原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「安倍3選阻止」に持ち込めたなら、とりあえず野党の快挙だが…

2018年03月31日 | 時事論評
 とは言っても、結局、佐川氏喚問も実り無く終わったし…。


 安倍氏といえば、安倍内閣支持率が下がり始めるとすぐに「拉致問題」を持ち出して国民の“目くらませ”をせんと企てる悪い癖も相変わらずだし。
 拉致問題解決策が何ら見通せない状況下で、まったくもって拉致被害者の皆様に“から期待”のみ抱かせるなど失礼な話だよ。

 更には米国大統領トランプに“足蹴”にされ始めると、今度は韓国・中国に真似てまるで“子どものように”自分も「日朝首脳会談」を開くと突拍子もない事を言い始める始末。 一体、安倍氏は北朝鮮と何をどう話し合いたいとの確固たるポリシーあっての事なのか?!??

 安倍氏が日本国民の信頼を失ったばかりか、世界主要国家よりも信頼を失墜している今尚。
 麻生氏も相も変わらず失言を繰り返し、形のみ謝罪する始末だし…。


 少し古くなるが、自民党内からの安倍氏に対する批判情報をネットにて発見したため、以下に要約して紹介しよう。

 森友学園の国有地売却をめぐり公文書が改ざんされた問題で、佐川宣寿・前財務省理財局長(前国税庁長官)は3月27日、衆参の予算委員会の証人喚問で証言した。  ほとんど何も語らないに等しい証人喚問後、取材に応じた自民党の村上誠一郎衆院議員は、安倍政権について「大所高所の判断をする時期にきた」と、予算成立後の内閣総辞職を求めた。
 また、森友学園問題に限らず、加計学園問題や南スーダンの日報隠し問題についても言及し「安倍さんの“心の友”や後継者にしようとした人たちを仕事で優遇して、問題が起こった」と批判。 その結果、財務省や防衛省、文科省など役所に責任が押しつけられているとの認識を示した。
 今年秋には自民党の総裁選が予定されているが「安倍3選はない」と断言。 「政治や行政にはジャスティス(正義)がなければならない。正義がなければ世の中が闇になる」と語った。  安倍首相も麻生財務相も、竹下(登・元首相)さんが予算通過と引き換えに退陣をしたように、大所高所の判断する時期にきた。 これ以上長引けば、政治や行政に対する国民の不振がさらにつのる。そして、官僚たちに物理的なしわ寄せがいく。これ以上、あらゆる意味で犠牲者を出してはいけない。  みんな原点に帰ってほしい。森友学園問題、加計学園問題、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の日報問題にしても、すべて安倍首相の心の友や後継者にしようとした人たちを人事や仕事で優遇したことで、問題が起きた。 ところが、問題が起きると「財務省が悪い」「防衛省が悪い」「文科省が悪い」となる。 そもそも、身から出たサビの問題に対して、最高責任者が責任をとらないのが最大の問題だ。
 今まで築き上げられてきた大蔵省や財務省の権威が失墜して、もはや取り返しがつかない事態だ。 私が大蔵委員長をやっていた頃、大蔵省の接待疑惑があった。 だが、今回の事件は全然次元が異なる。 今回の公文書改ざんでは、財務省が1年間平気でウソをついていたということ。 国会の軽視だ。国会の軽視とは、国民を軽視しているということだ。政治家や公務員が国民を軽視して、公僕といえるのか。
 佐川さんだって、優秀なんだからわかっているはずだ。その佐川さんがなぜ、背任罪や公文書偽造などの犯罪者になりかねない危険なことをやらざるをえなかったのか。 そのことを明らかにしなければならない。
 佐川さんは、福島から刻苦勉励して財務省の役人になった。 なのに、彼だけがすべてを抱え込んで「自分がすべてをやりました」と。 これでいいのか。佐川さんの人生は何だったのか。どういう顔をして地元に帰れるのか。佐川さんだけを悪者にして、犯罪者にしていいのか。メディアも、もっと佐川さんの人生を考えてあげてほしい。
 政治や行政はジャスティス(正義)が必要。正義がなかったら、世の中が闇になる。このままでは財務省を筆頭に、日本の霞が関は解体する。自民党の支持率も下がる一方だ。(今年秋の自民党総裁選で)安倍3選はない。
 (以上、ネット情報より要約引用したもの。)


 最後に、原左都子の私論でまとめよう。

 自民党内からの安倍氏批判見解は、上記ネット情報以外にも複数目にしている。

 何故自民党内反安倍議員達は、今まで黙っていたのか!?!
 昨年「森友問題」が表沙汰になり佐川氏が国会にて虚偽答弁をした時期にその発言をすれば、問題解決がもっと早まったはずだ。
 要するに当時としては、自民党員として“我が身を守る”事こそが優先と位置付けたのであろう。

 ここに来てこれ程までに国民からの安倍内閣支持率が低下したのを受け、「今こそ!」と勇気を振り絞っての発言だろう。
 ただまあ、自民党内で安倍批判派が活気付いている現実は、“反安倍派”としては喜ぶべき事態だ。

 ただ、まだまだ課題は数多い。

 次期の自民党総裁選が今年の秋とのこと。 まだ、半年間“も”ある。 その半年間に、国民の感情が変化するとも限らない。

 実際私が、この安倍政権支持率低下に関するNHKテレビニュース街頭インタビューを見た映像によれば。 少数ながらも、「森友問題改ざんはお粗末だが、安倍さんは国民のためにちゃんと働いている」と平然と応じる国民が現存しているのだ。
 そのインタビュー回答者(女性だったが)に伺いたいのだが、貴女は一体、安倍政権により如何なる恩恵があるのだろう?? インタビューに応えたならばそこまで話して欲しかったものだ。 
 この私など安倍政権には何らのお世話にもなっていない事が、どう考えても歴然故だ。

 あるいは、野党の動きも気がかりだ。
 どうやらやはり、次なる参院選へ向けて野党内の分裂・再編劇が繰り返されるとの報道だ。 どうか野党議員達が我が身息災に流れず、あくまでも“打倒安倍政権”の観点でとりあえずは闘って欲しいものだが…。

 そう言いつつやはり一番許し難いのは、この後に及んで「政治無関心派」の国民が大多数であろうと想像可能な事態だろう。
 今、こうやって世間が「森友問題」で再度騒いでいる状況下だから、“一応、安倍政権に反対しておこうかなあ~~” なる、軟弱国民の存在こそが、近い未来に我が国を亡ぼすとも考察出来よう。

 原左都子の今現在の実現可能と思しき望みとしては。
 今年秋の自民党総裁選に於いて、とりあえず「打倒安倍!」候補が勝利して欲しい、との貧弱な希望だが…