誘われて、山・あ・る・記

自然の中に咲く花を求めて、山野を彷徨い歩く”風よとまれ~息を止めて”指先に一伝わる感動の瞬間♪

名峰大崩山へ(その2)

2022-06-11 17:46:07 | 山歩き

    大崩山の後編です。

   上湧塚を堪能したら、大崩山山頂~小積みダキ~恐怖の像岩トラバース・・・下山編です。

    9:25-上湧塚の基底部から再スタート

     上湧塚までの激しい急登と違って、山頂まで緩やかな登です。

    以前はスズタケに覆われていて、一切展望のない藪の中の道で疲れましたが

    この数年でスズタケがすっかり無くなって、ヒメシャラの美しい散歩道に変りました。

     あっ!七日廻り岩からのルートを見落としちゃいました。

    もう歩くことはないけど、確認だけしておきたかったのに・・・まっ良いかぁ~と諦め早い!

    この分岐を左に進むと、エスケープ?最短ルートのりんどうが丘コースです。

   足元の抉れた絶壁の近くを通って、小積ダキの手前で坊主尾根ルートに合流します。   

    スズタケが枯れてしまって、のっぺりした尾根なので幾筋も踏み跡が出来ています。

   新旧の踏み跡を行ったり来たりしていたら、ロングでハードなモチダ谷ルート分岐点も特定できず

     湧塚ルート/坊主尾根ルートの合流点です。

    下山は青い線を辿ります。

  

    比較的楽とされる宇土内谷ルートに合流すると一押しとも言える石塚が目前です。

   鹿納坊主~五葉岳~夏木山も、このルートから行くことが出来ます。

  

     10:01-突然岩峰が現れて石塚に到着となります。

     絶景の展望所なのですが、上湧塚辺りからガスが立ち込み始めて全く白亜の世界

    待っていて晴れるガスなら待つけど山頂へ急ぎます。

     以前は、スズタケを掻き分けながら藪漕ぎ同然の山頂への道のりでしたが

    スズタケは傍らに面影だけ残して、なぜ消えてしまうのでしょうか?

 

     スズタケの中のポッカリ空間が大崩山の山頂が通説でしたが変りましたねぇ~    

    数メートル手前から山頂が見えて、以前より山頂到着の感動が減ったかな?

    10:06--名前に憧れる登山者は多いと思う大崩山1634mのテッペ~~ンに到着

   山頂に来たのは何年ぶりかなぁ~?

    山頂からの展望は全くと言って良いほど有りません。

   ガスが一層濃くなり始めたので、急ぎ足で下ることにします。 

    気持の良い明るい尾根、こんな大崩山を歩いたことはありません。

 

    が、りんどうが丘分岐になると、またもや白亜の世界になりつつあったりで

     ”木霊返し”と勝手に名付けているビューポイント、足元は100m超級の断崖になっています。

    ガスがなければ、深く切れ込んだ谷の対岸に上湧・中湧・下湧・乳房岩・袖ダキを見ることが出来ます。

     10:35-小積みダキに上がると、青年?1人が食事中でした。

   背中の「双石山」の文字に、つい懐かしさを感じて声を掛けちゃいました。

     絶景&絶景のビューポイント小積みダキですが、会う人会う人が残念がっています。

    青い矢印の岩場、立ってみた者しか判らない、スリルと恐怖感と愉悦感?を味わえます。 

    切れ込んだ谷の向こうに見えるはずの” 恐怖の像岩トラバース ”も全く見えません。

     《 2018/06/16から引用 》

    見えるのは白いガスと今にも涙しそうな黒っぽい雲です。

    ササユリだけを確認して、早々に下山道へと足を向けます。

    **突然、ニコンのカメラのシャッターが切れなくなってしまいました。😢😢

      電源のON⇔OFFやバッテリーの抜き差しなど試すも作動せず、この後スマフォ撮影です。

     11:05-恐怖?の像岩トラバース、1本のワイヤーが命綱になります。

    足元は、100m超の谷底です。

    こを通り抜けると、30個を越すハシゴ場以外恐怖の場所はありません

    ただ、既に恐怖との闘いを含めて5時間30分が経過しているので体力が勝負です。

     後ろを歩く男性は、2本のハーネスを付けて平気そうに歩いて来ます。

    *ハーネスは、固定点での付け替え時が危ないので、2組み付けないと不味いです。

     さて、この先には、ササユリゾーンが待っていてくれることを期待して下ります。

     おっ 咲いていてくれました👏

    3年?程前、30輪ほどあった大群生地ですが、咲いていたのは1輪のみで蕾が10個近くでした。

    以前より少なくなってはいるけど、この後の鑑賞には充分値するでしょう。

     更に100mほど下った先に20株くらいの群生地が有り全盛を迎えつつ有りました。

    殆どの登山者が、長期の天気予報を見てきていて、ここで満足されているようでした。

     11:37-坊主岩まで下って来ました。

    クライマーの登攀練習の場でもあったそうで、いまでも微かにハーケンの錆びた残骸が見えます。

     12:00-林道分岐点に到着

    大水で渡渉出来ないときは、右へ進むと林道に出て登山口へ戻ります。

     この薄暗さ!時計は、12:00を回ったばかりです。

    山の東側に下る大崩山の怖さの片鱗が、お昼でこの薄暗さに垣間見られます。

     谷川のせせらぎが近くに聞こえる場所

    通度に羨ましく眺めていた 仲良しこよしの木 ”でしたが、ヤッカミさんが切っちゃいました。

P

    徒渉地点まで下ってきました。

   靴を履いたまま、2~3ヶ所にトライしましたが、石が滑ることが判り飛び石を断念しました。

   誰もいないことを幸いに、パンツ1枚になって膝上まで水を浴びながら渡渉しました。

   この渡渉地点は、毎度のことながら手こずる(足こずる?)場所、行く時に渡渉の可否チェックがベター

    渡渉を終えて小積みダキを仰ぎ見ると、今にも泣き出しそうな空とガスでした。

    13:17-ゴ~~ル

   正に、行きは良い良い♪帰りは怖いの大崩山となりました。

   後半は早足&カメラ不調で撮影時間も淡々と済ませて、予定より2時間以上早く降りてきました。

    歩行時間=7時間37分(休憩,ササユリランチ含む),歩行数=24,077歩(概略距離=18.5km)でした。

   でも、久し振りに満足の大崩山の山歩きでした。

   ササユリには余り多く触れていませんが、ササユリ編は続々編でアップいたします。

コメント (6)
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