『自然の不思議・樹木のこと 2(ガジュマルは別称「絞め殺しの木」)』
―1本の幹に百本の気根の台湾最大のガジュマルは、防潮・防風林にヒントを―
ガジュマル(学名:Ficus microcarpa、漢名:細葉榕、正榕、榕樹、我樹丸)は亜熱帯から熱帯地方に分布するクワ科イチジク属の常緑高木。
日本やインド、オーストラリアに生息する常緑樹です。 「『気根(きこん)』と呼ばれる地上に出てきた根を他の植物にからみつけながら体を支え、自然界に生えているものは20mほどとかなり大きいものもあります。
実は鳥やコウモリなどの餌となり、糞に混ざった未消化の種子は土台となる低木や岩塊などの上で発芽する。 垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていく。
ガジュマルの名の由来は、こうした幹や気根の様子である『絡まる』姿が訛ったという説がある。 気根は当初はごく細いが、太くなれば幹のように樹皮が発達する。 地面に達すれば幹と区別が付かない。 また、成長した気根は地面の舗装に使われているアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力がある。 こうした過程で、土台となる木は枯れていく(ガジュマルはいわゆる『絞め殺しの木』の一種である)。
ウエブ情報から引用
日本では九州の屋久島と種子島以南、主に南西諸島などに分布する。 また小笠原諸島では植栽がなされている。 観葉植物としては本州でも見ることがある。
樹木は防風林、防潮樹、街路樹、生垣として、利用される。 燃やした灰でつくった灰汁は、沖縄そばの麺の製造に用いられることもある。 近年は観葉植物としても人気。
余談です。 千昌夫の『北国の春』の中国語版のひとつに「榕樹下」というタイトルをつけたものがあり、中国・台湾・マカオでよく歌われる。 この中国曲名の命名に感心。 理由は「榕樹」はガジュマルの近縁種を含めた総称。 「溶ける木」という意味であるが、他の木や障害物の間を縫って成長し、しなやかな気根を多く伸ばすなどして流体のような形状になることがあるため。
遺跡 タ・ローム寺院に絡みつく樹木ガジュマル
カンボジア にある、 アンコール遺跡群と呼ばれる多くの寺院や宮殿などの遺跡群の内のひとつ。
ウエブ情報から引用
壮観! 1本の幹と100本の気根の台湾最大のガジュマルがある寺
台湾の西側の海に浮かぶ「澎湖(ポンフー)」は、小さいながらも世界遺産クラスの自然と文化がいたるところにある魅力的な島。 知られざる澎湖の中で圧倒的な迫力を誇るお寺「通梁保安宮(トンリャン バオアゴン)」がある。
ウエブ情報から引用
多幸の木『ガジュマル』
この鉢植えの木が、タイの寺院の巨木「絞め殺しの木」と同じ樹木?
ウエブ情報から引用
ホームセンターで見慣れた大型鉢植えガジュマルと、タイのタ・ローム寺院に絡みつく巨大樹木ガジュマルが、傘寿の脳裏では結び付きませんでした。
(記事投稿日:20211016、#407)
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