アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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11.24団交の到達点を改めて再確認しておこう

2010年11月28日 22時31分17秒 | 職場人権レポートVol.1
(注)前回の団交報告記事の後、11月26日の職場バイト朝礼において、所長から「PC積み替え作業では無理をするな」旨の発言がありました。下記記事は当該発言を受けてのものです。最初の団交報告記事が、どちらかと言えば悲観的な内容だったのに引き換え、こちらのほうでは、寧ろ楽観的ともいえる立場に転換しているのも、その状況変化を踏まえてのものです。以上、念のため。


 団交以後、何人かのバイトに意見を聞いたが、大抵は「敗北」と誤って捉えていますね。違うでしょう、「敗北」ではなく「勝利」でしょう。今まで何の安全策も講じずに、勝手にカゴ車で入るにまかせていたPCについて、「ドーリーへの積み替えの際には無理をするな」「多少遅くなっても構わないから、一度に積替えたりせず分割して降ろしたり、自分ひとりでやろうとせずに誰かに手伝ってもらえ」という言質を引き出すことに成功したのですから。

 これが無かったら今頃どうなっていると思います?PCは毎日カゴで入ってくるわ、2・3便の野菜・惣菜クレート商品を受けるドーリーも不足するわで、もっと負荷が各人にかかって来ますよ。時間に急き立てられ、無理して事故・怪我させられた挙句に、「お前が悪い」の一言で済まされるのがオチですよ。それに対して、「無理しなくて良い」という言質を引き出した意義は大きい。
 それに対して、「分割で降ろしたり手伝っていたりしたら、いつまで経っても作業が終わらないではないか」という意見もあるでしょうが、それは我々バイトの責任ではないでしょう。それで作業の積み残しが出たとしても、それは適正な作業計画の立案や人員配置を怠った会社の責任でしょう。

 それと比べたら、私が写真撮影の件で一筆取らされた問題なんてのは、二次的な問題です。機密でも何でもない構内風景を、労働安全確立という公益目的の為に撮っただけの事です。別に個人のプライバシーを侵害した訳でも何でもない。悪いのは、労働法規の不備を悪用して、「運ぶ荷物の重量制限なんてどこにも書いてないじゃないか」という理屈で、過重労働を押し付ける元請スーパーや、何の安全策(教育・防具の整備)も講じずに問題を放置してきた下請け業者にあるのが、誰の目にも明らかなのに。だから、「就業時間内での組合活動」という理由でしか、私に一筆書かせる事が出来なかったのでしょうが。一筆の狙いは口封じです。それで私の口を封じる事が出来たと、姑息にも会社は踏んでいるのです。既に私だけの闘いではなくなっている中で、今さらそんな事をしても何の意味も無いのに。

 ただ、今回の勝利は、「貴重」ではあっても、あくまでも「初歩的」なものにしか過ぎません。「これでとりあえずは一件落着、一安心」なんて思っていたら、とんでもない。直ぐに足元すくわれます。それが証拠に、今もPCがどんどんカゴ車で入荷しているではないですか。たかが3センターで千台そこらのドーリーを補充した所で、「焼け石に水」にもなりません。それどころか、2・3便商品の荷受けにも事欠くようになりつつあるではないですか。事態は何ら一向に変わらず、寧ろ悪化しつつあるというのに。
 また、まさかとは思いますが、「あれは××さん(プレカリアートの本名)だけが問題にしているのであって、わしらには関係ない」なんて思っている人はいないでしょうね。しかし、当人がどう思おうとも、ドーリー不足の影響や過重労働の負荷は、既に私だけでなくみんなにのしかかって来ています。誰が事故・怪我してもおかしくないのに、「自分だけは別」なんていくら思っても、何の気休めにもなりません。

 この今の局面で最も大事な事は、決して諦めない事です。「言ってもムダ」「やってもムダ」「黙っていたら会社が何とかしてくれるだろう」なんて、絶対に思ったらダメです。それでは、みんないつまで経っても奴隷のままやで。それは今までの流れからも一目瞭然ではないですか。黙っていて良くなりましたか?会社が何とかしてくれましたか?何も良くなりませんでしたね。何もしてくれませんでしたね。逆に、ますます悪くなる一方じゃないですか。
 今まで業者仕分けだったのがどんどん自分たちで仕分けしなければならなくなり、ハンディが導入され、明治の牛乳も仕分けしなければならなくなり、PCもカゴ車納品になり・・・。このままでは、マジで誰か大怪我させられますよ。その段に及んでも、まだ「何とかなる」と思っているのですか?

