礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

「日本叢書」の近刊予告(1946年3月)

2020-12-22 02:48:31 | コラムと名言

◎「日本叢書」の近刊予告(1946年3月)

 本日は、日本叢書の第五四冊、潁原退蔵著『明惠上人』(一九四六年三月)から、近刊予告のところを紹介したい。
 この近刊予告は、同書のウラ表紙見返しにある。ウラ表紙見返しは、三段組になっていて、上二段が近刊予告、下一段が奥付になっている。ちなみに、ウラ表紙は「白」である。

   近  刊

太郎冠者行状   野上豊一郎      (61)
仁斎日記抄    中村幸彦       (83)
科学の道     向坂逸郎       (66)
温故知新     大塚弥之助      (84)
日本の山     田部重治       (76)
便利主義と能率主義 宮城音五郎     (89)
戦災記      蒲原有明       (67)
日本歴史の新しい考へ方 佐野 学    (56)
妹への手紙    渡辺 慧
自然か人間か   大類 伸
憶良の悲劇    森本治吉       (82)
知慧について   河盛好蔵
北原白秋論    三好達治
クレマンソー   大佛次郎
義理の魂     守随健治
漱石と日露戦争  小宮豊隆
新文化と日本精神 木村亀二
科学とは     藤岡由夫
日本への遺言   阿部次郎
文字と国民    山本有三
日本の礼儀    岸田日出刀
瓜喰めば     高木市之助
天狗の話     高見 順
アメリカのハムレツト 中野好夫
島の地理物語   辻村太郎       (74)
王昌齢春怨詩釈  吉川幸次郎
大学の歴史    森戸辰男
科学のすゝめ   菅井準一
古瓦の話     梅原末治
海と空      宇田道隆
気象と日本民族  藤原咲平
研究の自由    瀧川幸辰       (生活社、1947)
志賀直哉     尾崎一雄
聖書の歴史    林 達夫
生活と気象    畠山久尚
骨董道に就て   谷 信一       (91)
古典逍遙     本郷 新
水清ければ    檜山義夫       (77)
近松の人間愛   重友 毅       (79)
姉おとうと    丹羽文雄       (55)
梅園から淡窓へ  長 寿吉       (64)
演劇芸術     太宰施門       (62)
日本の犬支那の犬 内山 亨
自由民権     平野義太郎      (65)
トーマス・ハツクスリー自伝 永野為武  (87)
西洋文化の三原理 山内得立       (60)
画室のひとりごと 中川紀元       (69)
平田篤胤     村岡典嗣       (59)
続万葉集より   佐佐木信綱
一つの詩     鈴木信太郎
音楽断想     諸井三郎

 末尾に数字のあるのは、国立国会図書館のデータによって、発行されたことが確認できるものである。数字は、日本叢書の番号を示す(タイトルは、若干、変更されている場合がある)。
 瀧川幸辰(たきかわ・ゆきとき)の『研究の自由』は、日本叢書ではなく、一般の図書として刊行されたもようである。

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