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岳南電車の旅 夜景電車編

2022年05月25日 07時52分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
5月21日、22日の土日連休を利用して、静岡県の岳南電車に乗って来ました。一般の方には旧社名の岳南鉄道の方が通りが良いかも。
 
静岡県富士市のJR東海道本線吉原駅から分岐して、終点の岳南江尾まで9キロ余を10駅で結んでいる小私鉄です。沿線の製紙工場に延びていた工場引き込み線を乗客・貨物輸送に利用したのが始まりです。
 
吉原ージャトコ前(旧・日産前)ー吉原本町(よしわらほんちょう)ー本吉原(ほんよしわら)ー岳南原田ー比奈ー岳南富士岡ー須津(すど)ー神谷(かみや)ー岳南江尾(がくなんえのお)の順に駅が並びます。本吉原から先は、東海道本線の約2キロ富士山寄りを東西に進みます。全線単線ですが、貨物輸送が盛んだった頃の名残で、半分の駅に行き違い設備があります。
 


戦後の高度経済成長期には製紙工場の工員・貨物輸送に大活躍しましたが、やがて貨物の主体は鉄道からトラック輸送に移り、製紙工場も工員のリストラで業務縮小。
 
貨物輸送が廃止されてからは、まだ一部残る貨物ヤードを背に、1時間に2本のダイヤで、1〜2両編成の電車が走るだけになってしまいました。
 
ドル箱の貨物収入を失い、乗客数も最盛期の6分の1に落ち込み、一時はもうこれで廃線かと思われた時期もありました。その中で、工場地帯を走る地の利を生かして、工場夜景の中を走る「夜景電車」として売り出した所、これが大ヒット。
 
地元の富士市や商工会議所も支援に乗り出す中で、夜景電車の観光客に地元の名産をどんどんアピールしていきました。その甲斐もあって、依然として赤字基調ながらも、近年は利用客下落が下げ止まり、わずかながらも上昇に転じつつありました。コロナ禍までは。
 
夜景電車はだいたい隔週土曜日の夜に、車内のライトを消して運行されます(季節によってスケジュールが変わるので、詳細は岳南電車のホームページ等を参照)。2両編成の後ろ1両だけを消して走る通常の夜景電車の他に、2両とも消灯して走るプレミアム夜景電車の2種類があります。私が行った日は通常の夜景電車だけだったので、そちらに乗りました。
 


まず始発駅の吉原で夜景電車とセットになった1日フリー切符を購入。そのフリー切符で吉原本町まで行き、吉原商店街の喫茶店で地元B級グルメの「つけナポリタン」の昼食。ナポリタンソースにパスタを漬けて食べます。ポリュームが結構あり、これでもう満腹です。
 
 
昼食の後は、フリー切符で終点の岳南江尾まで乗り、帰りに車庫のある岳南富士岡駅で下車。車庫には歴代の機関車や電車が展示され、「がくてつ機関車ひろば」として整備されています。
 


そこで写真撮影した後、学南原田駅横のうどん屋「めん太郎」で早めの夕食。夕方には店じまいするので、それまでに岳南電車自慢のここのうどんを堪能したかったので。しかし、天ぷらは全て売り切れで、おにぎりも売っていなかったので、きつねうどんだけの寂しい夕食に。
 
さすがにこれだけでは腹が持たないので、吉原本町商店街のお店で散らし寿司を購入。吉原本町駅のベンチでそれを食べました。その後、夜景電車に2回乗り、吉原本町にあるホテルで一泊。
 

まずは1日目の旅のハイライトから。静岡県富士市を走る岳南電車最大のヤマ場。比奈・岳南原田間の日本製紙(旧・大昭和製紙)工場内のパイプラインを潜る地点を、吉原に戻る夜景電車の車窓から動画撮影。
 
 
次に、夜景電車と並ぶハイライト、岳南富士岡駅構内の「がくてつ機関車ひろば」に展示中の歴代車両。
 
旅客電車も、昔の京王電鉄井の頭線を走っていた7000系、8000系、9000系の電車なので、昭和の古き良き昔を懐かしんで訪れる鉄道ファンも多いです。
 

岳南江尾駅に停車中のオレンジに白線の電車は9000系。
 

岳南富士岡駅の車庫に格納中の青とシルバーの電車は7000系。
 

夜景電車のロゴを先頭に付けている緑に白線の電車は8000系。
 

プラットフォームの駅屋が国の登録有形文化財に指定されている本吉原駅に停車しているオレンジとシルバーの電車も7000系。(間違っているかも知れないので、念の為にウィキペディアなども参照してくれたら助かります)
 

本吉原駅の後ろの工場壁にからまる緑の蔦は、秋には見事な赤色に染まります。
 

最後に、夜景電車の土産にもらった「光る切符(記念乗車券)」と「バリ勝男クン」のポテトチップ。但し「光る切符」と言いながら、私の光の当て方がまずいのか、全然光りませんでした。ポテトチップも、焼津産のかつお節チップを富士つけナポリタン味にして、イカ墨に浸けてピーナッツと混ぜた駄菓子ですが、大して美味しくなかったです。おまけに、手がイカ墨で真っ黒になってしまいました。(2日目の岳南電車の旅 清流編に続く)

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