自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

牧野富太郎の恋(朝日文庫)~長尾剛

2023-09-20 | 

NHKの朝ドラ『らんまん』は、いよいよ来週最終回を迎えます。
楽しい半年間でした。



牧野さんの生涯はなんとなく知っているし、植物園に入ればどこでも、牧野さんゆかりの展示があります。
でも牧野さんって、正確なところ、どんな一生を送ったのでしょう。

以前読んだ朝井まかてさんの『ボタニカ』も、今回読んだ長尾剛さんの『牧野富太郎の恋』も史実を基にしてはいますが、創作部分が入っているようです。
朝ドラの『らんまん』に至ってはオリジナルストーリー^^と銘打っています。



今朝の放送でも、関東大震災に遭遇するまで、十徳長屋に住んでいますが、これまで読んだ本では増え続ける子どもと標本、資料を保管するために次々広い借家に転居して、その都度ためた家賃を踏み倒していたようなのです。

まあ、朝ドラ『らんまん』では万太郎をはじめ、善人が多く登場して、いつも気持ちよかったからいいのですが。


この『牧野富太郎の恋』の終盤にこんな記述があります。よく話題になる言葉です。

「君、『雑草』などという植物は、この世にないよ。植物は全てそれぞれが名を持ち、特色を持ち、独自の生命を精一杯に生きているんだよ。もし名がなければ、つけてやるだけさ」

皇居に招かれた牧野が陛下お付きの若い宮中職員の
「このあたりは、ずいぶんと雑草が生えていますね・・・」ということばに昭和天皇と牧野さんが反応して、二人の思いを牧野さんが代弁しました。

「この世に雑草という植物はない」と言ったのは昭和天皇なのか牧野富太郎なのか、結局どちらなんでしょう。

 


リーグ優勝が決まってから、負け越している阪神。今夜(9/20)、甲子園での阪神・巨人戦はノイジーのタイムリーで、4-3で阪神勝ちました。
京セラドームでは、オリックスがリーグ優勝を決めました。

 

 

 

コメント (4)
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