『おカネで歪むスポーツの世界 2 これをマスメディアが加速』
ー「格闘技」の体重制は、出来るだけ長く戦わせてKOシーンを見たいと邪推ー
ボクシングの世界では、体重制『ミニマム級からヘビー級まで3~25ポンド(1.36~10.9kg )の体重差間隔で17ランクに区分』の上に、練習用のグローブの大きさ・重さも下記のように、5種類もあります。
ウェブ情報から引用
国際ボクシング機構(IBO)ではウェルター級以下が8オンス、スーパーウエルター級(ジュニアミドル級)以上が10オンスと規定。
スポーツの世界は、かなり以前からプロ・アマの境目がなくなりつつあり、一層加速されているように見えます。
結果的には、プロと認められるには、
プロテスト型: ボクシング、ゴルフ、ボウリング
プロ入団型: 野球
プロ養成型: 競馬、ボートレース、オートレース
プロ宣言型: 卓球、ゴルフ、陸上、水泳
プロチーム契約型: サッカー、バレーボール、バスケットボール等で、
プロを決める多様な関門があります。
最近の、ボクシング界の問題は、根が深いようです。 とにかく、殴り合いのゲームであり、この世界、複雑すぎて、簡単には理解ができません。 また、テレビ放送ワイドショーからですが、某局のコメンテーターの発言『ボクシングは、ルールと判定が重要で、ルールが正確に運用され、フェアな判定がなければ、ただのケンカだ』と。 ごもっともです。
先ずは,ウェブ情報です。
アメリカに存在する格闘技と言えるタイプの部活はレスリングのみです。ボクシング以前に打撃系格闘技はまず部活と成立するのはほぼ不可能です。アメリカ人は暴力好きが多いと同時に、暴力に関しては批判的でかなりうるさいです。
レスリングはその中でもギリギリ健全とされている部活です。ちなみに授業や部活に水泳もありません。何故ならプールが普通アメリカの学校には無いからです。 要するに小学校から大学までボクシング部というのは存在しません。
補足:アメリカはまず日本と違って通常月謝のみ取ります。入会料や他の費用は発生しません。ジムでグローブやハンドラップなどの防具を借りるのも普通タダです。 ジムは日本と同じで場所によってジムが転々と多くあります。 特にブルックリンが多いですね。 今の所自分の行ったジムは月に1万円ぐらいで高くて2万円という感じです。1万以下で行けるジムもありますが。 マンハッタンなどの都会だと高い事が多いですが、ブルックリンやクイーンズ辺りは大抵安いですね。月に5000円の所があるとも聞いた事がありますし。
余談です。
ボクシングについては、多少の思い入れがあります。 高校時代は男子校でしたので、ボクシング部がありました。 自分は山岳部でしたが、隣の部室がボクシング部でしたので、時々、ロードワーク(これボクシング部の専売特許ですが山岳部も倣いました)が一緒になりました。 当時、このボクシング部に、県チャンプが居りました。 当時のジュニアのモスキート級ですので、対戦相手が県には居りませんでしたので『不戦・県チャンプ』です。 当時自分の体重はライト・ウエルター級でした。 自惚れですが、黒のタイツでまあまあのカッコでした。 この『不戦・県チャンプ』がなぜか自分をスパーリングパートナーにしたい旨、部のキャプテンを通じ、申し入れてきました。体重差15㎏でした。
このスパーリングは厳しいものでした。 1ラウンド2分間の3の回旋(間に1分間の2回休み、合計8分)が長かったこと。 当然ヘッドギアは付けていましたが、クリーンに打たれると、汗と涙までが飛び散りました。 結局3ラウンド目には、『これはガキの頃のケンカだ』思い出して、滅茶苦茶な攻撃になり、相手を膝から座りこませました。 体重制の必要がよく判りました。 この体重さでスパーリングとは言え、無謀なことをさせた両部の三年生キャプテンが大問題でした。
この時、思ったことは、ボクサーが、相手と試合終了後、普通は当然のように握手しますが、自分は、そんなことできたら『人間じゃ-ねー』と未熟者でした。 だんだん慣れるのでしょうか。
やはり『格闘技』の体重制は、ボクシングではフェアな試合を狙うのは勿論のこと、出来るだけ長く、多くのラウンドを戦わせてKOシーンを見たいのは、喜寿の爺だけでは無さそうです。 放映権も興業収益もすべておカネです。
ましてや、グローブの重さですが、いろいろあり、日本ボクシング連盟や世界ボクシング機構が決めており、プロ・アマ、男・女のすべての体重ランクをカバーして、重い・大きい方から;
① 16オンス(453.6g) ② 14オンス(396.6g) ③12 オンス(340.2g)
④ 10オンス(283.5g) ⑤ 8オンス(227.0g) ⑥ 6オンス(170.0g)
16オンスと14オンスが練習のスパーリング用。 3ラウンド目に16オンスの両手のグローブが『腹上まで下がってなく、顔前に保持』で来てれば最高です。
重い大きいのは、打たれ強いボクサーのドランカー(脳に損傷)の原因に、軽くて小さいのは、自分の手の中手骨の骨折か、相手の鼻骨や下顎骨の骨折させるときがあり、特に格闘技には『ケガは付き物』とは言え考えさせられます。
(20181006纏め 20201202追補 #031)
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