知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『衝撃的なタイトルの本「全体主義の中国がアメリカを打ち倒す」』『独裁的リーダーが多くなった中で、二大大国の中国と米国は!』

2022-11-10 21:44:59 | 政治・経済

『衝撃的なタイトルの本「全体主義の中国がアメリカを打ち倒す」』

『独裁的リーダーが多くなった中で、二大大国の中国と米国は!』

ウエブ情報から引用』

中国人の多く住む地域、香港とシンガポールに、合わせておよそ16年間住んだことがあります。 香港は、一国二制度の前の英国のクラウンコロニーの良き時代で、中国(大陸)から香港に、事情があって移り住んだ人々との付き合いを通して中国を見ていました。 パール・バックの『大地』も読みました。一方、シンガポールは、華僑の子孫たちとの付き合いを通して、華僑のルーツ、中国を見てきました。 

香港は半世紀前、シンガポールは四半世紀前でした。 その間、半世紀前・四半世紀前・最近の中国の発展ですが、その各々の時代が目を見張るスピードの変化でした。 特に、半世紀前の香港の新界(ニューテリトリー)と中国の国境の『羅湖(ローウー)駅』近くの展望台から見た深圳(シンセン)は牧歌的な田園風景でした。 

その中国ですが、今では、アメリカのみならず世界中が、あらゆる面で脅威を感じています。 先ずは、この著書『衝撃的なタイトルの本「全体主義の中国がアメリカを打ち倒す」』の著者・副島隆彦氏のプロフィールのウキペデイア情報からの引用です。

1953年5月1日、福岡県福岡市生まれ。 1978年早稲田大学法学部卒業。 吉本隆明・久野久・小室直樹・岡田英弘・片岡鉄哉を師と仰ぎ、政治思想・法制度論・経済分析・社会時事評論の分野で評論家として活動。 それ以外にもカール・マルクスやフランシス・フクヤマやアイン・ランドやマックス・ヴェーバー、中村元、富永仲基、竹本久美子にも多大の影響を受け尊敬する。 日米の政財界・シンクタンクに独自の情報源を持つとのことで、「民間人・国家戦略家」として、「日本は国家として独自の国家戦力を持つべきだ」と主張している。 作家の佐藤慶からリバータリアン(*)と評されている。』

(*)リバタリアニズムを主張する人。自由至上主義者。完全自由主義者。 

この著書の『そで』にこうあります。

全体主義(トータリタリアニズム)という言葉は、そのまま共産主義(コミュニズム)という言葉と置き換えても構わない。 この全体主義国家の別名がディストピア(dystopia)である。 ディストピアはユートピア(理想郷)の反対語である。 私たち人類が向かっている方向は、どうも理想社会の実現ではなくて、その反対のディストピアであるようだ。 「絶望郷」である。 

半世紀も昔、お世話になった会社の香港駐在時代のことですが、元経団連会長で異名『財界総理』の石坂泰三顧問と会食(築地の老舗料亭の「金田中」香港支店で)の末席に参加させて頂きました。 顧問は、現役を引退されて、傘寿をとっくに過ぎて、なお多くの会社の顧問をされていました。 と同時に、大きなビーフステーキをいただく健啖ぶりに、呆気にとられた記憶があります。  

この会食の後で、大手造船会社の香港駐在の代表の方が、顧問に、二つのお願いをしていました。 一つは『香港の中国百貨店で購入した「毛筆セット」の筆おろし』でした。 あと一つは『将来、共産主義はどうなるのでしょうか、特に中国の!』、半世紀も前のことで、うろ覚えですが、顧問のお答えは、『資本主義も、共産主義もこのまま、今のままではなく、かなり近づいた、モノ・カタチになっていくでしょう。 人間には「業」がありますので。』と。 この時の『業』は、半世紀たってもはっきりと覚えています。 『業=欲』と! 

当時の中国の人口は6-7億人だったと記憶しています。 これだけの人口を養うには、共産主義か社会主義体制で、食糧と富を平等化し、個人の私利私欲『業=欲』をできるだけ避けていかないと、治めていけないだろうと素人なりに考えていましたが、過去も現在も、どこのリーダーを見ても、なかなか理想的にはいかず、貧富の差と、かなり広い範囲で飢餓が拡大しています。 

この著書にはこうあります。

中国は全体主義国家である。 その別名が「共産中国」である。 みんなに嫌われるはずだ。 だが、今後、世界中がどんどん中国のようになる。 その代表的な具体例且つ証拠は、監視カメラ(CCTV。今はコミュニテイー・サーキットTVと呼ぶ)が、街中のあらゆるところに取り付けられていることだ。 アメリカも、ヨーロッパも、日本だって監視カメラだらけの国になっている。 