 そして、元請スーパーや下請け業者の言う事や、やろうとしている事を注視し、その矛盾を一つ一つ見抜いていく事です。よく見れば、おかしな事だらけじゃないですか。

●「PCを一度に降ろせなんて指示を会社はした訳ではない」なんて団交で言ってましたが、ではPCがカゴ車で搬入される前に、会社としてきちんとバイトに安全教育をやったのか?適正な降ろし方や、降ろす際のポイントや、やってはいけない事などを、きちんと事前に教えたのか?何もやらず、完全にバイト任せにしておきながら、後になってから「そんな事なぞ指示していない」なんて、よくも言えたものだと思いませんか?それに誰も何も疑問を感じませんでしたか?

●「元請やその系列子会社の言いなりにならざるを得ないのも、偏に雇用確保の為だ」「会社は従業員の事もちゃんと考えている」なんて本気で思っているのなら、何故団交で、「法律に違反していなければ何やっても良いのだ、何か文句ある?」なんて態度が取れるのですか?「業務改善提案なんて余計な事なぞせずに、下請けは下請けらしく黙って上の言う事を聞け」なんて態度も取れるのですか?

●また、「昔はドーリーもカゴ車もパレットも無かったのだ、何事も物事は徐々にしか変わらない」とも言いましたが、それは自然にそうなったのですか?誰かが最初に何とかしろと声を挙げ、それをみんなも言うようになったからこそ、初めて実現できるようになったのでしょうが。それを、そんな理屈で行ったら、この会社の事ですから、「昔はみんな歩いて旅していたんだ、交通費の補助も送迎バスも廃止するから、みんな歩いて通勤して来い」ぐらい言い出しかねませんで。

●「法律に違反していなければ何も言えない」なんて言っていたら、いつまで経っても社会は進歩せず、人民も奴隷のままだった。実際はそうではなく、被爆者援護法も、ハンセン病患者やアスベスト患者の救済も、貸金業法改正も、グッドウィルのピンハネ賃金返還も、最初は何の権利も保障も無い所から、長年にわたる闘いや運動によって、権利や法律を勝ち取って来たのでしょうが。

 勿論、一番良いのは、一人でも多くのバイトが労働組合に入ってくれる事です。如何に正論でも、声を挙げる人が少ないと、なかなか通りません。やはり「数は力」なのです。団交で相手が4人出てくるのなら、こちら側からも最低同数は出さなければ、話になりません。
 でも、まだそこまでなかなか踏ん切りがつかないのなら、それでも良いから、少なくとも負け犬根性や奴隷根性には囚われる事無く、一人の人間として「おかしい事はおかしい」と疑問に思い続ける事です。要は諦めないで、問題意識を持ち続ける事です。

 そして、何よりも自分の身はまず自分で守る事です。その為には、決して無理をしない。誰が何と言おうと安全第一で行動する。怪我して仕事も出来なくなって困るのは自分なのですから。会社が守ってくれる訳ない事は既に書きました。会社に守ってもらうのではなく、会社に安全基準を守らせるのです。
 その為に労働組合もあるのですが、組合任せでもダメです。会社任せの他力本願では勿論ダメだし、それで個人だけでは力が弱いので労働組合に入るのですが、そこでも単なる組合任せではダメです。最後に決め手になるのは、あくまでも個人の意志とパワーとテクニックだという事を、団交でも嫌というほど思い知らされましたから。

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