『男子劣化社会(読んで・解かったこと)』
―若い男性が劣化、学力や社会適応など様々な面で、しかも先進国で共通ー
草食系男子とか、男子中性化とか、あまり騒がれなくなり安心していたのも束の間、気になっていたことが、日本のみならず、世界中で起こっている状況であることが、表題の本『男子劣化社会』 P.ジンバルドー、N.クーロン共著 晶文社を読んで、再確認しました。
日経読書欄の『男子劣化社会』紹介の抜粋です。
若い男性が『劣化』している。 学力や社会適応など様々な面で。 しかも先進国に共通する問題で、著者である米国の心理学者は、この傾向が続けば、私たちの文化は大事な何かを失うと警鐘を鳴らす。
『劣化』を示す『症状』として、
❶各国の学校で男子は女子より成績が悪い。
❷労働でも悪い指標が並ぶ。 20代後半~30代前半の男性の失業率の世界平均は9%(2012年)で、約40年前の4.5倍に悪化している。 こうした現状から『やる気のない』男たちが急増している状況が推測できるという。
❸では現実の困難を避けた彼らは、何をするのか。 安全な場所・自室に引きこもり、ゲームやオンライン・ポルノに熱中して、想い道理の快楽を得られる、仮想現実の世界に没頭している。
小中学生までがスマホ・タブレットで見ることができる、オンライン・ポルノ動画が公開されている凄まじさは、真に『世も末』です。
❹背景には複合する要因が絡む。 『男が一家の大黒柱に』という伝統の価値観は息づき、期待に応えようと思うが、不況と生活費の高騰で幸せな家族ライフは得られそうもないと、早々と絶望してしまう。
❺当事者や政府、学校などが実践すべき解決法を、提示し至急変革せよと、訴える。
地域の自治会活動などに参加して、気がつくのですが、上記のような行動様式や様子が見られるグループとそうでない、所謂、劣化してないグループに、ハッキリと区分されている世界がそこにありました。
(記事投稿日:2017/08/17、2022/03/26、#504)
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