中国では監視カメラによる民衆の動きの把握のことを天網(ティエン・ワン)という。 『天網恢恢疎にして漏らさず』の天網である。 

監視カメラのネーミングですが、『天網(ティエン・ワン)』これほど的得ていることには驚きです。 カタカナ英語に慣れた日本語ではCCTV(Closed-circuit Television)を監視カメラと呼びます。  

『天網恢恢疎にして漏らさず』ですが。 由来を探ると、

出典 老子(ろうし)・七十三章 原文

天之道、不争而善勝、不言而善応、不招而自来、繟然而善謀。 天網恢恢疏而不失(天の道は、争わずして善く勝ち、言わずして善く応じ、招かずして自ら来り、繟然として善く謀る。 天網恢恢疏にして失わず 

『天網恢恢疎にして失わず』の出典は『老子』です。 また、『天網恢恢疎にして漏らさず』の出典は『魏書』です。そして、出典が異なるだけでこの2つの言葉の意味は同じです。 

この意味は『悪事をすると必ず罰を受ける』という格言ですが、これが監視社会の象徴たるツールの名前になったことです。 この格言の微妙な違いは、『漏らさず』と『失わず』の由来だけですが、簡単に分かってしまう便利な時代に生きていることが感無量です。

さて、大変横道にそれました。 表題『全体主義の中国がアメリカを打ち倒す』の引用と読後感に戻ります。

世界は中国化し、しかもディストピアに向かうという。 最先端技術の発達によって、『技術の進歩を利用して便利で豊かな生活が実現するも、一枚めくると厳しい監視社会』に世界が向かっている。 『世界政府』がないこの地球ではでは避けられないことです。 

世界中のすべての国が、中国化するのである。 その代表的な具体例かつ証拠は、監視カメラ(CCTV(シーシーティヴイ。 今はコミュニティ・サーキットTV[ティビー]と呼ぶ)が、街中のあらゆるところに取り付けられていることだ。アメリカも、ヨーロッパも、日本だって監視カメラだらけの国になっている。 

これからの人類がたどるのは、このディストピア(幻滅の国。絶望郷[ぜつぼうきょう]。監視国家)への道である。 中国だけがますますひどい国になるのではない。ディストピア(dystopia)はユートピア(utopia、理想郷[りそうきょう])の反対語(アントニム)である。(『全体主義の中国がアメリカを打ち倒す』 

上記のようになるかは、最近の状況では微妙に変化している面もありそうです。

(記事投稿日:2022/11/10、#598)

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『報道関係の皆様へ、立花隆氏は「知の巨人」のニックネームを』 『同氏は、宇宙教室で子供たちに「ヒト・モノ・カネ・時間」と』

2022-11-10 17:35:57 | 政治・経済

『報道関係の皆様へ、立花隆氏は「知の巨人」のニックネームを』

『同氏は、宇宙教室で子供たちに「ヒト・モノ・カネ・時間」と』

『「政治・行政」に、国民の声は届きにくいので、期待は報道関係の皆様に期待』 

 

1974年、月間『文芸春秋』に『田中角栄研究~その金脈と人脈』を発表して田中金脈問題を暴いて田中角栄首相退陣のきっかけを作り、ジャーナリストとして不動の地位を築いたジャーナリスト・立花隆氏は『知の巨人』のニックネームで知られています。 

           

ウエブ情報から引用

 

ジャーナリスト・立花隆氏は『ルポライターとして』も、凄かったのです。

『東京大学休校中に、文春時代の仲間の誘いで文筆活動に入りルポライターとして活動を開始する。 創刊時の雑誌「諸君!」に「生物学革命」「宇宙船地球号」や石油などをテーマとしてノンフィクションや評論を書く。 1968年、「立花隆」のペンネームで文藝春秋増刊号「素手でのし上がった男たち」を発表。 「諸君!」の初代編集長田中健吾(後の『文藝春秋』編集長)との交友が後の「角栄研究」に繋がる。 1970年、東大紛争中の学費支払いを巡り大学事務と衝突。 東大哲学科を中退した。

 

