・教育再生会議:親向けに「親学」提言 母乳、芸術鑑賞など(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070426k0000m010157000c.html
>「親学」は、親も子育て学習をする必要がある、との認識から一部の保守系有識者が提唱している考え方。子育ての知恵や文化を伝えることが主眼で、再生会議では17日の同会議第2分科会(規範意識)で提言を行う運びとなった。山谷えり子首相補佐官や池田守男座長代理らが概要をまとめた。<(同上新聞記事より)
下記が、その「親学のススメ」の内容なのだそうです。
(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める
何ですか、これは。まるで「エエトコのボンボン」(上流階級のお坊ちゃま)の小・中学生が書いた作文みたい。いや、小・中学生でも、今日び、もう少しまともな事が書けるのではないか。
5番目の「親の責任で有害サイトにフィルタリングをかける」にしてからが、パソコンも持てず、仮に持ててもダブルワークで親自身がインターネットをする時間もないのに、一体どうしろと言うのでしょうか。9番目の「遊び場確保に道路を一時開放」にしても、では具体的にどうしろと。あの石原に向かって、「首都高速道路を遊び場に一時開放しろ」とか「三宅島の公道をバイクレースに使うな」とか言ってくれるのなら、その度胸だけは多少評価してあげても良いのですが。
今の北欧諸国みたいに、父親や母親の仕事が定時きっかりに終わって、夕方には帰宅できて、有休も育児休暇もいつでも好きなだけ取れるようにならない限り、こんな事は到底実現不可能です。
実際に教育学者で、このウチの幾つかについては主張している人はいます。しかし、そういう人たちは、未だ大なり小なり、今の家庭の置かれた現状も知った上で、「それでも、何とかそのウチのいくつかでも実行出来るようにするにはどうしたら良いか、一緒に考えて見ませんか」という主張のされ方をしています。少なくとも、こんな教育再生ナンチャラみたいに、今のワーキング・プアの搾取の上に胡坐をかいたままで、「提言」とは名ばかりの、まるで国が国民に命令するかの如くのような物言いはしていません。こいつら、「君が代」の次は、「子守歌」や「母乳子育て」の強制に踏み出すんじゃないか。
一事が万事こんな調子だから、安倍マルコス夫人ブログの、「私たちセレブなの~、貴方たちド貧民とは違う世界に生きてるの~」的な記事の内容が、世間の顰蹙を買っている事にも、一向に気が付かないのです。
「親学」か何か知りませんが、余計なお世話です。こんな下らない提言をしている暇があるなら、ホワイトカラー・エグゼンプションや偽装請負合法化なんて止めて、普通に暮らしていけるような経済政策を、トットと実行しろよ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070426k0000m010157000c.html
>「親学」は、親も子育て学習をする必要がある、との認識から一部の保守系有識者が提唱している考え方。子育ての知恵や文化を伝えることが主眼で、再生会議では17日の同会議第2分科会(規範意識)で提言を行う運びとなった。山谷えり子首相補佐官や池田守男座長代理らが概要をまとめた。<(同上新聞記事より)
下記が、その「親学のススメ」の内容なのだそうです。
(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める
何ですか、これは。まるで「エエトコのボンボン」(上流階級のお坊ちゃま)の小・中学生が書いた作文みたい。いや、小・中学生でも、今日び、もう少しまともな事が書けるのではないか。
5番目の「親の責任で有害サイトにフィルタリングをかける」にしてからが、パソコンも持てず、仮に持ててもダブルワークで親自身がインターネットをする時間もないのに、一体どうしろと言うのでしょうか。9番目の「遊び場確保に道路を一時開放」にしても、では具体的にどうしろと。あの石原に向かって、「首都高速道路を遊び場に一時開放しろ」とか「三宅島の公道をバイクレースに使うな」とか言ってくれるのなら、その度胸だけは多少評価してあげても良いのですが。
今の北欧諸国みたいに、父親や母親の仕事が定時きっかりに終わって、夕方には帰宅できて、有休も育児休暇もいつでも好きなだけ取れるようにならない限り、こんな事は到底実現不可能です。
