原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

いい大人が“浮気”など隠れてコソコソやれよ!

2013年08月12日 | 恋愛・男女関係
 世の中には何の罪もない可愛い我が子を自分の愚行により苦しめるアホ親どもが、少なからず平然とのさばっているようだ。

 「原左都子エッセイ集」バックナンバーに於いて、そんな“馬鹿親”の愚行を取り上げ論評する機会が幾度かあったが、今回のテーマもそれである。
 また出没してしまったのだ。 とんでもない“アホ母”が… 

 本日紹介する“馬鹿親”とは、子ども相手に自分の「浮気」を認めたとの事らしい。
 それでは早速、朝日新聞8月10日別刷「be」“悩みのるつぼ”より、23歳女性による「母が浮気をしています」と題する相談内容を、以下に要約して紹介しよう。
 50歳の母が浮気をしている。相手はおそらく年下で既婚者のようだ。 1年程前より母の態度が怪しい。 毎週決まった曜日になると朝シャワーを浴びて出かける。朝付けていなかったネックレスを帰宅時に付けている等々…。 思い切って母に尋ねたら、すんなりと浮気を認めた。 しかも母は浮気をやめるどころか、「人生で初めて本気で好きになった人」とまで言い出す始末だ。 これには娘の私はたまげるしかなく、正直気持ち悪い。 「父には言わないでくれ」と言う。何故ならば浮気がバレたら母は家を出て行かねばならないからだ。 母の大人気ない言動と態度に幻滅し、人間の信頼とは簡単に崩れてしまうものと勉強になった。 私自身は自分の人生に責任を持ち、母を見習えるところはそうして生きていきたいし、私も大人としてしっかり生きていきたいとは思う。 この決断で正解だろうか。
 (以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談より要約引用。)


 今回の“悩みのるつぼ”回答者は、以前「原左都子エッセイ集」にもコメントを頂戴した岡田斗司夫氏なのであるが、岡田氏の回答は後回しにさせていだだき、原左都子の私論から先に述べよう。

 この相談内容を一読して、私はこの母の馬鹿さ加減に、怒りにも似た感情が噴出した。
 まさに“アホ母”とは、こいつの事である。
 だいたいねえ。 あんた、浮気がバレたら家から追い出される貧弱な身分で、何でいそいそと浮気なんかしてるの?? 
 しかも、浮気の朝にはシャワーを浴びる?(シャワーはホテルで浴びたら十分かとも考察できるのに…) それは置いといて、あなたのやってる行為とは、盛りが付いたネコや思春期の少女と同レベルだね。
 むしろ、あなたは周囲の誰かに自分自分が今やっている「浮気」との“偉業”を気付いて欲しいし、話したくてむずむずしていたのではなかろうか? そこにタイミングよく、娘さんから「浮気してるでしょ?」と問い詰められ、これぞ待ってました!とばかりにすんなり浮気を認めた。 一応人の親ならばせめてそこまででやめときゃよかったのに、「私が人生で初めて好きになった人」「お父さんには言わないで」とまで娘さん相手にホザいてしまった…。  きっとこの弱き母の内心とは、(やっと私が浮気をしている事を人に話せた)との歓喜にも似た堪能感で満たされたのではなかろうか???

 相談者である23歳の娘さんの立場に関しても、原左都子なりにこの「事件」に関して考察しよう。
 娘さんは現在父母と同居中のようだが、何らかの就業はして自らの収入源があるのだろうか? そうだと仮定して、それならば母親が愚かにも「浮気」などにうつつを抜かしている馬鹿げた家庭内の醜態現状から逃亡を志す事をお勧めしたい! 
 原左都子の確固たる持論だが、馬鹿な親どもなど自分が成長した暁には捨て去るに限るのだ。  (「原左都子エッセイ集」2010年3月バックナンバー 「家を出て、親を捨てよう」、同じく2011年2月バックナンバー「子が親を捨てる決断をする時」等に於いて、我が私論の詳細を語っているためご参照いただければ幸いである。)
 一旦親を捨て去り自立した後に、成長した自分と親との新たな対等関係が紡げるものと、私は信じていることを付け加えておくが…。 


