横浜の教室では、地域柄、保護者の方が都内などで仕事をされている方も少なくなく、昨日の地震では子供と保護者の間の連絡が全く取れず、また電話はじめ交通機関が全く麻痺してしまったので、不安な数時間を過ごした方も多かったようです。
藤沢校でも同じことが起こり、まだ学年の低いお子さんが、家に誰もおらず、連絡も取れない状態で、不安を顔にいっぱいたたえながら、それでも教室にやってきました。
電車が動いていなかったので、講師の何人かも通勤することができず、昨日は極めて変則的な教室風景でしたが、それでも近隣の講師は着ておりましたので、こんな時もしっかり着てくれた生徒の授業は行うことが出来ました。
その小学低学年のお子さんもそうでしたが、問題はその後。
相変わらず保護者の方と連絡が取れず、かといって年端も行かない子供を一人で帰すわけにもいかず(余震の懸念がありましたから)、ここは教室で責任持って保護している以外にないという判断をしました。
他の生徒の多くも昨日は保護者の方の指示を受けて自宅待機していましたし、教室の用事を早めに済ませられましたので、その子を近くのファミレスに連れて行き、夕方から何も食べていないと言ってひもじそうな顔つきのこの子が大好きだというハンバーグとカレーを食べさせて、また塾に戻りました。
携帯電話は通じませんが、固定なら通じることもありそうでしたので、電話がある場所から離れることが出来ません。
疲れた子供を暖かくして寝かせ、事務仕事などをしながら保護者の方からの連絡を待っていましたが、深夜1時を回ったころ、とても疲れた表情のお母さんが何キロも歩いて帰ってこられ、そこでやっとお子さんを引き渡して昨夜の仕事を終えました。
形は違えど、昨日はあちこちで似たようなことが起こっていたのではないかと思い、そして被災されたかたがたの苦悩を思うと、胸が締め付けられるような思いです。