実際に教育学者で、このウチの幾つかについては主張している人はいます。しかし、そういう人たちは、未だ大なり小なり、今の家庭の置かれた現状も知った上で、「それでも、何とかそのウチのいくつかでも実行出来るようにするにはどうしたら良いか、一緒に考えて見ませんか」という主張のされ方をしています。少なくとも、こんな教育再生ナンチャラみたいに、今のワーキング・プアの搾取の上に胡坐をかいたままで、「提言」とは名ばかりの、まるで国が国民に命令するかの如くのような物言いはしていません。こいつら、「君が代」の次は、「子守歌」や「母乳子育て」の強制に踏み出すんじゃないか。
一事が万事こんな調子だから、安倍マルコス夫人ブログの、「私たちセレブなの~、貴方たちド貧民とは違う世界に生きてるの~」的な記事の内容が、世間の顰蹙を買っている事にも、一向に気が付かないのです。
「親学」か何か知りませんが、余計なお世話です。こんな下らない提言をしている暇があるなら、ホワイトカラー・エグゼンプションや偽装請負合法化なんて止めて、普通に暮らしていけるような経済政策を、トットと実行しろよ。
・関連記事
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/24985.html
今月号の「世界」は先日書店で入手したのですが、当該論文は未だ読んでいないので詳細は分かりませんが・・・。
あと、これはこのエントリーの話題と直接関係ないのですが、今月号の「世界」には先の都知事選の浅野氏の「敗因」について、「東京。をプロデュース」代表の楠典子さんなどが対談形式で語っています。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2007/06/directory.html
この対談によると、先の都知事選でも石原氏支持は高所得者と低取得者に二極化しており、また石原都政の下で予算的にも優遇されていなかった区・市に限って石原氏の得票率が5割を越えている現象が見られるとのことです。
ご紹介の北海道新聞の記事を読みました。河野太郎と連名で教育再生ナンチャラに噛み付いた後藤田正純というのは、先の貸金業改正問題で審議会委員を抗議辞任して灰色金利容認の流れを食い止めた人ですね。たとえ自民党とは言え、そういう時流に阿らない人たちが書いた「世界」の論文、是非読んでみたいですね。
教育再生ナンチャラの会議は「具体策皆無で、結論の出ない、言いっぱなし」。これでは、まるで「2ちゃんねる」での「バカウヨの鬱憤晴らし」と同じですね。あいつらのレベルは「2ちゃんねらー」とドッコイドッコイですか。
そんなレベルに、政治もマスコミも、どんどん同化し劣化していっているのを、最近とみに感じます。最近、TVで「生徒諸君!」とかいう教育ドラマをやっていたのを見ました。この番組は、元々は70年代に出た女性新任教師漫画を、今風にアレンジしてドラマ化したものなんだそうですが、番組予告編で「給食費の未払い・・・など、教育の現状が」云々というナレーションが流れていたので、「これは多分、安倍マルコスや教育再生ナンチャラの便乗ドラマだろう」と思って見たら、案の定そうだった。詳しい批判は、近日中にアップ予定の関連記事で書きますが。
それで、教育基本法改悪の時もそうでしたが、今の改憲手続投票法案のでっち上げについても、あれだけムチャクチャでデタラメな審議をされて、アリバイ的に無理やり設定した公聴会ですら大多数の公述人から廃案や慎重審議を求める声が噴出し、法案の中身や上程理由にもどんどん不審・懐疑の目が向けられている、そういう法案が強行採決されようとしているのに、マスコミは全然それを取り上げない。そして、拉致命令放送やどうでも良いニュースばかり流している。そうして、どうでも良いニュースばかり流す事で、「所詮世間はこんなモノ」という冷笑と諦めの風潮を蔓延らせ、巨悪から庶民の目を逸らさせる事に、かなりの程度成功しているのでは。非常に意図的な情報操作がされているのを感じます。
先のフランス大統領選挙でも、「石原慎太郎のフランス版」みたいな猿誇示(サルコジ)が大統領に当選してしまいましたが、あちらでは直後から反サルコジの抗議行動が広がりました。別に暴力を容認する訳ではありませんが、今の日本の諦め・服従の風潮と比べたら、あちらの方がまだよっぽどマシなのではないか。そんな気すらして仕方がない。