なんでもかんでも価格破壊的に安ければよいという考え方が今の日本をいつまでも強烈なデフレに落とし込んでいる。
そういった意見があちこちで見られます。
確かにそれは言えるわけで、そういう姿が経済面において極めて不健全であることも事実ではあるのでしょうが、それでも反対に、かつてのバブルの頃のように何でもかんでも価格が高ければそれでよいのかといえば、それもまた違いますよね。
学習塾の授業料も、一部でこうした傾向が見て取れます。
極端な話、何でもかんでも無料を謳うような例もあったりしますが、中国の安い人件費で安い原料を加工してこれを輸入して安く売るのと違い、マンパワーを必要とする学習塾でいつでもどこでも無料がまかり通るはずもありません。
無料には無料のわけがあると考えてかかるのが普通ではないでしょうか。
直接には関係ないのですが、教室を開いていると時々怪しい手紙が舞い込んできます。
例えば、先日のある手紙には、こんなことが書かれてありました。
「経営者の方に朗報! 今なら年0.6%の金利でご融資」
差出人は、誰でも知っているに違いない、さる大手携帯電話会社グループの金融会社です。或いは、その名を騙っただけの業者なのかもしれません。
とにかく、0.6%の金利でまとまった融資をどうぞ、という話。
ん?と思ってよくみると、確かに0.6%には違いないのですが、しかしそれは最初の10日間だけ。11日目からは10%近くにまで跳ね上がるという「何これ、インチキ」と、思わず吹き出してしまいそうな薄っぺらな釣り宣伝。
365日のうち、最初のたった10日間だけ破格の低金利を、よくよく見なければ気付かないような書き方をして、いかにもオトクを前面に出し、その実、計算すればほとんど何のメリットも無いという、怪しさ満載の広告手紙。
ここまで怪しいのは学習塾の世界には無いかもしれませんが(完全個別といいながらいつでも誰にでも1対3式の授業を進めてくる個別指導塾などもありますが 笑)
ちなみに、ACSアカデミーでも懸命な経営努力と創意工夫によって今年もエコノミカル且つ中身濃い学習カリキュラムとプランを用意いたしましたが、生徒並びに保護者の方のより高いご要望があってそれにお応えしていくという場合には、必然的に費用面で異なってくるという、いわばオプション制コンテンツもございます。
これらは一律のものではなく、個別具体的なニーズがあってはじめて検討されるべき課題であって、だからこそオプションなのですが。