アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
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参考資料:AMLに登場したゲシュタポ妄言の全文

2007年06月14日 07時51分54秒 | 監視カメラよりも自由な社会に
※下記が、拙稿記事「ゲシュタポの跳梁跋扈を許すな!」で取り上げた当該AMLの全文です。以下、参考資料として掲載します。


[AML 14393] 自衛隊を擁護するわけではないが
南熊 麻衣 mai_puremind at yahoo.co.jp
2007年 6月 13日 (水) 14:58:07 JST

 先日、共産党が公表した自衛隊の内部文書ですが、
文章の内容を一言で言えば、”どこでいつこんな内容の
街頭演説があった”という事実をまとめたものです。
それ以下でもそれ以上でもありません。
 その活動を自衛隊組織が取り締まりを行ったり弾圧を行
ったりということもありません。ただ演説などの日時や参
加人数などをまとめただけの資料です。
極端な話をすれば、新聞の記事をあされば誰だって作成する
ことのできるレベルのものです。
私に言わせれば、こんなものは何の問題にもなりません。

 極端な話ですが、もし情報収集の域を超えて自衛隊の
闇部隊が文書に出ている市民活動家を暗殺したり、そこ
まで行かなくても、自衛隊により、これらの市民団体
が活動停止に追いやられるような妨害工作がなされたと
すればそれは問題だと思いますが、今回共産党が発表した
ものは新聞でも収集できるような情報をまとめただけに
すぎないのです。

 共産党や社民党は、鬼の首を取ったかのような勢いで
政府を追及する構えですが、むしろ問題なのはこのような
文書を共産党がどのようにして手に入れたかという点です。
自衛隊内に文書を共産党に渡すような内通者がいたので
あればそれを摘発する必要があります。また共産党にその
ようなルートが存在するという点も問題です。
度重なる自衛隊の情報流出が問題になっている今日、共産
党はこの点を説明する責任があります。
この文書が機密扱いなのかどうかはわかりませんが、機密
扱いだとすれば赤旗のHP上から簡単にダウンロードできる
状態にしていることも大変な問題です。

自衛隊がやってる「情報収集」、マスコミがやってること
に比べれば問題ないレベルではないでしょうか。
マスコミだって集会の内容とか写真とかを紙上や電波上に
乗せていますし、時々プライバシーを平気で踏みにじった
記事を載せてたりしますし。
最近の自衛隊に文句をつけるなら、「情報管理体制を何
とかしてほしい」これに尽きます。

一体どうやって、共産党は自衛隊の情報を手に入れたのか?
普段から共産党は二重三重の監視網を仕掛けているのか。
自衛隊が誰でも作れるような「反対者リスト」を作って
いたなんて話より、共産党の「諜報能力」の方に驚きを
感じます。

 http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-June/013936.html
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ジャンクフードのメガ対決

2007年06月12日 08時52分44秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
・バーガーキング、日本に再上陸 新宿に復活1号店(CNN)
 http://www.cnn.co.jp/business/CNN200706080015.html
・マックが、903キロカロリーの「メガてりやき」販売へ(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/life/update/0608/TKY200706070566.html
・バーガーキング・ジャパン
 http://www.burgerkingjapan.co.jp/
・日本マクドナルド
 http://www.mcdonalds.co.jp/

 この前のテレビ・ニュースで、ファーストフード業界で巨大サイズのハンバーガー戦争が起こっている事が報じられていました。この戦争の一方の主役はバーガーキング。聞く所によるとこの会社は、一度はマクドナルドに負けて日本から撤退するも、今度はマクドナルドの元店長を雇って、再び東京・新宿に再上陸したと言う。そして迎えるマクドナルドも、巨大ハンバーガーの「メガてりやき」で対抗すると言う。この「メガてりやき」というのは、かつての「メガマック」(ビーフパティ4枚入りの巨大ハンバーガー)の照焼き版で、パティの数こそ2枚ですが、カロリーはメガマック以上の903kcalもあると言う。

 それでニュースは両方の店舗の様子を映し出していて、客は誰もがみんな「美味しい、美味しい」とハンバーガーを頬張っていたのですが、はっきり言って私にはその客の気持ちが理解できません。「あんなもの、よく食うなあ」という感じで。
 自慢じゃないけれど、私、この最近10年間に限ってみても、ファーストフードでハンバーガーを食べたのは一度しかありません。今のバイト先に変わって間もない頃で、当時は13時からの出勤だったので、午前中の掛け持ちバイトを探していて、近くのファーストフード店の開店準備作業募集の面接を受けた帰りに、そこの店舗で昼食を済ませたという、それ一回きりです。

