三瓶山を周回縦走する。
島根~鳥取遠征の2日目は、三瓶山の周回縦走を愉しみました。
犬戻し付近の通行禁止で、西の原の定の松登山口から北の原の姫逃池登山口に
変更してを男三瓶山を皮切りに7座を反時計回りで歩くことにしました。
コースタイム:姫逃池登山口-85-男三瓶山1126m(30)-40-扇沢-10-赤雁山886m-
20-子三瓶山961m(5)-20- 風越-10-孫三瓶山907m(25)-10-奥の湯峠-
40-大平山854m(15)-30-女三瓶山957m(50)-5-兜山921m(5)-女三瓶山-
50-名号登山口-10-姫逃池登山口
奥の湯峠~鳥地獄~室の内池は、時間が足りずにカットした。
三瓶山7座完全(?)縦走達成、休憩を含み7hrの山歩きでした。
姫逃登山口から男三瓶山へ
7:00姫逃登山口からカラ松の林を歩き始めると、直ぐに木の階段が始まった。
姫逃登山道の情報は余り仕入れていなかったが、男三瓶山の山頂まで登り一辺倒らしい
早朝の林の中とは言え、ジグザグに続く木の階段にジワジワと汗がにじみ出す。

男三瓶山頂まで続く木の階段
登山道脇には、思いのほか花や花期をを終えた植物が多くあり足休めを兼ねて写真撮影
1/3ほど登ったところで、健脚さんに追い越されあっという間に引き離された。
歩き始めて1時間20分、目の前が明るくなり山頂が近づいてきた。
一踏ん張り、二踏ん張りするとぽっかり開けた男三瓶山の山頂に到着した。
山頂には祠があり、立派な山頂標柱が立てられていた。

男三瓶山の頂

避難小屋と女三瓶山への縦走路が見える。

右から子三瓶山・孫三瓶山(子三瓶山の手前が赤雁山)

中央が室の内池・平坦部の左端が大平山・鉄塔建立が女三瓶山
男三瓶山からの展望は素晴らしく、これから歩く山の全て道程が確認できる。
ゆっくりと展望を愉しみたいが、この後の長い工程をい考えて子三瓶山へと向かう。
緩やかな草原を過ぎると急坂が待っていた。
いやはやとんでもない下りで、反時計回りに設定したことを安堵した。
ここから急坂が始まります。

こんな下りの連続です。
下りで時間が稼げるかなとと思っていたが、そう甘くはありません。
参考資料通り40分掛かって、定めの松登山口コースとの合流点の扇沢(鞍部)へ下った。
扇沢峠からは、すっかり頭に入っているコースで歩きに少し余裕が生まれた。

扇沢峠(左=定めの松・右=室の内池)
扇沢峠で水補を済ませ、緩やかな傾斜で息を整えながら登って行く
ルートの所々に切り開きがあり、室の内池や女三瓶山へ続く大平山が望めた。
扇沢から10分、こんもりした感じのピークを巻いて進む、どうやら赤雁山のようだ。
取り付きが見つからない、赤雁山への一点の踏み跡も見ないまま子三瓶山の基部が見えてきた。
ザックを下ろし、尻込みするカミさんを残して、最短部へ引返し藪漕ぎで赤雁山の頂へ向かう。
ブッシュは膝を少し越すほどで、2分ほどで山頂へ這い上がるもブッシュ以外何もなかった。
骨折り損の草臥れ儲け?で、ルートに戻って子三瓶山への急登に挑む。

縦走路から子三瓶山を見上げる。
見た目はさほど急登には見えなかったが、いざ歩き出すと結構な傾斜が待っていました。
子三瓶山の途中からルートを振り向くと、遙か向こうに男三瓶山と中程に赤雁山が見えます。

歩いてきた行程です。
急登に溜足を止めて振り返ったり、所々に現れる露岩を乗り越えたり、時にはロープを握り
苦労と楽しみが交互に味わいながら登り、ようやく子三瓶山に到着します。
子三瓶山の山頂は、縦走路から50mほど奥に外れていますが展望は言うに及ばず絶景

子三瓶山の頂、山頂は右奥

本日3座目のピークです。(後ろは男三瓶山)

子三瓶山から室の内池を見下ろす。
子三瓶山には一組の登山者がいたが、我々の到着と同時に扇沢へ向かって下って行った。
荷物や服装からピクニック感覚で登ってこられたのだろう、それほど良い感じの子三瓶山である。
子三瓶山から暫く草原を気持ちよく下るが、直ぐに急坂に変わり足がガクガクになる。

この辺りの下りは気持ちが良かった。

三瓶山から急坂を下ると風越峠です。
風越峠から孫三瓶山も急登が待っています。
男三瓶山への長~い階段道、子三瓶山への急登り、そして孫三瓶山への急登で足にダメージが蓄積
カミさんに?自分に?、この急登を越えると、残りの縦走路に急登はない!頑張れと言い聞かせる。
風越峠から、10分(随分長い10分だったが)で孫三瓶山に到着する。
孫三瓶山の山頂は、一部木立に展望が遮られるが、男三瓶山、子三瓶山に劣らない展望が有る。

