
48. 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
くだけて物を 思ふころかな
源重之(ミナモトノシゲユキ)(平安時代中期)
「激しい風に、岩に打ち当たる波だけは砕けますが、岩はびくともしない。同じように激しい風のような恋にも、あなたは岩のようにびくともせず、私だけが心砕けて恋の思いに悩んでいるのです、あああっ片思いに終わりました。」
ちょっと情けない歌ですが、私の女に対する時の気持ちに近い感じはするので、基本的に私は情けない男かもしれません。
この重之は仲良しの51番作者藤原実方(サネカタ)が東北に左遷された時、実方を慕って陸奥まで付いて行き、その地で亡くなっています。
もしかしたら、この歌は男を恋する歌・・・?。

48. 風をいたみ 岩うつ波は はげしくて
くだけてここは 千畳敷かな
風をいたみ 岩うつ波・くだけて・かな 18字 同じ
奈留島の名所千畳敷、まあ白浜の三段壁や福井の東尋坊の小型版と言われればそれまでで、五島列島の嵯峨島にさえこれと似た景色はありますが、沖へ延びて小さな島と繫がっている景色をこの山道から見下ろすと、なかなかのもので、ャXターにもなっている名所です。

本当はもっと「風をいたみ」の時もありますが、そんな時は浮ュて近寄れませんので、これくらいの風と波でお許し下さい。
奈留島の名所を入れられて出来た歌は、それなりに名歌になっていますよね。
返事
大雪男さん:ドキッ!
花水木さん:3月30日の日曜日・・・

今回の写真も、花水木さんお気に入りの見覚えある写真です。
繰り返しの使用はお許し下さい。