 さらには原左都子独身時代に、友人から「浮気をしている」と告白された経験談を以下に付け加えよう。
 
 その一人をA子と名付ける。 A子は結婚後に私が勤務していた企業に入社してきた。 聡明で研究熱心・仕事バリバリ派のA子が、なんと社内で不倫行為に走ってしまった。  ある日A子が私に電話をかけてきて曰く、「私が今後の人生を共にするのは現在の不倫相手に他ならない。今までの夫や親達、友人皆を捨て去ってでも、私はこの人と一生を生き抜く覚悟だ。 明日、相手と“駆け落ち”を実行する! ○子(私のこと)にもその行き先は言えない。 貴方の電話番号を知っている我が母から後日電話が入るかもしれないが、何も知らないと伝えて!」 そう言い残したまま、A子は行方をくらました。
 その後、確かにA子の母親氏から電話がかかってきた。 切羽つまった母親氏の電話に、私はA子の伝言を忠実に伝えた。 「私もA子さんの行方もその理由も一切存じておりません…」と。  

 もう一人、B子の事例も話そう。
 こちらは、未だ若き20代半ばの既婚女性だった。 短大卒業後直ぐに見合いにて結婚に至り、その後子どもに恵まれなかったようだ。 B子の人生観としては、直ぐに子どもを産んで専業主婦を全うするはずだったのに、結婚後5年目にして未だ子どもを産むことが叶わない。 仕方なく仕事でもしようかとパート社員として就職したものの、どうも自身の関心は「子ども」を産む事にしかないようだ。 
 ある日、B子が職場の先輩である私に告げる。 「私、今浮気しているの。」 B子とは単なる職場の上下関係の域を出ていないのに、そんな事言われても鬱陶しいとしか感じようがないのが私の正直な立場だ。  ただ、B子の意図が全く理解できない訳でもない。 もしかしたら、相手は誰でもいいから子どもを産みたいだけで浮気行動に走ったのか?? 
 結局、B子の奇行により私が学習したのは、自分が「浮気」をしている事を誰これ構わず吹聴したいとの人物が存在するという事でもあった。

 上記事例のように、A子のごとく今後の人生全てを「浮気」相手に全人格を傾けようとの強烈な思いを注ぐ人生もあろう。  はたまた、B子のごとく単に不妊症対策のため、浮気を通して子どもが授かれたら、との思いをつなぐ手段もあろう。


 それでは最後に、今回の回答者であられる岡田斗司夫氏の回答の最後の部分を紹介しよう。
 原左都子の印象では、岡田斗司夫氏とは“悩みのるつぼ”初期の時代と比較して、現在ではずい分と“優しい”(と言うよりも正直に言うと護身に転じて“優柔不断”な)回答者の印象になった感覚がある。

 相談者が今後母が浮気した事実を聞かなかった事にして忘れ、母からは尊敬できる部分のみを吸収するとの判断を下せるのならば、それは相談者が自分の感情を犠牲にすれば可能であろう。 それでも、相談者にとっては今後も「浮気しちゃったダメな母」との思いが続くであろう。 繰り返すが、決断とは「正しくないこと」を選択し、後の努力で正しかったことにする行為である。
 (以上、岡田斗司夫氏の回答より最後の部分のみを引用。)

 岡田氏がおっしゃる通り、とりあえず相談者の母に対する現在の思いを鑑みて、後で「正しかった決断」を導いてもよいのであろうか。

 だが、ここは相談者が23歳との年齢を慮りたい思いの私だ。

 原左都子の私論としては、「浮気」をして未だその反省もないどころか、50歳にして初めて男を好きになった思いを鑑みよと既に成人した実の娘相手にのたまう、幼稚な母親を一旦“捨て去る”事から、娘さんの人生を再開するべき!と応援したいのだ!!