仲良くツーショットで(右=男三瓶山、左=子三瓶山)

孫三瓶山から軌跡を振り返る。
孫三瓶山には、男三瓶山に向かうときに我々を追い越していった登山者に再会する。
犬戻し付近の崩壊具合を訪ねると、2ヶ所ほど両側の崖が迫っていてスリルが有ったと言う。
その口調に、一旦は諦めていた女三瓶山~男三瓶山へ意欲をかき立てられる。
しかし、登りには手がかりが少なく、下りより危険を伴うとの言葉にやはりリスクを回避した。
孫三瓶山での会話で、少し時間を使い過ぎてしまった。
少し足早に、歩苦の湯峠へと下る。
今までと違って、奥の湯峠まで木立の中で、小鳥のさえずりが気持ちよかった。

孫三瓶山からで奥の湯峠(左=鳥地獄~室の内池)
奥の湯峠から室の内池ルートを歩くと、大平山直進ルートより40分ほど時間を要する。
時間的にはギリギリのタイムで、次の機会など無い事を考え一瞬鳥地獄へ向かいかけたが
勇気を持って、鳥地獄~室の内池を断念して大平山へと向かった。
大平山へのルートは、緩やかなアップダウンはあったが、ほぼ平坦は木立の中の歩き
ただし展望は全くなく、今までの急登や急坂下りの歩くが楽に感じられた。

退屈な歩きが続きます。
奥の湯峠から思いの外時間を費やす歩きとなり40分で大平山に到着した。

木立から、ポンと鈍頂の大平山に飛び出す。(正面は女三瓶山)

左=子三瓶山と孫三瓶山
大平山は、三瓶山7座で最も標高の低い山ながら、男三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山に負けない
素晴らしいパノラマを誇っている山でした。
昼食を予定していたが、幼稚園児一行が賑わっていて、展望を愉しむ余裕が無く直ぐに女三瓶山へ
大平山から下ること2^3分で、右=東の原ルート・左=室の内池ルートに出会う。

東の原ルートで会い(ロープウエーが有ります)
左に展望小屋があったので立ち寄ってみたが、木立ちが大きくなっていて室の内池は見えません。
ルートに戻って直進すると、綺麗な石畳の登山道が待っていた。

登山靴では歩きにくい石畳

やがてワイルドな登山道に変わる。
大平山から女三瓶山へは、急登りでは無かったが、一旦気が緩んでしまったのか
意外と傾斜を感じて、足取りが重くてカミさん共々に口数が少ない歩きとなった。
目の前に展望台が現れ、登山道が分岐していて、男三瓶山へは通行禁止の立て札が有った。

通行禁止の立て札
展望台からの展望も素晴らしいが、縦走路から右に向かって女三瓶山へと向かう。
分岐から80mほどで電波塔が並び立つ女三瓶山に到着する。

6座目に到着しました。

女三瓶山から素晴らしい展望
女三瓶山で今までの軌跡を振り返りながら、山ランチを愉しむ
男三瓶山から、急登に喘ぎ、下り坂では浮き石にヒヤリとしながら良く歩いてきたものである。
残りは、兜山だけとなった。
山ランチをすませると、通行禁止の立て札を跨いで目の前の兜山へ向かう。
兜山まで僅かの時間だったが、急坂を下った後の登り返しにはロープ場有りでバリエーション豊だ

岩場をロープで登る。

女三瓶山から15分で、本日7座目の兜山です。
兜山から、砂場やユートピアを見上げて、少し残念か気持ちになったものの
7座を達成で願望成就として、女三瓶山へと引返します。

ちょっと悔しくて、イタドリの新芽をガブッ
女三瓶山からの下りは、林の中の下りで全く展望はありませんす。
退屈な歩きが延々と続いて、1時間ほど掛ってやっと名号登山口まで降りてきましたが
姫逃登山口までは、10分ほどの舗装道路歩きが待ち構えていました。

名号登山口まで、林の中を歩きます。

これでやっと、今回の周回縦走は終わりとなります。
約7時間の山歩き、急登に喘ぎながらも、頂に到達したときの感動は素晴らしいものでした。
どの頂からでも、行く先や軌跡が辿られて楽しい山、ガスの無い展望のきく日がお勧めの山です。
稚拙な長文を拝読有難うございました。(^^)/
下山後、驚きのニュースを。
私達がスタートした時間帯に、熊の目撃情報が有ってが出動したりの大騒ぎだったと
しかも、熊の出現は北ノ原の林と言うことで二重の驚きでした。
本州の山歩きは、ベルや鈴など熊対策が必要だと思いました。
九州の山では考えられないですね。