『自然の不思議・樹木のこと 5(インドの生きている橋)』
『住民たちが生きたゴムノキの根を、編み込み橋を架けた!』
先日2022/09/25)の日経新聞のThe STYLE欄で見つけました『生きている橋』
ウエブ情報から引用
この写真の撮影者の苦労『木の根でつくられた「生きている橋」。 照明を駆使し、長時間露光で撮影した。』が良く分かりました。
『生きている根の橋』とは、生きている樹木の根により作られた、簡易な吊り橋の一種。 北東インドのメーガーラヤ州の南部で見られる。 根の橋は、シロン高原の南部に沿った山岳地帯のカーシ族とジャインティア族によって、インドゴムゴムノキの『気根(*)』から手作りされている。 根の橋の多くは海抜50〜1,150mの温暖湿潤気候の広葉樹林の急傾斜地に生育している。
『気根(*)』植物の地表に出ている茎あるいは幹から出て、空気中に現れている根。 ゴムノキ・タコノキ・トウモロコシなどにみられる。
『生きている根の橋』は、それを形成する元の樹木が健康である限り、自然に太く、強くなる。 木の寿命が尽きるまで新しい根が成長する可能性があり、橋を維持・強化するためには剪定や手入れをしなければならない。 ひとたび成熟すれば、50人以上の人が渡れるし、最長で150年の寿命を持つこともある。 積極的な手入れをしなければ、多くの場合、崩壊したり、野生化して、使えなくなる。
この橋を架ける準備が凄い。 先ず両岸にゴムノキを植え、15年から30年かけて竹製の仮の足場に沿って、その根を這わせ橋を架ける。 やがて湿度と歩行にうえが固められ根は絡まりあって太く強くなり、この構造は年を経るごとに弾力を増し、最長で150年の寿命を持つこともあるそうです。
中国の人口14.3億人を、現在14.1億人の「IT大国」のインドは、来年にも抜きそうです。 『生きている根の橋』の維持・活用同様に自然との共存も上手くできているようです。
(記事投稿日:2022/09/25、#575)
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