昭和43年(古っ)7月に就職が決まったので、8月に学生時代の
最後の夏を北海道で過ごすべく1ケ月間の長期貧乏旅行に友人2人と
出かけました。
均一周遊券なるものを手に入れ(確か3万円ちょっとだったと思う)
足と宿を最小限確保しました。
このチケットは、出発地から北海道までの往復と1ケ月間北海道のJR
(当時は国鉄と言った)全線の特急以外の列車の普通自由席に、乗り
放題で、貧乏な学生に実にぴったりのチケットでした。
7月一杯アルバイトに精を出して手に入れたのです。
当時、北海道を夏にリュックサックを背負って旅する人を”カニ族”
と言っていました。
横長の大型リュックサック(キスリングといったように思います)
やテントを担いでいるために蟹の様だというのと、列車の通路を歩く
のに横にならないと歩きにくいというので、このような呼び方をされ
たのだと思います。
(ついでに、バイク旅行の人は”ミツバチ族”と言ったと思います。
バイクをブンブン言わせながら走るからでしょうね)
旅行では、当然のことながら、JRと徒歩が主たる移動手段です。
宿泊は原則として、テント設営か、列車泊です。
(寝るためだけに列車に乗ったことも何回かあります)
数泊は、友人の親類(これは函館です)の家とか、ユースホステル
にも泊まった覚えがあります。
この旅行を通じて印象に残ったものをいくつか挙げると
①雌阿寒岳、雄阿寒岳の縦走(暑くて、きつかった)
②人があまり行かない交通不便な所にある小さな湖(オコタンペ湖など)
③利尻島、礼文島
④芝生の公園にテントを設営して寝たら、明け方に馬がテントのまわりを
ポクポク周回していたこと。
(この公園は、キャンプ禁止にはなっておらず、逆に牛馬放牧禁止に
なっていたはずなのですが)
若さと時間に余裕がないと実現不可能な旅行でした。
さて、8月初旬に1年振り4度目の北海道へ行って来ます。
先2回の北海道は、飛行機プラスレンタカーでしたが、今回は旅行社
のツアーにしました。 利尻、礼文の離島をゆっくり見ようと思うと、
どう計算してもツアーの方が経済的で効率的なのです。
帰って来ましたら、また写真などでご報告します。