1971年に出版した「思考の技術」で、「人間は進歩という概念を盲目的に信じすぎている」として、生態学に学ぶ思考法を披露している。 すなわち、

  • 「現実の自然は常に具体的で、無限に複雑かつ多様で、そこには測定不能のもの、つまり数量化できない要素が満ち満ちている」。
  • 「現実はムダとムラに満ち満ちている。 これに対して、人間の作ったものは、ムラなくムダなく、実にスッキリと、合理的にできている。 まるで、自然の作るものより、人間の作ったものの方が、はるかに上等なものであるかのように見える。 だが、これまた人間の価値観の狂いにほかならない」。
  • 「理論は常に純粋なものを扱うが、技術はものを現実に操作する必要上、かなり純度の低いものまで扱う。 ここで現われてくるギャップが、いわゆる理論と実践のギャップであり、技術の面では、工業化、企業化にともなう公害などの問題である」。
  • 「自然界には、生物個体にも、生物群集にも、さらには生態系全体にも、目に見えないホメオスタシス維持機構が働いている。 文明にいちばん欠けているのはこれである。それは進歩という概念を、盲目的に信仰してきたがゆえに生まれた欠陥である」、

   とする基本的な考えを発表している。』

 

立花隆・岩田陽子の『宇宙教室』

ウエブ情報から引用

 

立花隆の発案で、東北の小学校で「宇宙を考える」授業が始まった。 『「教科書に書いてあることだけが正しいわけではない」「何かをやる時には、ヒト、モノ、カネ、そして時間の発想が必要」。 高度な知識を求められる授業に戸惑う子どもたちも、やがて「正しく思考する技術」を獲得していく。』とありました。

 

東北の小学校でおこなった「宇宙授業」
正しく思考する技術
1.自分を疑う(無知の知、脱盲信)   
2.あれもこれも(並行思考)   3.長期的展望 (宇宙的スケール)4.科学+社会(科学を見る目)

ジャーナリストの役割は、日々発生する世の中の出来事や時事問題について、わかりやすく、報道・解説・論評すること言われます。 『知の巨人・立花隆氏(ジャーナリスト・評論家)』が宇宙授業で、子供たちに、こう言っています。『何かをやる時には、ヒト、モノ、カネ、そして時間の発想が必要』と。 

子供たちへの目安・目標にも数値は入ります、政府・行政の皆様へ『定性的な議論や、「議論します」だけでなく』、『何かをやる時には、ヒト、モノ、カネ、そして時間の発想が必要』でお願いいたします。 これ以上、世界から取り残されないように!

(記事投稿日:2022/11/10、#597)

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『世界の城郭・宮殿 010(オラヴィ城(オラヴィリンナ)』 『フィンランド三古城のひとつ、ロシア侵攻にも耐えた要塞』

2022-11-09 13:05:12 | 城・城郭・城塞

『世界の城郭・宮殿 010(オラヴィ城(オラヴィリンナ)』

『フィンランド三古城のひとつ、ロシア侵攻にも耐えた要塞』

 

オラヴィ城

ロシアのコサック騎兵隊と攻城兵器に備えた縄張りと総構えの湖上要塞

ウエブ情報から引用

 

 ウエブ情報から引用

 

ウキペデイア情報から引用

北欧フィンランドの南東部にある、サイマー湖の穏やかな水面の上に、凛と佇む中世の城『オラヴィ城』。 『オラヴィ城』はフィンランドがスウェーデン統治下にあった1495年に、ロシアの侵攻を食い止める軍事要塞として建設されましたもので、「優雅、優美なお城」ではなく、どっしりと力強くそびえ立っています。 

 

主な建築資材は近郊で採取した石で、石造りの城塞としては世界最北に位置しています。 17世紀には5つの塔がありましたが、戦争が激化した18世紀に占拠と奪還が繰り返されたことで塔も破壊され、最終的に現在の形である3つの塔が残りました

 

5つの塔を備えた内郭を持つコンセントリック型(多重環状城壁)の城のようです。 ローマの水道橋とローマの街道の土木石造建築技術は、ここ北欧まで、影響していたと思うと、やはりローマは偉大でした。

 

また、日本を代表するRPG『ドラゴンクエスト』に登場する、『竜王の城』のモデルとなった城。 ドラクエファンからオペラファンまで多数の人が魅了されるフィンランドの古城でもあるようです。

 

ロシアのコサック騎兵隊や攻城兵器にも耐えられる縄張りのこの湖上の要塞は、ロシアの侵攻をくい止められたようです。

(記事投稿日:2022/11/09、#F077)

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『宇宙船地球号・奇跡の星・水の惑星が「人新世」時代へ 15(火新世)』『地質時期区分で「火新世」と呼ばせたくない「人新世」で十分』

