上を見ながら

2010-07-10 15:59:20 | 日記
藤沢校の至近に、神奈川県トップクラスの県立といわれる湘南高校があります。
その脇を通るたびに思うのですが、神奈川県の高校入試は他府県のそれとは少し異なったシステムであって、中学時の成績がかなり重視されます。

湘南高校は、ここで行われる後期選抜で独自問題を使用していますが、それにしても、中学時代の成績(これには単にテストの点数だけではなく、様々な要素があります)が重視されることに変わりは無く、そういうことから言えば、誰にでもチャンスが平等に与えられているようにも思えます。

なにも、湘南高校だけがよいとか、湘南高校を目指して勉強するべきであるというのではありません。

神奈川県のこうしたシステムの良いところを最大限利用して、少なくとも中学時代は少しでも上(こういう言い方の善し悪しはこの際別にして)を目指して勉強するべきであると思うのです。

今、多くの受験生の保護者の方との面談を行っていますが、ここでは多くの方が現実の今の成績に根ざした高校名を挙げられます。

今の時期ですから、それはそれで正しい話の筋道ですが、少なからぬ保護者の方が、そうした現実の成績から導き出される受験校よりも上のレベルの学校への合格をめざした勉強をこれからもしていくべきであると力説されます。

実に的を射た素晴らしい意見であると思います。

たとえば最初からレベル3の学校を目指した勉強しかしないのであれば、結果はよくて3、大抵は2かそれ以下のレベルに落ち着いてしまうのでしょう。

ここでは、結果として3を狙うのであれば、勉強の仕方としては、4や5を狙ったやり方でなければなりません。

大体すべて物事はこんな感じであって、定めた目標よりも少ししたくらいのあたりに落ち着いてしまうものですよね。

そのあたりの機微をよく分かった上でのこうした戦略の立て方は、実に合理的であり、そしてそれは子供たちを導いていく上で、人生の先輩としてのすぐれた指針であると思うのです。

で、受験生はそうであるとして、それよりも下の学年の生徒においては、さらに時間的な余裕があるのですから、今から適当なところを目標にして小さくまとまってしまうよりは、はじめの段階からもっとも上を目指した勉強を組み立て実行していくことが有効なやり方であるのだと思います。

勿論、生徒或いは保護者の方によって特定の志望校があって、それが必ずしもいわゆるトップ校ではないということも多々あるでしょうが、それでも、ことに臨んで上を目指したやり方で行くということは、そうではない場合に比べて必ず役立つであろうと思います。




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