皆さんゴールデンウィークはどのようにお過ごしですか?
山の鼻へ向かう登山者はまっすぐ、バックカントリーのスキーヤースノーボーダー小至仏経由の登山者は左手の雪の中へ消えて行きます。
ビンディングのかかとが上がる道具でスキー板を引きずるようにして歩きます。
樹林帯を登って行きます。
ひたすら登りますが、ペースはゆっくりです。
稜線に出ました。
ハイマツの影で風を避けながら食事をして、滑走の準備をします。
準備できました。
僕も頑張ってドロップイン。
オープンバーンを落とすと雪質は変わり、パウダーゾーンは終了です。
至仏山のキツイところはこの最後の登り返しです。
はーい到着。
『いぇ〜い!お疲れ様』
通りかかったスノーボーダーのお兄さん、ちょっと強面ですがこういう人の方がノリも良く、たくさん写真も撮ってくれます。
僕らのお休みは火曜日とぶつかった3日一日だけでした。サービス業なのでそれでいいんです。
今年は蔓延防止の制限も無いからか、連休序盤は店内も落ち着き気味でした。
皆さん少しは楽しめたのかな?
なお、ゴールデンウィーク終盤はご予約がひしめき合っています。いつもありがとうございます。
さて、僕も同級生とバックカントリーに出かけました。
なかなか休みが合わないので、こんな時しか約束できないのです。
もちろんアウトドアですので、感染の心配はかなり低いですね。
それに移動もおのおののマイカーで現地です。
車の渋滞が怖かったのですが『下道使えば大丈夫』という同行する友人のK君の一言で安心しました。
前夜発。
僕としてはかなり早くスタート出来ました。
8時30分頃家を出て、到着は0時20分頃でした。
天候が回復するのはお昼頃という予報なので、スタートは少し遅らせました。
戸倉第一駐車場からバスで鳩待峠に向かいます。
久しぶりの鳩待峠。
前日前々日の降雪はどうなっているかな?
山の鼻へ向かう登山者はまっすぐ、バックカントリーのスキーヤースノーボーダー小至仏経由の登山者は左手の雪の中へ消えて行きます。
ビンディングのかかとが上がる道具でスキー板を引きずるようにして歩きます。
板のソールにはシールと呼ばれる滑り止めを貼ります。
雪崩ビーコンやプローブ(捜索用の棒)それにショベル、救急用品、簡易テント、食料、水などを持背負って板を引きずるのは全身に鎧をまとったように重いです。
樹林帯を登って行きます。
人は思ったよりも多くなく、ストレスを感じませんでした。
前方の山は雲に覆われて山頂付近は見えません。
予報通り。
ひたすら登りますが、ペースはゆっくりです。
もう若くないし滑る余力も少しは残しておきたいのです。
朝は濃い霧に覆われています。
気温も低くマイナスです。
稜線に出ると風も強くなりました。
これも予報通りなので、その前に薄手のグローブをオーバーミトンで覆い中に一枚着ます。
稜線に出ました。
あたりは真っ白、景色も見えずまるで墨絵のようでした。
足元は少し重めのパウダースノーです。
まさかの5月にパウダーランの期待が膨らみました。
小至仏で雪が繋がっておらず、一旦板を担ぎます。
小至仏で雪が繋がっておらず、一旦板を担ぎます。
山頂手前も大きくトラバースするしかなく、ハイマツを避けるとなると板を担いで岩場を登るしかないです。
軽量化のためのアイゼンは置いてきちゃったんですが、やっぱりあった方がいいですね。
そしてようやく山頂です。
写真撮ってくれたお姉さんありがとうございました。
ハイマツの影で風を避けながら食事をして、滑走の準備をします。
準備できました。
シールを剥がし、前回会津駒ヶ岳でミスした、ウォークモードから滑走モードへの切り替えもちゃんと確認しました。
予報通り天候も回復!
まず絶景を堪能します。
本当に素晴らしい季節に素晴らしい景気、そしてまさかの雪質。
山では1人ずつ滑走します。
山では1人ずつ滑走します。
バディの安全を目視してからスタートし、安全なところで相手の滑走を見守ります。
上の画像、僕のイチオシの一枚です。
もちろんモデルはK君。
画像では分かりにくいかもしれませんが、後ろに燧ヶ岳を筆頭に東北の山々、斜度もかなりあります。
その斜度がキツイところのノートラック(まだ誰も滑っていないところ)に狙いを定めています。
打ち合わせをして滑走スタート!
『ノートラックいただきまーす』と行って滑り込むK君。
さすがクラウンの足前。
僕も頑張ってドロップイン。
山でこんなに快適に滑れたのは初めてです。
いつもいつも難しい雪で、僕は転倒の嵐でした。
テレマークの先生が『場数踏むことです』と言っていたのを思い出しました。
そうだった、僕がテレマークを始めた理由はこの瞬間を手にするためだったはず。
まだまだ課題は多いけれど、これからも力尽きるまで練習を重ね、ワンシーンでも多くこの時を感じたいです。
オープンバーンを落とすと雪質は変わり、パウダーゾーンは終了です。
次第にストップ雪へと変わり、僕らは悪沢の方へと進みました。
沢の左岸(沢を上流から見た時に左側)の尾根に沿って樹林帯を降りて行きます。
一ヶ所川上川を渡れるスノーブリッジがありました。
スノーボーダーの集団が対岸に渡って休憩しています。
僕はトレースに従って対岸に渡ることを提案。
K君は『いや、対岸は崖になっていたと思うよ』と譲りません。
前回来た時に対岸を渡ったのはもう少し下ったところでした。
それは僕も覚えていましたが、スノーブリッジがある所で渡らないと水の中を渡渉するしかないのです。
前回はスノーブリッジはありませんでした。
地形図を見るとたしかに等高線は沢のすぐ脇まで混んでいます。
K君の言う通りに進むと渡渉ポイントに到着。
ここで板を外して担ぎます。
そして対岸の斜面を登って登山道に合流していきます。
至仏山のキツイところはこの最後の登り返しです。
疲れた身体にはけっこう辛い登りです。
はーい到着。
お疲れ様でしたー。
『いぇ〜い!お疲れ様』
通りかかったスノーボーダーのお兄さん、ちょっと強面ですがこういう人の方がノリも良く、たくさん写真も撮ってくれます。
ありがとうございました。
こうして今年もなんとか『同級生と滑るバックカントリー』は無事終了しました。
K君誘ってくれてありがとうございます。
また行きましょう!