『自然の不思議・樹木のこと 8(ブナ・橅の木の名前の由来)』
『用途は広いが腐りやすく、歩合が悪く「分の無い期」の意味で「橅」と!』
ブナの語源は諸説ありますが、ブナの用途は広いが腐りやすく、歩合がよくないことから「分の無い木」の意味と言われています。 この分が悪い名前返上のために備忘録に纏めました。
木材には、利用しにくい姿のブナには、スギやヒノキのような印象もなく、見てもさしたる印象は受けなかったのですが、60年も昔のことですが、インターハイの登山大会で縦走した蒜山(上・中・下蒜山)で見たブナの木も曲がった幹とギザギザの葉っぱの印象だけが残りました。 普通のブナか、イヌブナかは区別がつきませんでした。
ウエブ情報から引用
その後、随分登山はしましたが、高尾山のイヌブナは、毎回・数十回、見ていますが、今では、『夢のまた夢』になってしまった。 白神山地の四季、春夏秋冬のブナ林の散策です。
ウエブ情報から引用
さて表題に戻ります。 ウエブ情報から引用です。
ブナ(山毛欅、橅、椈、桕、橿、学名:Fagus crenata Blume)は、ブナ科の落葉高木。 落葉広葉樹で、温帯性落葉広葉樹林の主要構成種、日本の温帯林を代表する樹木。 種小名のcrenataは、「円鋸歯状の」を意味する。 中国語で「山毛欅」とは本種ではなく、中国ブナの一種を指す。 「橅」は近年作られた和製漢字で、一般に(日本)ブナの意味に使われている。
温帯の山地に生育する。 ブナは「攻撃的な広葉樹」と評されるほど、ほとんどどのような土壌でも旺盛に繁茂し、密に茂る樹冠によって他の木々の成長を阻害する。 ドイツでは人間が管理せず森の成長を自然に任せた場合、ドイツの大部分はブナ林かブナの混交林になると考えられている。
日本では北海道南部、本州、四国、九州に広く分布し、低山の照葉樹林帯と、亜高山の針葉樹林帯の間にはブナ林が成立する。 雪が多い日本海側の山地と、奥羽山脈の背稜近くでは、天然林に近いブナ林が広範囲に広がっていたが、太平洋戦争後、大規模に伐採されてしまった。 ユネスコの世界遺産に登録された白神山地(青森県・秋田県)のブナ林は、保護運動の抵抗により、まとまった天然林としては最後に残った所である。
ウエブ情報から引用
太平洋側に降りると純林はあまり見られず、ミズナラなど他樹種との混交林を作る。本州中部では、ほぼ標高1,000-1,500 mまでの地域がブナ林となる。 日本北限のブナ林は、一般的には北海道黒松内町のものが有名であるが、実は最北限のブナ林は隣町の寿都町にある。 また、日本のブナの離島北限は奥尻島である。一方、南限のブナ林は鹿児島県高隅山にある。
白神山地以外の広範囲のブナ林としては、岐阜県・石川県・福井県・富山県にまたがる白山、福島県只見町周辺に、広大なブナ林を見ることができる(坪田和人著『ブナの山旅』『続・ブナの山旅』による)。福島県只見町は2018年10月、ブナ林の保全・活用に取り組む団体を集めた「全国ブナ林フォーラム」を開いた。
ブナの果実は多くの哺乳類の餌として重要であり、中世ヨーロッパではブナ林で養豚が行われていた。 日本では2003年は二ホンツキノワグマが多数、里に出てきたことで知られるが、この年はブナの不作の年でもあった。 しかしブナは基本的に毎年不作であり、5-10年に一度豊作になるだけである。 さらに、ブナがより不作だった2004年には出没例は2003年より少なく、全国的に過去に例がないほどのブナの豊作となった2005年にはクマの出没が増加した地域と減少した地域があった。 以上から、ツキノワグマの出没とブナの豊不作は必ずしも相関がないとの説もある。
ブナの葉にはタマバエ科の昆虫による虫こぶがつきやすく、26種の虫こぶが知られている。 葉の分解は非常に緩慢であり、その分解が細菌によってなされる環境では土壌は改善されるが、主にキノコによって分解される環境では酸性の粗腐植が作られ、他の土壌生物の土壌を改善する活動を阻害する。 そのため、森の養母とも称えられるが、粗腐植の主要因としてネガティブな評価を受けることもある。
最近、縄文時代が、内外で脚光を浴びていますが、世界に冠たる縄文時代は『定住で「採集・狩猟・漁労で農耕(田畑)なし」』でした。 これは『ブナ林』が重要なファクターだった思います。 ブナ林もっと調べていきたいと思っています。
(記事投稿:2021/10/26、#415)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます