アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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安全を蔑ろにしたままモラルや効率を語るな

2010年11月04日 20時43分02秒 | 職場人権レポートVol.1
    
 前にも書いたように、私のバイト先の物流センターでは、HHT(ハンディ・ホールド・ターミナル、略してハンディ)という携帯端末で、商品のバーコードを読み取りながら、商品の仕分け・積み込みを行っています。構内作業員や配送のドライバーは、出勤したら各自ハンディを装着して作業を行い、終了後は速やかに収納棚の元の場所に返却するルールになっています。
 先日、このハンディが5個ほど行方不明になるという事件がありました。構内と配送のどちらで紛失したのか不明ですが、いずれにしろ、作業中にどこかに置きっぱなしにしたまま、返却するのを忘れてしまったのでしょう。その対策として社員が考え出したのが、次の仕組みですが、はっきり言って、全然対策になっていません。

  
 各人の名前の入った割り箸が、ペットボトルを加工して作った箸立てに入れられて、ハンディ収納棚の上に置かれています。ハンディ使用中は、その名前入りの箸を収納場所に入れておく事で、誰が紛失したのか直ぐに分かるようにしておこう、という仕組みだそうですw。

  
 あほらし。そもそも、「誰がいつどのハンディを使用したのか」なんて、作業者自身が最初に自分の職員コードと氏名をハンディに登録しなければ作業に入れない仕組みになっているので、その時点で分かる筈です。こんな無意味な「割り箸システムw」なぞ、わざわざ導入する必要ありません。社員がまずやるべき事は、こんな「下手人探し」ではなく、紛失しないよう予防策を講じる事でしょう。
 その為には、全員がハンディを携帯用のホルダーに入れて持ち歩いているのですから、バーコード・スキャンの後はハンディを速やかにホルダーに納め、そこら中に置きっぱなしにしないように指導すれば、それで済む話じゃないですか。そして、今は殆どが取れたままになっている、ハンディとホルダーを繋ぐチェーンを、一刻も早く再装着する事のほうが、よっぽど大事じゃないですか。

 社員の「おバカ」がこの「割り箸システムw」程度に止まっているなら、まだ笑い話で済みます。しかし、この「バカ」のお陰で労働災害を招いてしまうとなったら、どうでしょう。もはや笑い話では済みません。

  
 バイト先のセンターには、パックセンターで加工された精肉や鮮魚のトレー(職場ではPCという通称名で呼ばれる)が、普段はドーリーという台車に載せられて転送されてきます(左上写真)。ところが、そのドーリーが無くなると、今度は代わりにカゴ車というカゴ付きの台車に載せられて来て(右上写真)、それをこちらがドーリーに積み替えなければならなくなります。

  
 PCで入荷するのは、大抵、精肉・鮮魚のスライスパックか、鶏肉のブロックです。仮にPCのトレー1ケースに200グラムのパックが10個入っていたとして、それがドーリー1台につき大体20段ぐらいに積まれて入荷する事から、ドーリー1台分の重量が大体40~60キロに及ぶものである事が分かります。実際にPCのトレーを持ち上げてみましたが、6ケースぐらいが限界でした(左上写真)。
 そのドーリー1台分に相当する重いPCのトレーを、カゴ車から降ろしてドーリーに積み替える作業を、バイトにさせているのです(右上写真)。
 カゴ車とドーリーで高さが異なる上に、積まれたトレーをそのままの形でドーリーにきっちり納めなければならないので、どうしても不安定な姿勢になります。数ケースずつ手で降ろそうにも、積み替えの際にトレー同士のかみ合わせが狂ってしまうと、もう積めなくなります。夏場は保冷用に袋がけされて入荷するので、尚更無理です。第一、そんな悠長な事をやっていたのでは、いつまで経っても作業が終わらない。仕事はPCの積み替えだけではありません。
 これで今までよく事故が起こらなかったものです。

 しかも、これは何も今に始まった事ではありません。この数週間に限っても、こういう事が、もう三回ぐらい立て続けに起こっています。
 労災が発生してからでは遅いのです。必要分のドーリーを手配するだけで、それで未然に労災が防止できるのに、そんな簡単な事が何故できないのか。これでは、「社員にその気が無いからだ」「社員や会社は、バイトを使い捨ての道具としか見ていないのだ」と思われても、仕方がないでしょう。
 そんな社員や会社が、幾ら「事故・ミスの撲滅」や「効率アップ」、「モラル向上」を口にしても、誰が聞く耳を持ちますか。一番大事な安全を蔑ろにしておいて、モラル・効率も糞もあるか!何度同じ事を繰り返せば気が済むのか!

※後段のPC積み替え作業に関しては、上記趣旨の内容で、近日中にも正式に文書で会社に申し入れする事を考えています。ただ要求をぶつけるだけでなく、再発防止に向けての手立てについても、会社側から一定期日内に文書で回答を求めるつもりです。そこまでされたら、会社側も今までのように適当な口約束で誤魔化す事は出来ないでしょう。
 これは、どこから見ても100%正当な要求である以上、会社側とて無碍な扱いは出来ない筈です。それでも無碍に扱うようなら、次には私が個人加入している地域の労働組合を通して、今度は団体交渉として申し入れます。会社の出方によっては、不当労働行為として労働基準監督署に告発する事も考えています。それで仮に最悪、事態が紛糾する事になったとしても、その全責任は、今まで業務発注者のスーパーの顔色を伺うばかりで、労働者の人権や安全を顧みなかった会社が負うべきものです。
 労災が起こってからでは遅いのです。今後は一切、上記のPC積み替え作業については、就労を拒否します。他のバイトも全員拒否して、みんな社員にやらせれば良いのです。そこまで追い詰めなければ、この社員や会社の「バカ」は直りません。
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