2022-11-08 23:55:24 | 地球・火山・地震・津波

『宇宙船地球号・奇跡の星・水の惑星が「人新世」時代へ 15(火新世)』

『地質時期区分で「火新世」と呼ばせたくない「人新世」で十分』

『地球史上、人類は「地質時期区分」の分類が難しい時代に突入』

 

人類は、なぜか無秩序・やりたい放題で、地球温暖化(むしろ気候激甚化)を進め『奇跡の星・水の惑星・緑の地球』を、『難しい環境=自然火災を起こしやすい星』にしつつあります。 この現代を『人新生』と呼んでいますが、すでに、気候激甚化で地球の気温が、現在の大半の生物には住みにくいレベルに上昇してきています。 一部の先生方からは『火新世』なども聞こえてきます。

 

オーストラリアの森林火災

ウキペデイア情報から引用

2019年~2020年に起こったオーストラリア森林火災では、自然発火が原因として考えられています。 自然発火が原因;

  1. 降水量の減少と乾燥
  2. 気温の上昇
  3. オーストラリアの固有種(油分を多く含む樹木)

 

欧州にも森林火災

ウエブ情報から引用

ヨーロッパで、記録的な猛暑による山火事が相次いでいます。

 

この厳しい情況を地質時期区分の学術分野でもいろいろあるようです。 世の中には、本当に難しいことを決める学者先生方がおります。 それは地質時期区分です。 現在の、地質時期区分は;

  • 累代区分では:顕生代
  • 代区分では: 新生代
  • 紀区分では: 第四紀
  • 世区分では: 完新世
  • 期区分では: メガヤラン期

 

地質時期区分

地質学の時期区分には『累代』『代』『紀』『世』『期』の階層があり、累代が最大で、期が最小の区分となる。 最も新しい『代』にあたる新生代には7つの『世』があり、暁新世、始新世、漸新世、中新世、鮮新世、更新世、完新世となる。 人新世は、完新世のどこかの時点より後を分割して新しい区分にすることになる。 地質学的な時期は巨視的時間スケールにあたるが、人類の活動の影響が地質学的に見ても無視できない規模に達していることを示している。堆積物や氷床コアにおける人類活動の気候的、生物学的、地球化学的特徴に関するレポートには、20世紀半ば以降の時代が完新世とは異なる地質時代として認識されるべきだという示唆がある。

 

人新世

人類が地球の地質や生態系に与えた影響に注目して提案されている、地質時代における現代を含む区分である。 人新世の特徴は、地球温暖化などの気候変動、大量絶滅による生物多様性の喪失、人工物質の増大、化石燃料の燃焼や核実験による堆積物の変化などがあり、人類の活動が原因とされる。

  

火新世という新たな時代

火災史を専門とする歴史家スティーブン・パインは、『人類の営みの結果として大規模な火災が頻発する現在の状況を「Pyrocene(火新世)」と呼ぶ。まさに、火新世がやってきたわけだ。

人為的な気候変動が加速することで平均気温が上昇し、空気は乾燥して、森林火災や山火事が壊滅的な被害をもたらすようになっている。またカリフォルニア州などで顕著だが、都市部が拡大して自然を侵食していくにつれ、電線などの発火原因となる要素が増える。つまり、大惨事の舞台が整うわけだ。』

 

まだ間に合いますのは、『温暖化・海水温上昇! 地球を冷やす術(すべ)はないが? 身近なこと「節電」「節水」「節食」「プラチック製品削減とプラチック改良」「木を植え、手入れ」をやろう』で頑張りたいと思っています。

(記事投稿日:2022/11/08、#595)

 

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『世界の城郭・宮殿 028(「女王(国王)陛下のロンドン塔)』 『ローマ時代の「ロンドンの壁」の中に城塞を』

2022-11-05 23:22:18 | 城・城郭・城塞・宮殿

『世界の城郭・宮殿 028(「女王(国王)陛下のロンドン塔)』

『ローマ時代の「ロンドンの壁」の中に城塞を、城塞→城郭→宮殿

(ロンドン塔)に、流石英国の城郭・宮殿、侵略されたことなし』

正式名称「女王(国王)陛下のロンドン塔の宮殿および要塞Her (His) Majesty's Royal Palace and Fortress of the Tower of London)」』

 

何度も訪問した英国ロンドンですが、もし、この本・夏目漱石著の『倫敦塔 (小説)』を読んでいたら『元ジャパニーズビジネスマン』の自分も、時間を割いて(サボっても)ロンドン塔散策をしたことと、今頃、切歯扼腕しています。 

 

先ずは、ウキペディア情報から抜粋・引用

 

