君は父母と妹と平和に暮らしていた高校生。次の誕生日もごく自然に迎えるはずでした。
2014年に韓国で起こったセウォル号沈没事故で君は多くの友人たちとともに、この世を去りました。
父母はその現実を受け入れることができないでいました。
年の離れた妹は優しいお兄ちゃんを失って、さらにお母さんやお父さんまでも失ったような状態なのに、必死に耐えていました。
セゥオル号の事故は修学旅行中の高校生がたくさん亡くなったことや、船長を始め、乗員が乗客を守らなかったこと、朴大統領の事故後の行動が誠実ではなかったことなどで韓国民の非難を浴びたことをよく覚えています。
この映画は沈没事故のリアルな映像は一切出てきません。
渦中に巻き込まれた人々の苦しさや、再生に向かう道筋、周りの人々のいたわりの様子で事故の重大さを表現しています。
君のいない君の誕生日会に一足先に再生に向かった沈没事故で亡くなった同級生の親たちや君の親友、後輩たちが参加します。
君はみんなに愛されていた、慕われていた。
残された者たちは君の思い出とともに生きるしかないのです。
韓国はいい映画をつくりますね。
お隣りの国のことをもっとちゃんと知らなければいけませんね。
なんかまた、ひと騒動ありそうですが・・・。
(スチル写真は映画.comより借用しました)