 それで、今のバイト先でもそこのファーストフードの具材を扱っているので、こんな事を言うのも何ですが、あんなものを食べようと思ったことは一度もありません。以前生協に勤めていた事の影響も勿論あるのですが、まずボリュームが半端じゃないでしょう、ハンバーガーって。間食で食うにはちとボリュームがあり過ぎるし、かと言って昼食や夕食をあれで済ますというのも、何か落ち着かない。ハンバーガーだけ単品で注文するなら未だしも、セットで注文したらやっぱり大抵は500円以上はする訳で、それ位の金を出すなら、もう少し落ち着いて食事出来る所を探します。セットも、脂キンギンのポテトと、出がらしみたいなコーヒーの類しか無いし。

 日本マクドナルドのHPには、「私たちはジャンクフードなんかじゃありません!」みたいな主張が其処かしこに満載されていましたが、それでも何かねえ。牛肉は全てオージービーフで、ハセップ(HACCP)で厳格な品質管理を行っているとも書かれていましたが、ハセップにしても、重要点管理だ何だと言って世間ではやたら重宝されている様ですが、とどのつまりは、自分たちが国に変わって自社商品の安全性を認定するというシステムな訳で、下手すれば幾らでも手抜きが出来るという代物でしょう。はっきり言って、あんなジャンクフードを「美味しい、美味しい」と言って有難く頂戴する心理が分らない。あそこの客は、下記の情報など知らないのだろうか?

・スーパーサイズ・ミー
 「30日間ずっとファーストフードばかり食べればどうなるか?」を自分の身体で人体実験した話題の映画。
 http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4845
・30日間マクドナルド生活
 日本でも上記の人体実験をやった人の体験談。
 http://keiziweb.com/kikaku/maclife/maclife01.html
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「Election News」ネット世論調査結果より:安倍内閣支持率16.9%?

2007年06月12日 07時53分24秒 | 安倍第1次投げ出し政権
※ネット世論調査サイトの「Election News」から、下記の世論調査結果がメール配信されてきたので、とりあえずこちらにも紹介しておきます。安倍内閣支持率16.9%など、驚愕すべき数値がはじき出されています。ネット世論調査については、投票層の一定の偏りは否めないし(ネットにアクセス出来る層しか投票出来ない)、一部ネットユーザーによる投票動員の可能性も考えられるので、その点は割り引いて考えなければなりませんが、それを差引いても、参院選での自民党敗北、民主党躍進は、ほぼ確定か?この調査結果をどう判断するかについては、読者各位に委ねます。まずは、調査結果の紹介まで。

(引用開始)
件名:Election News  オンライン世論調査結果発表 安倍内閣支持率16.9% 皆様からの意見も紹介

2007年06月11日 第50回オンライン世論調査結果発表
「オンライン世論調査 参議院選挙と年金法案」
-----------------------------------------------------

基礎データ (2007.06.01~2007.06.10)結果発表
  回答数   1,275票 (男性92.0%・女性7.9%)
  年代    参考: 30~50代が72.4%
  調査方法 インターネットによる自主投票のみ
http://www.election.co.jp/news/2007/news0611.html

社会保険庁改革の年金法案について、どう判断しますか?
大いに評価する   5.5%
多少評価する    11.2%
どちらでもない   4.6%
評価しない     19.4%
まったく評価しない 57.7%
わからない     1.2%

今参議院選挙が行われるとすると、あなたはどこに投票しますか?
         今回  前回
民主党    60.4%  48.8%
自民党    11.6%  18.2%
公明党    9.3%  10.3%
その他    7.0%  9.4%
社民党    3.8%  5.1%
共産党    3.6%  5.2%
国民新党   2.3%  1.7%
新党日本   1.6%  0.7%
自由連合   0.0%  0.1%

安倍内閣を支持しますか?
                 今回  前回5月  
支持する            9.9%   15.0%
どちらかというと支持    7.0%   13.8%
わからない           0.8%   1.0%
どりらかというと支持しない 7.6%   9.4%
支持しない           74.4%   60.6%
(引用終了)

※安倍内閣支持率、「支持する」9.9%、「どちらかというと支持」7.0%で、両方足しても16.9%にしかならない。前回の28.8%からも更に激減している。
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なにわB級グルメ探訪3 麺とご飯のセット

2007年06月08日 22時57分03秒 | なにわB級グルメ探訪
 このシリーズ記事も、今までは他に色々書く事があって更新が滞っていましたが、今回久々に更新という事で。記事冒頭の写真は、今年4月某日の私の夕食メニューです。この日は外食で、某定食チェーン店で食事を取りました。確か、この日はうどん・蕎麦メニューが更新された初日で、私も当日は店頭の宣伝文句に釣られて、蕎麦とから揚げの小皿とチラシ寿司で夕食を済ませました。

 そこでふと思ったこと。誰が言い出したか定かではないのですが、麺類(うどん、蕎麦)とご飯をセットで食べるのは大阪ぐらいなものだ、という事を聞いた事があります。しかし、これは本当にそうなのでしょうか。確かに、大阪には「お好み焼き定食」というのがあります。お好み焼きと白ご飯の定食です。流石にこれは私は食べる気がしませんが、実際にそういうメニューがあるのだから、食べる人が少なからず居るのでしょう。

 ところで、本当に大阪人はこんなに炭水化物好きなのでしょうか。私にはどうも信じられません。何故なら、私は大分後になるまで、「うどんとご飯」の組み合わせが嫌いでしたから。子どもの時は、確かにウチでもそういう付け合せの夕食もありましたが、私は嫌々食べていた記憶があります。大分経ってから、「焼きそば定食」を手始めに、「半チャン」(ラーメンと小炒飯)、「散らし寿司と蕎麦」「丼と蕎麦」までは抵抗無く食べれるようになりました。しかし「丼とウドン」になると、よっぽど空腹でない限り、余り食べる気がしない。ましてや「お好み焼き定食」などは論外。

 「丼と麺」のセットにしても、大抵はうどん屋で食べるのですが、そういうセットメニューしかないからそれを食べるだけの話で。かけ蕎麦をセットで注文するのも、少なくとも私の感覚では、あくまでも味噌汁か吸い物の変わりとして食するのです。普段はオカズと味噌汁でご飯を食べるのですが、たまに気が向いたら汁物の代わりとしてかけ蕎麦を頼む、くらいの感覚でしかない。だから、セットの時はご飯は小ぶりのカヤクか丼で、麺類も蕎麦に限定で。大阪人って、本当にそんなに「粉モン、炭水化物」好きなの?
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人民弾圧の軍隊が守るアベジョンイルの「美味しい国」

2007年06月08日 06時49分00秒 | 監視カメラよりも自由な社会に
・自衛隊による違憲・違法の国民監視活動を告発する(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-07/2007060703_01_0.html
 http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/19-jieitai/index.html
・情報保全隊監視団体一覧(PDF形式/98.8kB)(同上)
 http://www.jcp.or.jp/seisaku/2007/20070606_shii_ichiran.pdf
・イラク派遣で陸自、反対市民の情報収集 発言など詳細に(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200706060369.html
・こわいよ~自衛隊の市民運動監視体制(お玉おばさんでもわかる政治の話)
 http://otama.livedoor.biz/archives/50751656.html
・なんで自衛隊が消費税反対署名の活動まで見張ってるんだ?(同上)
 http://otama.livedoor.biz/archives/50751920.html
・なるほど「法令の範囲内」だ!(A PLACE IN THE SUN)
 http://pochicoro.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_2ffa.html
・戦争を実行することがいかに民意に反することか~自衛隊による市民監視活動が示す軍隊の正体(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/70ebea3cbac14b504710344bbdb1704f
・自衛隊が国民を敵視して監視(あつこばのブログ)
 http://atsukoba.seesaa.net/article/44135852.html
・自衛隊の内部文書についての緊急声明(森住卓HP)
 http://www.morizumi-pj.com/#q
 

 上記の新聞記事を見た時は流石にびっくりしました。何と、自衛隊が、情報保全隊という組織を使って、政党や大衆運動の動向を長期に渡って監視していた、というのです。それも、イラク反戦運動や米軍基地撤去運動だけでなく、労組の春闘集会や、民商や土建組合の運動から、「年金改悪・大増税反対」と銘打った集会に至るまで、逐一監視していたのです。
 監視対象も共産党だけではありません。連合労組や社民党、民主党から、キリスト教会・イスラム教会や映画監督の山田洋次さんまで監視していました。それぞれ、共産党はP、社民党はS、市民団体はCV、民主党・連合系はGL、新左翼系はNLという様に、隠語で監視対象を識別しながら。「P系団体の反戦デモ」「S市議の発言」とかいう様に。民主党の増子参院議員の発言も「反自衛隊活動」としてマークされていました。監視されていなかったのは自民党・公明党と日本会議などの極右ファシスト団体だけです。(詳細は上記リンクの情報保全隊監視団体一覧を参照)