あらすじ

『「余」は、行くあてもなく倫敦をさまよったのち、倫敦塔を見物した。 これが留学中ただ1度の倫敦塔見物である。 塔内では大僧正クランマー、ワイアット、ローリーら囚人船で運ばれてきた古人たちを思い、また血塔では、叔父によって王位を追われ殺されたエドワード4世の二人の小児の幻影を見る。 そして白塔を出てボーシャン塔へ向かうと、奇妙な母子がいた。「余」はその女にジェーン・グレーを見る。 「余」は現実か幻想かわからなくなり、倫敦塔を出る。

 

背景

『漱石は1900年(明治33年)10月から1902年(明治35年)12月までの2年間、文部省留学生としてロンドンに留学した。 この折のロンドン塔見物を題材にしたものである。 作者自身が末尾にこの作品が想像であることを記している。 漱石によればロンドン塔は英国の歴史を煎じ詰めたものであるとしている。 この作品では、ロンドン塔において処刑・収容されたクランマー、ワイアット、ローリーや、エドワード4世の息子エドワード5世とリチャード、そして「9日間の女王」ジェーン・グレーなど、これらの人物を幻想的に描いている。 その点で同時期に発表された作品で、ユーモアと風刺にあふれた『吾吾輩は猫である』とは趣きが異なる。

 

またまた余談・脱線です。

『ロンドン橋落ちた』の歌詞でよく知られているロンドン橋(London Bridge)は、ロンドンの中心を流れるテムズ川に多数かかる橋の中でも、知名度が群を抜いて高い。 『London Bridge station』という駅もあるほど、ロンドンでは親しまれている歴史ある橋です。 しかし、その知名度とは裏腹に、世界中から来る多くの観光客が、より映える見た目の一大観光地『タワーブリッジ(Tower Bridge)』と間違えている。 『ロンドン橋落ちた』には怖い伝説もありますが、反対に『ロンドン橋落ちた』は、イギリスに古くからあるナーサリーライム(童謡)。マザー・グースの中でも代表的なもので、現在では世界中で知られている。

 

ロンドン塔とタワーブリッジ

ロンドン塔は、イギリスの首都ロンドンを流れるテムズ川岸、イースト・エンドに築かれた中世の城塞。 タワーブリッジ(そばのテムズ川にかかる両開きの跳ね橋のことで英国重要建造物に指定されています(世界遺産ではない)。

ウキペディア情報から引用

 

ロンドン塔(The Tower of London、宮殿・城郭より塔を強調

ウキペディア情報から引用

 

ロンドン塔・千年の要塞は、歴史は古く、ローマ時代から

ロンドン塔( Tower of London)は、イギリスの首都ロンドンを流れるテムズ川岸、イースト・エンドに築かれた中世の城塞。 正式には「女王(国王)陛下のロンドン塔の宮殿および要塞(Her (His) Majesty's Royal Palace and Fortress of the Tower of London)」と呼ばれ、現在も儀礼的な武器などの保管庫、礼拝所などとして使用されている。 ロンドンにおいては単に「塔(the Tower)」と称した場合はこの場所を指す。 世界最大級のカット・ダイヤモンド『カリナン』はここで保管されている。

 

ロンドン塔の歴史

1066にイングランドを征服したウィリアム征服王が1078年にロンドンを外敵から守るために堅固な要塞の建設を命じ、約20年で現在のホワイト・タワーが完成した。 その後、リチャード1世が城壁の周囲の濠の建設を始め、ヘンリー3世が完成させた。

 

以降、王朝が変遷してからも国王が居住する宮殿として1625年まで使われ、その間、14〜19世紀にかけては造幣所や天文台も兼ね、1640年までは銀行、13世紀から1834年までは王立動物園でもあった。 ロンドン塔に最後に居住した王はジェームス1世とされる。 1282年からは、身分の高い政治犯を収監、処刑する監獄としても使用されはじめ、14世紀以降は、政敵や反逆者を処刑する死刑場となり、城塞や王宮としてよりこれらの方で有名となった。

 

およそ900年の歴史を持つロンドン塔は、現在に至るまで、要塞、王宮、武器庫、監獄、処刑場、造幣所、銀行、動物園、兵舎、宝物庫などさまざまな利用のされ方をしてきました。 現在も王室の宝物庫として、王冠や500カラット以上で世界最大級のダイヤモンド「アフリカの星」などが保管されています。

 

ロンドン塔は血塗られた波乱万丈の歴史で有名ですが、城郭としても、もっと勉強したいと思いました。

(記事投稿日:2022/11/05、#594)

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