蒜山を縦走しました。
犬鋏峠登山口~(55)~雲居平~(45)~下蒜山1100m~(60)~フングリ乢~(45)~中蒜山1103m
中蒜山(昼食)~(50)~上蒜山1202m(昼食60)~(30)~八合目(槍ヶ峰1031m)~(75)~百合原牧場
百合原牧場~(🚗15)~下蒜山登山口・・・6時間10分の山歩きでした。
当初の予定日が天候不慮の予報なので、2日前倒しで強行登山することにした。
ホテルの車で登山口や下山口に送迎して貰う計画もパーになり余計な出費を覚悟です。
境港市のホテルを6:30に出発して真庭市の蒜山へ向かう。
途中、途中でお弁当を購入して、上蒜山のタクシーを確認し、8:10犬挟峠の下蒜山登山口へ
登山準備をしていると、翌日に宿泊する休暇村蒜山高原の送迎車がやって来たのが目に入る。
と、田舎暮らしで、世の中の常識や恥を忘れたytamahiroは、とんでもない行動の出たのでした。
”明日、お世話になる〇〇です。
宿泊の翌日に、送迎して貰って蒜山を計画していたのですが、天候不良で登山を前倒ししました。
登山の前倒し序でに、送迎の前倒しは出来ないでしょうか・・・?”と、真顔で言ったのでした。
すると、親切なドライバーさんは、名前を確認した後、笑顔で下山場所と時間、車の位置を確認して
下山時にホテルに電話下さいと嬉しい返事をして下さいました。
結果:上蒜山の3合目から電話を入れると、百合原牧場で待ってくれていました。
ホテル宿泊当日、フロントの女性やドライバーさんと仲良くなりました。(^_-)
広い下蒜山登山口
8:25-下蒜山登山口をスタートする。
天候は快晴で微風が吹いていて、蒜山3座を縦走するには絶好の条件となった。
登山口から湿地帯を進み、林の中へ入っていく
尾根に上がると鎖とロープが着いた階段、そして鎖とロープの急な岩場の道になる。
木立が低くなって疎らになってくると視界が開け、一気にモチベーションが上がる。
草原中の素晴らしい1本筋の道を上っていくと、下蒜山の最高ビューの雲居平に到着
前には、下蒜山へと伸びる道筋、後ろを振り返ると歩いた軌跡と蒜山高原が広がっている。
軌跡が振り返ると感動が湧いてきます。
雲居平らを過ぎるといよいよ傾斜が増してくる。
ロープやクサリが現れて始めると同時に、登山道の花達が一斉に賑やかになって来始める。
わっ、カタクリが咲いている~♪
こっちには、イカリソウが咲いているよ~♪
イワカガミだよ~
これは、レンゲツツジでしょうか?
姿を微妙に変えるカタクリの花、小薮に隠れるように咲くイカリソウに何度も何度も足を止める。
花撮影という名目で、急登の足安めが多くなって登って行く速度が急速に落ちてしまう。
やっと下蒜山の前衛峰に登り詰めるが、下蒜山までは更に急登との闘いが残っている。
前衛峰から10分間の急登を闘って、ようやく下蒜山の山頂に立った。
花に後押しされながらも急登を頑張った甲斐がある素晴らしい展望です。
カメラにツーショットを納め、展望を愉しんだら中蒜山への長~い道のりへ向かいます。
最初の急な下りは滑りやすい泥んこ道で転ぶと大変なことになりそう
急な下りを無事通過すると中蒜山に続くなだらかな笹尾根から中蒜山への稜線に
細い縦走路が伸びているのが一望出来る。
下って下って、花に足止めされながら、下蒜山から55分でようやくフングリ乢に着きました。
ここから登りになります。
雲居平らから、ずーっと登山道をカタクリとイカリソウの花が飾って癒やしてくれています。
ユキザサもアカモノもありますが、レンゲツツジの朱色が一番賑わいを見せています。
後ろを振り返ると下蒜山が遠くになっていますが、中蒜山もまだまだ先のようです。
難だ坂、こんな坂と声を出しながら登って、塩釜ルートに合流すると中蒜山が目の前です。
避難小屋が見えてきて、縦走路を右に見て直進すると中蒜山に到着です。
中蒜山の展望も抜群です。
眼下を見下ろすと広大な蒜山高原が広がっていて、北西には草原の中に上蒜山への道が見えています。
ベンチも2脚あって、山ランチに最適な山頂です。
11:50、上蒜山をバックに蒜山高原を見下ろしながら山ランチ(コンビニおにぎり)を戴きます。
昼食を摂りながら40分ほど休んだら、最終峰の上蒜山へと向かいます。
避難小屋に戻って、縦走路へと下ります。
草原の中に綺麗な道筋が下っていて、その先は林になっていますが急傾斜が窺えます。
鞍部まで下ってきました、急登が待っていますが引き返せません。
引返すにも、中蒜山までの登り返しが結構大変なので前を向いて歩くのみです。
鞍部から上蒜山の山頂まで、5度ほど鎖の急登がありました。
鎖を持って登りたくても、鎖に頼りたくても鎖が太くて重たく鎖が持てません。
傾斜が少し緩むと上蒜山の山頂です。
上蒜山は、蒜山3座の最高峰ですが、山頂は狭くて余り展望は良くありません。
山頂から、北西に300mほど藪漕ぎすると三角点がありますが今回はスルーします。
上蒜山からは、西に大山を見ながら下り一辺倒になります。
時折展望を愉しみながら、緩やかに下って八合目(槍ヶ峰1031m-標示は無い)
登山道が蒜山高原に向かって見え、素晴らしい蒜山高原の光景を眺めながら下る。
急なガラガラ道になり、荒れた擬木の階段を過ぎて植林帯へと下って行く。
3合目で、ホテルに電話を入れると牧場の登山口で待っていると有り難い言葉が帰ってきた。
木の階段を下り大きく右に曲がって植林帯を抜けると「まむし注意!」の立て札がある。
草原の中を突き進み、百合原牧場の牧柵を越えるとホテルの車が待ってくれていた。
送迎の前倒しまで引き受けて戴き、笑顔で下山を待って下さったドライバーさんに
下蒜山の登山口まで送って貰って、蒜山3座縦走が完了しました。
*前回の縦走後は、ミニサイクルで上蒜山登山口~下蒜山登山口を移動しましたが
最後の広域農道では、足が痙攣して自転車のペタルが踏めなかったことを思い出しました。
今回は、ホテルの送迎で大助かりの蒜山縦走でした。
休暇村蒜山高原さん、感謝感謝です。
左から上蒜山、中蒜山、下蒜山(見えません)