 その事実を国会で追及されると、政府側は判で押した様に「合法的な調査活動だ」「自衛隊の機密保全活動の一環だ」と居直りの答弁に終始していました。
 ついこの間もそんな理屈で、自衛隊は、米軍普天間基地の沖縄県内たらい回し・実質増強や辺野古の海の環境破壊に反対している人たちに対して、掃海母艦を差し向けて威嚇しました。大義名分の無いイラク侵略戦争に反対する人たちを「反日・反自衛隊分子」として、デモ参加者の顔写真を至近距離から撮りまくっていました。春闘や増税反対集会の監視に至っては、何をか況やです。そのうちに、年金改悪やホワイトカラー・エグゼンプションに反対する運動も、全部監視・弾圧対象にするつもりでしょう。

 自衛隊法とかには確かに情報の調査・収集・保全について規定した条文もあるようですが、それはあくまでも自衛隊内での隊員相互の情報の取り扱い方や守秘義務について定めた内規でしかない筈です。その内規の範囲を逸脱して、憲法の人権規定やシビリアン・コントロールの原則なども何処吹く風で、国民の正当な権利行使であるデモや集会まで「反日・反自衛隊」の勝手な理屈で以って好き勝手に弾圧されたのでは、堪ったものではありません。「反日・反自衛隊」弾圧なら何でも許されるのなら、クーデターでも何でもし放題です。

 それで当の自分たちはと言うと、パソコンの機密ファイルの中にお気に入りのエロ画像を保存して、イージス艦の中で勤務中にファイル交換していてウィニーに感染された挙句に外部に流出させてしまうという体たらくなのだから、お話になりません。自分たちのデタラメな情報管理で生じたミスを棚に上げて、恰もまるで自分たちが外国から攻撃されているかのような世論操作まで行い、あろうことか民主運動弾圧の口実にするとは、言う事が盗人猛々しいにも程があります。

 90年代のオウム事件からこの方、とりわけ911テロや917の拉致問題表面化以降は特に、「外国の反日工作員から国を守る」といったキャンペーンが、国家権力の側からマスコミを使って意図的・系統的に垂れ流されてきましたが、その行き着く先がこれです。自衛隊が守ろうとしているのは、実は国民の生命・財産などではなくて、米軍基地や大企業の利権や、偽装請負やネットカフェ難民を生み出す国民総搾取の「美味しい国」の仕組みなのです。御用学者やネットウヨクが擁護して止まない「国柄」とか「国体」とかいうものの正体も、この「美味しい国」の仕組みなのです。

 ただ安倍の特異な所は、その「美味しい国」の搾取の仕組みを守るのに、過去の遺物でしかない時代錯誤な靖国神社や万世一系の天皇神話などをわざわざ引っ張り出してきて後生大事に奉り、世界で物笑いの種になっている点です。この性癖は岸信介以来の親譲りなので一生直らないでしょう。しかし、安倍が過去の世襲君主を引っ張り出してきてまで崇め奉るこの「美しい国」(政府・財界にとっての美味しい国、国民にとっては年金ぼったくり詐欺と格差社会の散々な国)ですが、世襲制の北朝鮮の言う自称「強盛大国」と、その本質においては全く同じではないか。如何にバカマルコスの所業と言えども、前号記事の年金言い訳パンフみたいに笑って済ませられる話では、断じてありません。

 何度も言いますが、軍隊は国民を守るために存在するのではありません。国民を弾圧する為にあるのです。これは絶対王政時代からの普遍的真理です。そんな事ぐらい、軍隊が関東大震災や米騒動の時にどう動いたのか、沖縄戦で何をしたのかを考えれば、直ぐに分るものを。本当の意味で「人民の軍隊」と言えるのは、かつての南ベトナム解放戦線やメキシコのサパティスタの様な民族解放ゲリラだけですが、これも民主主義が機能しなくなれば容易に「人民弾圧の軍隊」に変貌してしまう事も、旧ソ連や中国やアルジェリアの例で証明済です。

