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島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

鞍馬街道4.

2023-12-16 | 京都へ、京都から

 昔は洛中洛外の北の境界線の通りと言われてた鞍馬口通りは、西は金閣寺の前から東は下鴨神社手前の下鴨本通りまで、約4kmのやや屈曲した通りです。(地図の青線部分)

と言うことは、京都観光で金閣寺からぶらぶら鞍馬口通りを下鴨神社まで歩く、と言うコースもなかなかのもんだと思います、結構名所も有りますし、食事や喫茶店も有ります。

 今回は地図の太い青線部を東へ400ⅿほど歩きます。

 烏丸通りの京都市営地下鉄鞍馬口駅周辺には、スーパーが有ったり居酒屋が有ったりしますが、少し東へ進むともう普通の通りです。

 以前ここには大学受験予備校として有名な関西文理学院(通称カンブリ)が有ったりしましたが、今はその跡地さえ分かりません。

 60年ほど前高校3年生の夏休み、自宅から当時はまだ走ってた京都市電(片道13円で往復25円だった気がします)に乗って、学校では教えてくれない物理・化学の夏期講習にカンブリに通いました。

市電の一番前に乗ってると、向こうから来た市電の正面に当時付き合ってた女の子が乗っていて、恥ずかしそうに眼だけで挨拶してくれたことは、今でも鮮明に瞼に焼き付いています。

 そんな昔の思い出に浸ってると、道端になんか洋風スープの自動販売機があって、始めて見たので、500円で買ってみましたが、まあまあの味くらいでした。

 中国っぽい寺院の門を北側に見つけました。

閑臥庵(カンガアン)(暇なときは寝るに限る、の意味なら同感ですね)、江戸時代に開山した黄檗宗の禅寺でしたので、いかにも黄檗宗という建物であるのもうなずけます。

第108代後水尾天皇(1596~1680)(在位1611~1629)は法皇時代にこの庭によく来られた様で、

    明けぬとて 野辺より山に入る鹿の

      あとふきおくる 萩のした風

をここで詠んでいます。

意味ははっきり理解できませんが、まあ当時この辺は鹿が出てくる田舎だったんでしょうね。

300年以上たった今、再びこの辺まで鹿が出没する世になっています。

   500ⅿほど進みましたので、また休憩です。

コメント (12)
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