礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

映画『宇宙からの脱出』(1969)を観る

2021-09-22 01:40:22 | コラムと名言

◎映画『宇宙からの脱出』(1969)を観る

 先日、ジョン・スタージェス監督の映画『宇宙からの脱出』(コロンビア、一九六九)をビデオで鑑賞した。初めて観る映画だった。
 このビデオは、アマゾン経由で入手した。廉価のビデオが出品されていたので、注文したのである。送られてきたビデオはレンタル落ちだったが、問題なく再生できた。発売時の定価は、「¥15,800」。
 出演は、グレゴリー・ペック、リチャード・クレンナ、デビット・ジャンセン、ジェームズ・フランシスカ、ジーン・ハックマンほか(クレジット登場順)。
 ヒューストン基地の司令官キースを演ずるのは、グレゴリー・ペック。冷静にして非情な司令官を、リアルに演じている。出番も多く、文字通りの主役である。
 宇宙船アイアンマン1号の船長プルエットを演ずるのは、リチャード・クレンナ。管制室にやってきた妻と、テレビを通して対話する場面がある。船長の寂しげな表情が、結末を暗示する。『砲艦サンパブロ』(一九六六)を観たときも感じたが、リチャード・クレンナというのは、実にいい役者だ。
 故障したアイアンマン1号の飛行士を救出するため、主任飛行士ドゥハティが、単身、救援ロケットに乗り組む。このドゥハティを演じているのが、デビット・ジャンセン。テレビドラマ『逃亡者』(一九六三~一九六七)で人気者になったためか、この映画で一番おいしい役をもらっている。
 二時間以上ある映画だが、長さを感じさせない。予想を裏切る事態が次々と起きるからである。傑作だと思った。終わり方がシンプルなのも気に入った。

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