 「北朝鮮が侵略してきたらどうする?」って。一体何処に、今の日本を侵略してくる(そういう能力と意志の在る)国が在るのですか。中国にしても、今や米・日と経済的には持ちつ持たれつの関係であるのに。北朝鮮その他の国(これには東側だけでなく西側諸国も含まれる)の工作員や麻薬密売人が時々不法入国を試みたりしますが、そんなモノは税関や海上保安庁が犯罪行為として取り締まれば、それで済む話です。そんな得体の知れない不安の為に、米国のやる事に何でもかんでも追従して、侵略の片棒を担がされてテロの標的にされたり、軍隊をのさばりかえらせて政治的自由や生存権を侵害され「美味しい国」を永遠に続けさせる事の方が、よっぽど愚かです。

 「私たちは過激派や政府転覆を試みるような輩ではないから弾圧されない」と思っている人がいたら、これもとんでもない誤解です。今回の例でも、監視・弾圧対象にされたのは共産党や左翼だけではありません。お上に逆らうものは全てその対象にされるのです。それでも良いというならば、どうぞ勝手にすれば良い。たとえ消費税が10%・20%に引き上げられてセーフティラインが切り縮められても、ずっと政府・財界のイヌとして「北朝鮮が中国が攻めて来る」と喚き続けて、餓死でも何でもすれば良い。私は嫌です。そんな奴らの巻き添えになどされて堪るか。

※以上、昨夜仕上げた第1稿にいくつか書き足しています。
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安倍マルコスいよいよ末期症状

2007年06月06日 23時02分37秒 | 安倍第1次投げ出し政権
 自民党が、今度の参院選に向けて、年金問題の解説(言い訳)パンフレットを作成しました。そのパンフレットは、私もまだ現物は入手していないのですが、写真によると、どうやら2ページの見開きになっているもののようです。

 1ページ目には「ご安心下さい!!あなたの年金は大丈夫です!!」という事で、手垢のついた言い訳が3点に渡って列挙してあります。その内容たるや、いずれも凡そまともな検討には耐え得ない代物なのですが、それは末尾の脚注に簡単にまとめてありますので、最後にでも見て下さい。

 問題は2ページ目です。「なぜ、このような事態になったのでしょうか・・・・その責任は!」という事で、「1996年に基礎年金番号導入を閣議決定した時の厚生大臣は、今の民主党の菅直人代表代行の責任なのです!」という事を、3回も駄目押ししているのです。

 しかし、自民党はこれで、首尾よく責任転嫁が出来たなどと、よもや本気で思っているのでしょうか。勿論、当時の菅直人厚相にもそれ相応の責任がある事は間違いないでしょう。しかしそれを言い出すと、今度はまた責任追及のブーメランが自民党にも返ってくる事ぐらい、わかりそうなものを。何故ならば、その菅直人を厚相に任命したのは自民党の橋本龍太郎首相で、その基礎年金番号導入を実施に移したのは次の小泉純一郎厚相なのですから。

 責任の所在については、菅直人も小泉純一郎もその後の厚労相も、みんな連帯責任を負っているのです。それを各人が自覚した上で年金問題の解決を図らなければならない時に、一体何をやっているんだか。そんな体たらくだから、かつては小泉・安倍シンパのネットウヨクの巣窟だった2ch界隈においてすら、今や自民党はボコボコに叩かれているのです。

 しかも許せないのは、基礎年金番号導入に当って、「現場で出た勤務上の問題点についてはその都度労使で協議する」「昼休みの窓口対応も必要最小限に止め、徒に職員に労働強化を強いたり一方的な定数削減や配置転換は行なったりはしない」という事を取り決めた当時の労使協議について、「サボり、怠慢、職場放棄、組合天国」と謂わんばかりの悪罵を一方的に浴びせかけている事です。

 一体全体、前述の労使協議の内容の、何処が「サボり、怠慢」なのでしょうか。「一方的な定数削減や配置転換は行わない」という事が、何故即「組合天国」云々の話になるのでしょうか。一方的な定数削減や配置転換など行えば、これは立派な不当労働行為なのであって、公務員や民間の別に関係なく、本来なら許されない事ではないのですか。自民党は、不当労働行為容認の立場から、「民間では不当労働行為がまかり通っているのに比べ、公務員はまだまだ甘い」とでも言いたいのでしょうか。

 この社保庁の例もそうですが、公務員の不祥事が発覚する度に、末端職員や公務員労組ばかりに攻撃の矛先が向けられて、制度疲労や「官か民か」の問題に呈よくすり替えられ、形ばかりの制度変更で一件落着させられて、肝心の高級官僚や族議員は無傷で逃がされ、天下りや官製談合は一向になくならず、また新たな問題が起こる度に末端・労組叩きだけが繰り返されるという、そういう事例が後を絶ちません。

