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南海汐見橋駅で2200系電車と銚子の濡れ煎餅に遭遇

2025年01月19日 20時03分53秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

本日(2025年1月19日)、汐見橋駅で2200系電車の引退イベントをやっていたのに偶然遭遇しました。

2200系とは昔、南海電鉄で走っていた薄緑地に濃緑帯の急行電車です。現在は白地に青・オレンジ帯の塗装に塗り替えられ、主に支線の普通電車として走っています。 その2200系が昔の塗装に塗り替えられ、今年春の引退まで各支線にて持ち回りで運行される事になりました。その現場に偶然遭遇したのです。

https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/241210.pdf

私は、汐見橋線の事を自分のブログで取り上げながら、最近の電車や駅舎の写真をまだ撮っていなかったので、それを撮ろうとたまたま訪れただけです。2200系引退イベントがここで開催される事なぞ何も知りませんでした。

久しぶりに訪れた汐見橋駅は、阪神なんば線桜川駅のすぐ隣にありました。これだけ互いの駅が接近していたら、乗り換えがスムーズに出来ます。難波で乗り換えるよりも簡単に乗り換える事が出来ます。一時は廃止の噂もあった汐見橋線ですが、最近は乗換客の利用が増えているようです。

荒れ果てていた汐見橋駅も、駅舎の壁には新しい壁画が描かれ、改札の上に掲げられていた塗装の禿げた観光案内図も、すっかりリニューアルされていました。 駅舎内では物産展が開催され、2200系関連グッズだけでなく、和歌山電鉄や千葉県・銚子電鉄のグッズも販売されていました。

和歌山電鉄も元は南海貴志川線で、今も南海2200系電車が和歌山電鉄色に塗り替えられて走っています。南海が赤字を理由に経営分離した後、猫のタマ駅長ブームで観光客が押し寄せるようになりました。

千葉県の銚子電鉄にも南海2200系電車が譲渡され、昔の薄緑地に濃緑帯の塗装で、電車が走るようになりました。ここも赤字路線で、電車の修理代を捻出する為に、銚子名産の濡れ煎餅をネットに売り出した所、これがバカ受け。今や収入の7割を濡れ煎餅の売上で占めるようになりました。

まさか、こんな所で銚子の濡れ煎餅が買えるとは思ってもみませんでした。濡れ煎餅には甘口・辛口・醤油味の3種類があります。その中で甘口が一番私の口に合っていたので、私は甘口と新登場のプレミアム濡れ煎餅を買いました。プレミアム濡れ煎餅はまだ食べた事がありません。どんな味か楽しみです。

汐見橋線という名前は通称で、今も正式には南海高野線の一部です。でも、南海本線が高架になり、高野線が岸里玉出で分断されて以降は、岸里玉出と汐見橋の間を2両編成の電車が30分おきに走る、下町のローカル線に成り下がってしまいました。

1面2線の汐見橋駅も、今や電車が止まるのは左の1番線のみで、2番線は無用の長物と化していました。その2番線に2200系が留置され、1番線に入って来た現役の白地に青・オレンジ帯の電車と並んだ時は、流石に私も感動を抑える事が出来ませんでした。

この様に、汐見橋線の利用が上向いているにも関わらず、南海電鉄は今も汐見橋線をお荷物扱いし続けています。今も運行ダイヤはラッシュアワーの時間帯も含めて毎時25分、55分の固定ダイヤのままです。その上、終電の時刻も岸里玉出発22時25分から21時45分に40分も早めてしまいました。(いずれも岸里玉出駅発の時刻)

汐見橋線は確かに今も赤字ですが、確実に利用客は増えているのに、南海電鉄は今もお荷物扱いし続けているのです。地方に行けば、汐見橋線よりもっと少ない乗客数の赤字ローカル線でも、住民の足確保の為に、行政も巻き込んで、あの手この手の増収策を講じているのに。

私、イベント会場にいた南海の社員に言ってやりました。「今の不便な30分間隔のダイヤでも、年々乗客が増え続けているのだから、せめてラッシュアワーの時間帯だけでも、15〜20分間隔で電車を走らせて下さいよ」と。

昔の高野線時代の名残りで、今も岸里玉出駅付近以外は複線の線路がそのまま残っているのですから、ダイヤ増便は十分可能です。汐見橋駅の2番線に次発電車を待機させて、途中で上り下り電車を行き違いさせれば、今すぐにでも15分間隔に出来るはずです。

他社線との接続も、汐見橋と阪神なんば線桜川だけでなく、芦原町とJR環状線芦原橋、岸里玉出と地下鉄四つ橋線玉出の間もそんなに離れていないのですから、乗り換えやすいダイヤに変えれば、もっと乗客は増えるはずです。

2200系電車の引退イベントも結構ですが、それ以外にもやる事は幾らでもあるはずです。加太線には「さかな線」キャンペーンで「めでたい電車」を走らせながら、乗客数が加太線と同じ水準まで回復してきた汐見橋線には、逆に終電繰り上げで、冷や水を浴びせるような事をするのは、どう考えても矛盾しています。

それを言ったら、南海の社員は苦笑いしていましたが。「いつまでも大企業としてふんぞり返ってるんじゃないよ。地方ローカル線社員の爪の垢でも煎じて飲め」と心の中で思いました。

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