明日は公立高校の前期選抜発表日。
昨年の同じ日に発表があって、まずはここで悲喜こもごもの光景が広がりました。
昨年について言えば、各生徒の偉かったところに、前期選抜で失敗しても決して凹まず、むしろここから闘志をかきたてて後期に向かって加速してくれたことがあります。
私の立場で今の受験制度を云々するのではありませんが、前期選抜という制度が持つ特徴や問題点などを考えると、ここで全精力を投入しきってしまうことは、あまり上手な作戦とは言えません。
勿論ここでもベストを尽くすのですが、しかし、私は受験生たちにこう言っています。
「前期選抜で通ったらラッキーと思いなさい。受験生たるもの、後期選抜で通ることにこそ全力を傾けるべきであって、そこで合格することに価値がある」
昨年の受験生たちの話に戻ります。
昨年、ここで合格した生徒たちの殆どが、ここで通らず後期選抜にかけるべく全力を傾ける他の生徒と共に引き続いて一緒に勉強し続けました。
例えば、受験生たちを対象に行っている土曜講座にも毎回欠かさず引き続き参加して、そこで変わらぬ勉強の姿勢を示すことで、後期を受ける生徒の背中に無言の声援を送っていました。
そういう光景は本当に美しく、授業をしている講師にもそれがびんびん伝わってきたものでした。
明日の前期選抜の発表の結果がどうであれ、今年もそうした姿勢を受験生たちが持ってくれることを祈っています。