テスト対策に限った話ではありませんが 、何かをしようと考える時には、それがうまくいく方法とそうでない方法(←過去の経験において)の両方を考え、上手くいく方法を積極的に推し進める方法と、うまくいかない方法の反対のことをする、というやり方を上手く組み合わせて進めることが効果的です。
テスト対策については 色々な人が(当会も含めて) うちでは今こうしています、こうしたらうまく行った、こうすればうまくいくでしょうということを 繰り返し述べてきましたし、今もそれは続いています。その反対に、こうしたけれどうまく行かなかったというのは、私の知る限りそれほどないように思います。誰でもあまりに後ろ向きな話ととらえられるようなことはいわないものです。
でも、ここではうまくいかなかった という例の共通項をいくつか挙げてみます。
子供が嘘つき、 親が無関心、 自宅での学習習慣がない 、 責任感がないか、または極めて希薄、 他人のせいにする、 鉛筆の持ち方が悪い、既に習っている 漢字をすらすら書けない、 滑らかに音読ができない、 瞬時に簡単な暗算ができない、簡単な事を覚えられない(覚えようとしない)、すぐに忘れる、 忘れ物が多い、遅刻が多い、スマホ依存癖、食生活が不規則または貧弱、等々。
こうした子達はおしなべて勉強することか苦手ですし、たとえ始めても継続が困難です。勉強する以前の話です。短期勝負のテスト対策も、平素の勉強の基礎や習慣がないので、やはりこれをするのは難しいです。
解決方法はあるのでしょうか。
経験から言えば 即効性のある解決策はありません。 短期中期長期にわたって、その子の物事への取り組み方、姿勢、考え方、行動の習慣をコツコツと改めていく中で 勉強に対しても改善していくことは可能です。 短期勝負のテスト対策で言えば 今挙げたような時間が ないということを考えれば、 かなりの強制力と厳しさを持って臨むことが 一つの策ではあります。 この場合、 費用と忍耐とがかかります。そのどちらも欠けた場合に、 結果だけをただ求めるのは、最早無茶な話です。
事ここに至れば、あとはいつ始めるかの問題です。始めなければ進まないし、進まなければ何も解決しません。上に挙げたバターンが相当深くその子に浸透してしまっていない限り、復活上昇の余地と可能性はあります。早く始めればそれだけ早く解決の地の感触を手にできますし、遅ければそれが先にいってしまうか、もしくはもうどうしようもない地点に踏み込んでしまうだけです。