清水ちなみという著者名を聞いて、「あ~、あの」と思い浮かぶ人はそう多くないかもしれません。
私は彼女のライターとしての仕事のスタートを知っている年代です。
『週刊文春』の連載コラム「おじさん改造講座」を「そうそう、あるある」と面白がって読んでいました。
もっとも、おじさんネタを拾うOLのほうにだって、困ったちゃんはたくさんいたわけで、昭和のオフィスは実にのどかでした。
ちなみ^^に連載開始当時の『週刊文春』編集長は花田紀凱さん。連載は1987年から1997年まで続いたそうです。
また、同誌の名物企画「顔面相似形」も彼女の発案だそう。
ちなみさんはライターとして膨大な量の仕事をし、書籍化され、テレビドラマ化、映画化された作品もあるようですが、私は『週刊文春』以外の仕事に関してはあまりよく知りません。興味の範囲が重ならなかったからでしょう。
その清水ちなみさんの名前を書評で知ったのは最近のことです。
2009年、ちなみさんはくも膜下出血で倒れ、手術で一命は取り留めたものの脳梗塞を発症したのです。
左脳の4分の1が壊死し、失語症になり、手足も不自由になってしまいました。
『言葉』が仕事のツールのライターにとって、どれだけダメージは大きかったことでしょう。
ところが、ちなみさん、ご本人の努力や周りの方、特に旦那さん、子どもたちのサポートで、雑誌連載から本を出版するまでに復活しました。
この本、ただただ苦しい闘病記ではありません。読んでいて面白可笑しい部分も多いのです。
脳梗塞予備軍の私としては、「こうやって乗り越えることができるのだ」と、少し明るい気持ちもわきました。
今日(6/29)神宮球場はデーゲーム。阪神・ヤクルト戦は1-6で、阪神敗れました。
宝塚歌劇専門チャンネル、タカラヅカ・スカイ・ステージは6月30日まで5日間無料放送中でした。
契約したいのはやまやまですが、野球観戦と両立できません。
今日、宙組・芹香斗亜さんの再開ステージの挨拶を偶然見られました。
今回の事件で、誰もが重苦しい思いでいました。
芹香斗亜さんのトップ就任、宝塚大劇場お披露目公演のチケットをどうにか買えたのに、中止になって見られなかった甥夫婦や私も残念以上の思いです。
その後、どの公演もチケットはすぐ完売です。普通のファンがチケットを手に入れやすいシステムを劇場関係者には作ってほしいです。
(写真はテレビのスカイ・ステージの場面を撮ったものです)