『AI・人工頭脳、其の三(AIの「教師なし学習」は「ブレークスルー」に)』
―ショッキングな情報、「囲碁AI「独学」で、最強に」!!!―
随分前のニュースになりますが、日経・企業総合欄に載っていました。 米グーグルの持ち株会社アルファベットの傘下の英ディープマインドは、新しい囲碁用の人工頭脳(AI)『アルファ碁ゼロ』を開発した。 世界のトップ棋士柯潔九段に三連勝した『アルファ碁』は大量のプロの対局データを学習して強くなった。 これは人間の指し手の、膨大な情報を、スパコンで処理して、達成できたものです。
今回は違います。 人が手本を示さなくても、人工頭脳(AI)同士での対局を繰返し、独学で勝率の高い打ち方を編み出した。
この『アルファ碁ゼロ』は、『アルファ碁』に100戦全勝した。
さらに、人間が長年の囲碁の歴史の中で、考案した『定石』とされる常套手段も独自に発見。 『アルファ碁』は世界のトップ棋士に勝利した際に『人間と対局するのはこれが最後』としていた。
その後も改良を続けたのは『人間に一切頼らないAI』と言う目標があったためだ。 従来は、人間の対局データを『教師』として学習したため、人間の積み重ねた知見の延長線上の強さに過ぎないとの指摘があった。 そこでゼロから人工頭脳(AI)が独学する『教師なし学習』を追求し、人間の発想にとらわれない革新的な人工頭脳(AI)を作り出した。
人工頭脳(AI)は2012年頃に登場した『ディープラーニング(深層学習)』によって画像などから学習する機能が大幅向上、画像認識や自動運転などで大きく利用が進んだ。 今回の囲碁AIソフトが実現した『教師なし学習』はさらに用途を広げる『ブレークスルー』になる。
これがどういうことか『2045年問題』に人間は対応できないと認めたことでしょうか。
ただ、一安心できそうな見解もあります。 『教師なし学習』が成功したのは、『ルールが明確な囲碁だからこそ』と専門家は声をそろえる。 『ルールが明確でない用途』では、期待する学習効果が表れるとは限らないと。この課題の解決なしでは、限られた用途の、囲碁AIは、人のような『汎用型AI』になる将来像はまだ見えない。 これでもズブ素人にはAIが人間を超える、転換点・特異点(シンギュラリティ)の『2045年問題』が気掛りです。
(記事投稿日:2017/10/22、最終更新日:2021/01/26、#503)
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