕事し、会話し、飲み会をし、夜を過ごしたりします。
タイトルどおり、食べ物の登場シーンが多いです。
感動とか、おもしろかったとか、特に言えない作品。読んで損したとは全く思いませんでしたが・・・。
読み終わった昨日、日経新聞夕刊を読んでたら、プロムナードというエッセイ欄の執筆者が高瀬準子さんでした。
おやおやこれもご縁ですかね。
そのテーマが彼女の執筆環境のことでした。
小説はノートパソコン抱えて、カフェやファミレスで書くことが多いこと。
飲み物やパソコン、執筆道具の置き方が決まっていること。
椅子に座って脚を垂らすのが苦手で、いつの間にか脚を曲げていることが多いこと。
膝の裏を閉じていたい^^のだそうです。
ご自分で書いた小説を読み返したときに、いいシーンやせりふの描写をよく思いついたと感じる部分は膝を曲げた時に書いた箇所なのだそう。
芥川賞受賞作品や受賞作家の作品を読む機会はとみに減りましたが、こんなエピソードを知ると、次作も読んでみたくなりました。