原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ローマ・ピサ・フィレンチェ 列車と徒歩の旅 -フィレンチェのホテル編2-

2016年02月08日 | 旅行・グルメ
 (写真は、我々のイタリア旅行3、4泊目に宿泊したフィレンチェのホテル Hotel Basilea
朝食レストランにて撮影したもの。)



 ピサ旅行を終えて最初にこのホテルに戻った感想とは、正直なところ 「古いにも程があるなあ」 だった。

 何でこんな古びたホテルを、仲介旅行会社は我々日本人にあてがったのだろう???
 まあそれでも昼間は観光で外に出て単に宿泊するだけだし、2晩無事に部屋で眠れたら済む話だし…


 などと自分を慰めていたのだが、到着後時間が経過する程にこのホテルの良さが浮彫となる。


 まずは、東洋人が我々二人のみというのが好都合だ。
 フロントの係員は直ぐに我々母娘を覚えてくれ、後は何度フロントを訪れようと“顔パス”で通じる。


 このホテルは西洋人観光客(おそらくユーロ圏内から訪れたと思しき)に滅法人気のようだ。
 特に我々が(当地の)金・土曜日に宿泊したせいか、連日西洋人の観光客で満室の様子が見て取れる。


 何故、それ程までに西洋人に人気があるのかと推測するに…

 朝食のバイキングがコンチネンタルスタイルでなく、アメリカンスタイルである事が一番の理由ではあるまいか??
 通常のヨーロッパ旅行に於いては、バイキング朝食のほぼ9割がコンチネンタルスタイルであることを、私も経験して来ている。

 ところがこの“格安ホテル”はバイキング朝食に、パン類と飲み物以外副菜として卵料理とハム・チーズ・ウインナー、そして生トマトを提供している。 傍目で観察していると、この副菜類を何倍もお替りしに来る若き男性陣の多いこと!
 これぞ人気の秘密かな、と探りつつ、私も蛋白質源としてこれら副菜類を必ずや頂いたものだ。


 それから、何と言っても人(従業員)の暖かい対応が一番の魅力だろう。
 これはローマのホテルにも共通項があったが、顧客の人種に関係なく、何を尋ねても必ずや誠意を持って応答せんとするその姿は、大小にかかわりなくホテル存続の必須条件であろう。


 ホテルの対応が充実していると、安心して外出し外で好き放題観光してそこに戻れる感覚になる。

 疲れて帰宅して「ただいま!」と言ったら、「娘達よ、無事に帰って来たか」と言わんばかりに、まるで家族に接するようにすぐに鍵を差し出して温かく迎えてくれる。 それが普通にこなせるホテルの力量に安堵する。

 今回のイタリア個人旅行はローマ・フィレンチェ共々、ホテルの厚遇のお陰を持って成り立ったと言って過言でない。 
 

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