『古代の日本は・日本人は凄い 2(石の宝殿 1)』
—国の史跡で横6.4m、高さ5.7m、奥行7.2m、重さは500トンを超える—
最近、ウエブ情報で見つけました『生石(おうこし)神社』にある『石の宝殿』は、
『日本の三奇』の一つです。
① 生石(おうこし)神社の石の宝殿 兵庫県高砂市
② 御釜神社の四口の神釜 宮崎県塩釜市
③ 霧島東神社の天の逆鉾 宮崎県高原町
ウエブ情報(ウキペディア『石の宝殿』)から引用
石の宝殿は、国の史跡で横6.4m、高さ5.7m、奥行7.2m、重さは500トンを超える竜山石と知られる凝灰岩の岩山の中腹を削って作られ、三方を加工前の岩盤に囲まれている珍しい巨大な石造物。 残りの一方は削りとられ、そこに生石神社があります。 『石の宝殿』の下部の岩盤は大きくくぼんでおり、池になっており、『浮石』と呼ばれるゆえんは、『わずかにつながった底部中央の支柱状の部分』が巨石自体の死角になり、巨石が池の上空に浮かんでいるように見えるためであること。 この『石の宝殿』は、この構造から、完成後どこかに移動させ、設置しようとした可能性があります。
さらに、もう一つ「浮石」と呼ばれるゆえんがあります。 この『浮く』は石工の用いる言葉で、岩にひびが入る即ち割れ目の出来ることを意味しています。 即ち、石宝殿と台石との間(『わずかにつながった底部中央の支柱状の部分』)にひびが入っているので『浮石』と言われる説もあります。 この割れ目と底部構造が完成後の移動を想像させます。
石の宝殿に匹敵する石の遺跡があと二つあります。 これらを将来『日本の三奇石』呼ばれることを期待しております。
❶酒船石 奈良県明日香村 30トン 7世紀末
ウエブ情報(ウキペディア『酒船石』)から引用
❷生石(おうこし)神社の石の宝殿 兵庫県高砂市 500トン 8世紀初
今回のテーマの写真とスケッチのコピー参照
❸益田岩船 奈良県橿原市 715トン 9世紀初
ウエブ情報(ウキペディア『益田岩船』)から引用
江戸時代、本格的な建造物の『生石(おうこし)神社』がなかった時に、シーボルトがスケッチを残しています。
福岡県立図書館 郷土資料課「シーボルト『NIPPON』 図版編」より引用
福岡県立図書館 郷土資料課「シーボルト『NIPPON』 図版編」より引用
福岡県立図書館 郷土資料課「シーボルト『NIPPON』 図版編」より引用
ウエブ情報(シーボルトの石宝殿のスケッチ石宝殿の画像)より引用
世界には、場所と年代は違っても、岩盤の地上から掘り下げて作られた、不思議な建造物があります。
(1)『石の宝殿』、8世紀初に建造
ウエブ情報(『石宝殿の画像』)から引用
(2) エチオピア ラリベラの『岩窟教会』、12世紀~13世紀に建造
イスラム教に追われ、第二のエルサレムとして建造された岩窟教会群の一つ。
高さ12mの3階建てで、外観は十字架の形をしている最も有名な岩窟教会です。
ウエブ情報(エチオピア ラリベラの岩窟教会『地面の下に築かれた”第二のエルサレム”』)から引用
古代の石の遺跡には、夢とロマンがあります。 これからも紙上、ネット上の調査ではありますが、続けていきたいと思っています。
(記事投稿日:2020/03/21、最終更新日:2021/07/23、#149)