
46. 由良の門を 渡る舟人 かぢをたえ
ゆくへも知らぬ 恋の道かな
曾禰好忠(ソネノヨシタダ)(平安時代中期)
「潮の流れの速い由良の海峡を渡る船頭が、船の舵をなくしたので、舟はどこへ行くのやら、そのように私の恋の行方もどうなるか不安です。」
私の母の実家が丹後なのでか、この「由良」は丹後の由良川の河口のことだと思い込んでいましたが、和歌山と淡路島の間の由良瀬戸とする説もあることを、今回知りました。
丹後の由良川の河口は広いですが、そんなに流れが速いとは見えませんものね。

46. 奈留の門を 渡る万葉 かぢをきり
ゆくては遙か 日本本土かな
の門を・渡る・かぢを・ゆく・かな 13字 同じ
奈留島から直接乗り換えなしに長崎港まで行くのは、毎日1便・12時35分に奈留港を出る、九州商船のフェリー「万葉」か「椿」だけです。
京都へ帰る時、飛行機嫌いの私は、これを利用することが多いです。

奈留島を出航したフェリー万葉は、すぐに奈留島と前島の間の狭い海峡を通り過ぎて、長崎までに寄る奈良尾の港をめざします。
写真右が前島、左手が奈留島の奈留神鼻で、その間200mないと思われますし、遙か上空を前島への電線が通っています。
高度成長期に、この間に橋を架ける話もあったことは、遠い昔の夢物語に終わりました。
それでもここを通り過ぎる時は、奈留島を離れると意識しますので、この歌は丁度そんな気持ちにピッタリの出来ばえになりました。
この後、舵を左に切って船は進みます。
返事
大雪男さん:50番まで、一気に行ってみます。
花水木さん:尹が「い」の検索で出てくれたので、なんとか書けました。
旦那さん也尹(ヤイ)or尹也(イヤ)なんて名ではないですわね。
喜珍さん:宮の森の田んぼは採算取れなかったのでしょうか?
さんまさん:ありがとうございます。
貴公のブログで、いろんな小物を見るだけで楽しく満足しています。