教室には複数の中学の子達がいますが、 興味深いことに、どの中学校でも社会の授業が大きく遅れています。
遅れているのは公民。早いところで 日本国憲法辺り、遅いと今の時点で全く公民に入っていません。まだ歴史や地理です。過去を見ても 公民の教科書の2/3くらい 未消化のまま卒業してしまう例も何度か、というよりも「頻繁に」ありました。
一方、高校入試ではこの公民からもたくさん出題されます。 今四十歳の 講師が言っていましたが 、彼が中学校の時もほぼ同じ状態だったようで、 その話では 社会も理科も 先生が 授業進行面においてうまくリードしてくれないので、嫌もなにもなく、生徒全員がもっぱら自助努力で受験に臨んでいたそうです。公民の遅れは何か構造的な問題と原因があって、学校現場において社会の講師個人の力量で解決できるものではないのかもしれません。
自助努力も、それができる子はそれでもいいでしょう。問題はこれができない子です。あまりにも 勉強すべき単元が多くてどこから手をつけて良いのか、何をどう覚えて良いのか、半分パニックになってしまいます。
今教室では 少しでも先に 進むべく既に公民に入ってはいますが 「今年もか」という思いで 授業の指揮を とっています。