アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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11.24団交報告

2010年11月25日 19時22分28秒 | 職場人権レポートVol.1
 団交は本日24日14時から、大阪市××区にある××会館という所の会議室で、約1時間に渡って行われました。団交の交渉相手は私の直接雇用先の二次下請け会社で、会社側からは総務部長・労務部長、労務部員2名の、計4名が来ました。
 まず、午前中に自宅で下記の団交提出用資料を作成した後に、地域労組・城北友愛会の事務所に出向いて、団交の進め方を打ち合わせ。その時に下記の資料を提示し、労組で印刷してもらいました。打ち合わせでは、私がPC積み替え作業問題について、労組委員長が社内の労安管理体制の現状について、それぞれ説明を求める手はずで確認。
 それで、14時に一緒に団交会場に出向いて、団交に臨んだのですが、余り芳しくない事になってしまいました。

 まず私が、団交資料に沿ってPC積み替え作業の危険性を指摘し、団交申入れ以降もほぼ毎日の様にPCがカゴ車で入荷した事に対する総括・謝罪を求めたのですが、完全に撥ね付けられました。下記が会社側の言い分の要約です。

●下請けが元請けに「本来、普通はこうあるべきだ」なんてとても言えない。製造業などでよく行われているQC活動(業務改善提案)も、あれは社員を対象としたものであって、下請けでは無理だ。意見を聞いた以上は回答しなければならない、しかし下請けでは出来る事は限られる。
●PCがドーリーで入荷するのは、あくまで理想でしかない。昔は全部カゴ車で入荷していた。このように、作業の在り方は元請が決める事であって、我々が「これが本来の姿だ」とか「これが普通だ」とは言えたものではない。
●ドーリーの在庫切れも、3センターで千個ぐらいの補充では到底間に合わない事も、とっくに分かっている。しかし、それを元請スーパーや一次下請け会社に言うだけでも一苦労だったのだ。余りうるさく言うと業務委託契約を解除されてしまう。顔色を伺いながら言うしかない。
●昔はドーリーもパワーゲートもカゴ車もパレットも無かった、全部直積みだった。そこから、作業効率や労働安全にも配慮が必要だという事になって、徐々に改善されてきたのだ。何事も一挙には変わらない。
●これは決して「何も言うな、ただ黙って働け」と言う事ではない。そういう中でも、従業員の安全や健康にも配慮しなければならないのは勿論だ。そこは労働基準法・安全衛生法などの法令に基づいて業務を行っている。それでも尚且つ「問題である」と言うのであれば、どこが法律に違反しているか教えて欲しい。
●PC積み替え作業についても、決して一遍に全部カゴ車から降ろす必要はないし、そんな事は会社も求めていない。重いのであれば少し手前に引っ張り出して分割して降ろせば良いし、誰かに手伝ってもらえば良い。PC当番が過重なのであれば、出来るだけ残業メンバーから外すように考慮する。

 そして、返す刀で会社側が言ってきたのが、私の写真撮影の件。とにかく会社は情報漏洩を心配していた。「勤務時間内の組合活動は職務専念義務違反だ」とも言ってきた。それで結局、資料自体も団交では目を通してくれたものの、最終的に受け取りを拒否され、私が「写真撮影はもうしません」という趣旨の一筆を取られる事になりました。
 まあ、これは私もある程度予想してた事なので、それでも労働基準監督署への公益通報をほのめかして、少しでも圧力になればと思って出したのですが、却って言質を取られる破目になってしまいました。「委員長にも累が及ぶ事になるよ」とまで言われれば、もう引かざるを得なかった。

 そりゃあ、こちら側も言いたい事は幾らでもあるよ。

●作業スタイルが直積みから今の様な姿に変わってきたのも、決して自然にそうなったのではない。労働組合の長年の闘いや活動もあればこそだ。単に経営者の良心や思惑だけに頼っていたのでは、もっと直積みの時代が続いていたであろうし、パワーゲートやドーリーも出現しなかったかも知れない。
二言目には「従業員の雇用を守るためだ」と言うが、要は「我が身可愛さ」だけではないか。「本気で従業員の事を考えているなら、「どこが法律違反なのか?」=「違反さえしていなければ良い」なぞという発想は出てこない筈だ。実際は「何も言うな、ただ黙って働け」が本音なのに、流石にそこまでは言えないから、こんな言い方で誤魔化しているだけじゃないか。
●「不正を告発しても西宮冷蔵みたいになるだけだ」とも言ったが、ではチッソや雪印乳業はどうなった。そうやって、「我が身可愛さ」でしかないものを「雇用確保」と言い包め、不正に目をつぶってきた為に、水俣病患者が生まれ、食中毒で雪印が潰れてしまったのではないか。
「法律に違反していなければ良い」という事にはならない。サラ金や街金も、罰則が付かない利息制限法には違反していても、罰則が付く出資法には違反していないという理由で、法律のグレーゾーンで暴利を貪って来た。しかし、やがて法律に違反していようがいまいが、サラ金や街金の実態が決して庶民金融なんかではなく、貧乏人を食い物にする貧困ビジネスでしかない事が、被害者の運動によって次第に明らかになってきた結果、淘汰される事になったのだろう。短期的には雇用確保(実は我が身可愛さ)の、「臭い物に蓋」の処世術が功を奏する事があっても、いつか不正は見抜かれる。その時になって、「その時あなたは人間としてどうだったのか?」が、逆に問われる事だってあるのだ。

 もっと、こちらに力があり弁も立てば、そういう事も言えたのですが、結局は後の祭りです。その時はそこまで上手く言えませんでした。今後はもっとロールプレイングなどの訓練も積んで、緻密に作戦を練る必要があったように思います。
 ただ、その中で成果を見出すとすれば、法律云々も然る事ながら、「会社としても個人に無理は強要出来ない」という言質を引き出した事でしょう。如何にあこぎな会社と言えども、百メートル20秒でしか走れない人に、10秒で走らせる事は出来ないのです。であれば、何も無理してPCをドーリーに一遍に積む必要はないのではないか。たとえ作業終了時間に遅れようとも、無理して腰痛になったり、事故して自分が悪者にされるぐらいなら、まだゆっくりでも、分割して降ろすなり手伝って貰うなりすれば良いのではないか。
 会社の対応が上記のようなものであるならば、そういう「居直り」も、自分を守る為には必要なのではないか。そう思います。そして時期を待つ事です。いつか不正は露呈するのだから。
 それでダメだったら、俺はこんな会社こちらから辞めてやるよ。そうすれば、業務命令や就業規則に服従する義務も晴れて無くなる訳だから、後は憲法や労働法規に則って、思う存分好きなようにやらせてもらう。


団交提出資料(計2枚のうちの1枚)
コメント (2)
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