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岳南電車の旅 清流編

2022年05月25日 09時00分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
岳南電車は夜景電車とともに、各駅から富士山の見える電車としても有名ですが、あいにく昨日は雨、今日も曇りで見えませんでした。その代わりに富士山麓の湧き水が生み出す景観をたっぷり堪能する事が出来ました。
 
富士市に製紙工場が立地するのは富士山麓から豊富な伏流水(湧き水)が湧き出すからです。当地では住宅街の片隅にある湧き水から突然、川の流れが始まります。いずれの川も清流で、大阪のドブ川しか目にする事のなかった私は、工業都市の住宅街の中をこんな清流が流れている事に驚かされました。
 
 
昨日泊まったホテルのそばにも、とても都会の中の川とは思えない清流が流れていたので、源流をたどる事にしました。そうしたら、ほどなく神社のたもとにたどり着き、脇の池のたもとから水が湧き出している事が分かりました。
 
調べたら、岳南電車沿線にも、「泉の郷」という名称で、バイキングコースが整備されている事が分かりました。そこで2日目は、そのコースをたどる事にしました。
 

まず最初に向かったのは、岳南原田駅から滝川を遡った鎧が淵の親水公園。源頼朝が富士川の合戦で鎧を洗った事から「鎧が淵」と呼ばれるようになりました。
ある時、この淵の上の木を刀で切っていた坊主が、刀を淵の底に落としてしまい、和尚さんから拾って来るよう命じられます。坊主が淵に飛び込んで刀を拾おうとしたら、淵の底から女が現れ、「刀は返してやる代わりに、私を見た事は誰にも言うな」と言われます。坊主がやっと寺に戻ったら、和尚から「3年もどこにいたのか?」と聞かれ、坊主は面食らってしまいました…この淵には、そんな言い伝えも残っています。
 

次に向かったのが滝不動と、かがみ石公園。滝に打たれるお不動さんが祀られていて、村の娘が熱心にお参りしたらイボが取れたので「イボ取り不動」の異名も。
 


隣のかがみ石の池も、室町時代の武将・小栗判官が照手姫(かぐや姫との説も)と駆け落ちした際に、照手姫が池の中の石を鏡にして身なりを整えたからとの伝説も。
 
かがみ石へは散歩中の叔母さんの案内でたどり着く事が出来ました。叔母さん曰く、「滝不動やかがみ石の池はホタルの名所」なんだとか。こんな所に一度で良いから私も住んでみたい。
 

ちょうどお昼になったので、近くの喫茶店でエビピラフの昼食。土地勘がないので食べれる時に食べとかなければと、適当に飛び込んだ喫茶店だったが、そこは市が認定した「まちの駅」だったので、これから行く所について色々聞く事が出来ました。
 
更に詳しい観光パンフレットももらったので、ピラフの他にコーヒーも追加注文。そうしたらマスターがお菓子も付けてくれました。
 


昼からは竹採(たけとり)公園と湧水公園。当地は全国にいくつかある「かぐや姫」伝説発祥の地の一つですが、他の地とは違い、月ではなく富士山にお姫さんが帰る事になっています。岳南電車の比奈の駅名や地名も、姫がなまったものだと言われています。
 
帝や国司が姫に一目惚れして、姫を追いかけて富士山の頂上まで来て、帝は姫と結ばれたが、国司はふられて頂上の池に身投げした…など、言い伝えも諸説あって、どれが本当か分かりません。それにあやかり、市がここを竹林の公園として整備しました。無料で入れます。
 


そこから下った所にある湧水公園も、湧水を利用して市が整備した公園の一つ。池にはデカい鯉がいました。池から流れ出る川にはバイガモが生い茂り、所々には洗濯用の洗い場も住宅の横に作られていたりして、もう羨ましい限り。
 
 
岳南富士岡駅から再び電車に乗り、大阪に帰りました。無人駅から乗ったので整理券で乗車。岳南電車終点の吉原ではJRの切符は買えないので、証明書をもらって、JR静岡駅で精算と新幹線切符を購入。
 
お土産に、黒ハンペン入りの静岡おでん1個と、岳南電車ブレンドのコーヒーをいくつか買いました。(旅行後の岳南電車の旅 評論編に続く)

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