朝日新聞2022.09.07付記事内に「専業主婦 思いはそれぞれ」と題する記事があった。
その記事によると、「『専業主婦は時間もお金にも余裕がある。』そんなイメージを押しつけられているように感じるという当事者は少なくない」そうだ。
当該記事内より「大学院進学したけれど」と題する記事を、以下に引用しよう。
専業主婦だった35歳のときに大学院進学を決意し、念願だった大学院生になった。 「主婦業をやりながら大学院で研究をしている」というスタンスでSNSを発信すると「夫に養われて働く気がない裕福な主婦とみなしたようなコメントが多く寄せられた。主婦や専業主婦と言っても様々な背景を持ち、様々な生き方をしている人がいるということを知って欲しいです。(40歳女性、主婦、大学院生)
(以上、朝日新聞記事より引用。)
これを読んでの原左都子の感想を書かせていただくと。
せっかくSNSにて発信したのに、肝心要の“ご自身が何故大学院にての学問を目指されたのかその詳細背景や、ご自身の現在の生き様をもっとSNS内にて語れば、そのようなマイナスの反応は届かなかったのではないかと想像する。
あるいは、大学院にてのご自身の学問の専攻分野や将来的に何を目指しているのか、等々を具体的に記述してもよかったはずだ。
それを明瞭に語った内容であるならば、「夫に養われて働く気がない裕福な主婦とみなしたようなコメント」が届くはずも無かったであろうと考える。
そんな熱い思いを本人がSNSにて本心で伝えたいのならば、特段「主婦」であることを強調せずにも済んだであろうし。
それこそ「学問の自由」の時代だ! その心の底から燃え滾る思いこそをSNSにて発信すれば、読む人にブレない思いを伝えられたはずだ。
原左都子の私事に入らせていただこう。
この私も、30代にして2度目に入学した大学・大学院にて6年間に渡り一心に学んだ身だが。
とにかく学問への熱い思いがまさに燃え滾っていて、結婚などしている場合では無かったものだ。(いや、恋愛活動には十分積極的だったが。😜 )
医学分野にて一応の成功を遂げ、自力で首都圏に一人で暮らせる不動産物件を購入する財力も既にありそれを実行した。
そんな身にして、余裕で大学・大学院の学費(公立大学・大学院だったため授業料が安価だったことに助けられたが)を自力で収めつつの学業三昧だったものだ。
独身の身で誰に文句を言われる筋合いも無く、とにかく自由奔放に学問に没頭できる環境下にて成績優秀(これ、ホントです)にして「経営法学修士」を無事に取得した後。 偶然に依頼が来た「県立高校教諭」を勤めることとなった。
私本人としては大学院終了後、またもや医学界へ戻るとの選択肢も十分にあったのだが、せっかくの教諭依頼も人生経験の一つと考え喜んで受け入れた。
これらの経験が更に我が人生を豊かにしてくれたと、後に実にありがたく振り返っている。
世を見渡すと、今時は主婦等の学生を迎え入れる大学・大学院が全国に量産されている様子だ。(失礼は承知だが底辺私学は経営難のため、せめてものその財源として利用しているのだろうが…)😫
私の場合は、通常の若者が入学する正規の大学・大学院へ再入学したため、それらの学問環境を全く承知していない。
一体如何なる授業を施していて、卒業・修了後に如何なる特典があるのだろう???
主婦等々に就職斡旋サービス等々をする学内体制があるのだろうか??
それがあるのならば、せっかく学位を取得するのだからそれにチャレンジするとの夢も描けようが…
まさに上述の大学院生となられた主婦の方のように。
「夫に養われて働く気がない裕福な主婦とみなしたようなコメント」になど、心を痛めている場合ではなく。
大学院修了後は、是非共“職業人”として生きる覚悟と希望を持って学問に励んで欲しいものである。
実際、今時「大学院修了者」の社会における扱いの程が(特に我が国日本では)極度に劣悪なのが、悲しいかな現状だ。
現役学生ですら、「大学院(特に博士課程)を出たら職が無い」と言われる悲惨な現実である。😱
そんな中、主婦の立場でせっかく大学院へ入学したのならば。
繰り返すが、どうかそのまたとは無い機会を有意義に活用され、学問に対する大いなる熱意とご自身なりの将来の職業的夢を描きつつ、精進していただきたいものである。