TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

富士外輪山「御坂山塊縦走」その3

2021年10月25日 | Weblog
黒岳山頂をねぐらにすることにした僕ら。
気温はどんどん落ちていきます。

風も少しづつ弱まり、ビバークの支度を整えたのち食事にしました。

2人ともカレーですが、E君はレトルトハンバーグを湯煎してトッピングしていました。
なかなか上達してきましたね。

湯煎したお湯は捨てずにスープやコーヒーに利用しました。
多少ゴミが入っていても、ほこりやビニールの匂いがしてもなんら健康に問題はないと思っています。
沸騰させていますからね。

野生人には当たり前のことです。


夜の山は不気味といえばそうなのかもしれませんが、これも慣れです。
ここには熊の目撃情報もあるし、鹿やイノシシもうごめいています。
そういえばカモシカにも会いました。

いつもならスマホに記録を入力したりして夜を過ごしますが、今夜はなんだか面倒になってさっさと寝てしまいました。

早く寝たので何度か目覚めましたが、2度寝3度寝して午前3時半に身体を起こしました。

E君は寒くて眠れなかったと言っていましたが、ねぐらに籠ってからすぐにいびきをかいていましたが、たぶん眠りが浅かったのでしょう。


翌朝、富士山が一望できる場所が少し先にあるということなので、食事を済ませたらそこに行って朝日を拝もうと決めていました。

E君はフリーズドライのパスタとパンでした。
僕はなめこ汁とふりかけご飯に海苔です。

寒いので暖かいコーヒーで甘いおやつも食べました。
コーヒーは加速度的にぬるくなっていきました。


赤富士にはなりませんでしたが、肉眼ではその移り変わりを楽しむことが出来ました。


進んできた稜線です。
今朝はここが赤くなってくれました。

紅葉はいまいちで、葉っぱは変色しながら焦げたようになっています。
まあこの山にはもともと紅葉する木は少ないので、期待はしていませんでしたが。


6時30分に2日目のスタートをきりました。
出だしはダウンの上にカッパを重ねました。
登山道には霜柱が。

当初ねぐらに予定していた御坂茶屋跡はまずまずの敵地でしたが、結果黒岳の山頂の方で良かったとE君も僕も言い合いました。


御坂山を越え、御坂峠に下ります。
さらに八丁峠を経て八丁山に来ると清八山(せいはちやま)はもう少しです。


「清八山」は秀麗富嶽十二景のひとつです。
秀麗富嶽十二景は大月市が選定した、富士山が美しく見える山頂のことで十二景それぞれの山頂に番号がふられています。
十二景は十二単(じゅうにひとえ)のイメージから来たものらしく、実際の山頂は20。
つまり同じ番号の山頂が2つあるところが8ヶ所もあります。


さらにその奥にある「本社ヶ丸(ほんじやがまる)」も秀麗富嶽十二景のひとつです。

清八山と本社ヶ丸には数人の登山者がいました。

僕らは清八山でしばし休憩し、E君はカロリーメイト、僕はマカロニサラダをコーヒーとともに補給しました。

そしてそして、本社ヶ丸でも『食べたらない』とE君がまたもや「ばくだんおにぎり悪魔の具入り」を食べ始めたので僕もチキンライス入りチキンラーメンを半分だけ胃の中にしまい込みました。

清八山に来た2人が本社ヶ丸に登って行きました。
激しい息づかいで追ってくるので先に行ってもらいました。
なかなかの岩場で身軽ではない僕らは(特に僕は)ふらつかないように確実に登りました。

年配の方がもうひと方に下山ルートを聞いています。
僕らは口出しせず黙って聞いていましたが、もうひと方が2つ言ったルートが「崖のようで違うようだ」と戻ってきました。

そして山頂から激しい傾斜のルートを見つけて降りていきました。

あとで聞いていた話と照らし合わせると、降りて行った方向は帰るべき方向とは逆で、地図にはない道でした。
大丈夫かなぁ··· とあとからE君と心配していました。


来た道を戻り、「大幡八丁峠」経由で下山体制に入りました。
やがて荒れた林道に出て、さらに下ると三ツ峠登山口の駐車場に出ました。

そこにはバス停とトイレがあり、ツアーの登山客がたくさんいました。
チャーターしたバスでおしかけたようです。
まるで子供の遠足のようにはしゃいでいました。

ほとんどの人がマスクをしていませんでした。
せめてバスのなかではマスクしてね。

さらに少し下るとデポした車に到着しました。
あ〜 疲れました。


歩行距離 28.3km
累計登坂標高差 +2,963m
所要時間 20時間
99,800歩
(2日間合計)

おしまい。


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