 以前も職員健康施設のグリーンピアが社保庁職員による浪費の象徴としてメディアに叩かれましたが、あの問題も、不要不急の施設をゼネコンに発注して官僚とゼネコンが建設利権を山分けしたというのが事の本質であるのに、官僚やゼネコンはお咎め無しで、末端職員の「お役所仕事」ぶりだけが諸悪の根源であるかのように言われました。「お役所仕事」の問題も確かにありますが、それも「上が利権漁りに汲々としているから下も事なかれ主義に侵される」という話であって、そういう巨悪を等閑にしたまま枝葉ばかり叩いても仕方ないのに。

 しかし自民党も、昔と比べたらレベルが落ちたものです。この年金問題の責任擦り合いパンフにしても、自民党内からでさえ批判の声が出ている様な、見え透いたトンデモな内容の代物を、何の臆目も無く配付出来るのですから。今まで私は安倍政権の事を「安倍マルコス」と揶揄してきましたが、全くその通りです。これでは、かつてのフィリピンのマルコス独裁政権の末期と、まるで変わりません。


(注)パンフ1ページ目「ご安心下さい!!あなたの年金は大丈夫です!!」のウソ

(1) 「今後1年間で未確認年金記録5千万口の名寄せを完了する」のウソ:
 出来る訳が無い。それをやろうとすれば、1千人からの臨時職員を雇って、1人1件につき約2分間のスピードで処理しなければ終わらない。新たに人も雇わず、今までと同様の、氏名・住所・生年月日の照合だけでお茶を濁す限り、絶対に無理。手書き記録をIT化する際に氏名を誤入力されたものも(例:正一のショウイチをマサカズと入力)、結局そのままでお蔵入り。その上、今までの5千万口とはまた別に、新たに1400万口以上もの不明記録が発覚したというのに。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070606-00000081-mai-pol

(2) 「年金未払い請求権の5年時効を撤廃する」のウソ:
 いくら時効が撤廃された所で、国民に挙証責任を押し付けている限り、事態は何も変わらない。当時の請求書が残っていなければそれでアウト。

(3) 「過去の領収書が無い方についても、当時の出金記録や雇用主の証言の真偽を第三者委員会で認定してもらう」のウソ:
 認定されなかったらそれでアウト。国民に「当時の事を思い出せ」と挙証責任を押し付けているだけ。当時の会社が倒産してしまったり雇用主が亡くなっていたり市町村が記録を廃棄してしまったりして、手がかりとなる記録や状況証拠そのものが消えてしまっていたら、いくら照合・見直した所で無意味。実際、市町村から社保庁への事務移管の際に「廃棄すべし」との通達まで出されて、それで捨てられた記録も少なくない。

(関連記事)

・問題の自民党の参院選パンフ
 http://www.jimin.jp/jimin/kouyaku/pamphlet/pdf/2007_nenkin.pdf
・「年金記録問題…その責任は『菅直人厚生大臣(当時)』」…自民党の主張(2ch痛いニュース)
 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/982494.html
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今初めて明かす、いずみ生協問題

2007年06月06日 08時12分53秒 | 当ブログと私の生い立ち
 

 このブログを運営している私が元生協職員だった事は、今までも折に触れて書いてきました。ただ、実際にどういう生協人生を歩んできたのか、という事については、今まで殆ど触れてきませんでした。今回はこの事についても、かつての生協人生のケジメをつけ、拙ブログの原点である「反戦・平和・人権・反リストラ」を問い直す意味でも、改めて触れてみたいと思います。

 実を言うと、何故今回この記事を書く気になったかというと、ある別の掲示板で、ひょんな事で生協関係の雑誌の話題が出た時に、「そう言えば社会主義者さん(注:私の当時のHN)も、以前生協に勤められていたのですねえ」という話から始まって、「生協労働の理念と実際」の話題になって、それを機に、改めて自分の経験を総括してみる気になったからです。何故今頃わざわざこんな前職の話をする気になったのか、訝しがる向きも当然あると思いますので、以上念の為に。

 私がよく自分の投稿の中で引合いに出していた「北朝鮮・スターリン生協」というのは、何を隠そう、1997年に経営私物化問題で揺れた「大阪いずみ市民生協」の事なのです。97年当時は私はまだ同生協の職員でした。但し、本部の経営幹部ではありませんでしたので、経営内部の事までは与り知りませんでしたが。それでも、同生協のヒラ職員として、当時の仲間があの事件をどう受け止めていたのか、という事は、きちんと発言しておかなければならない、とはずっと思っていました。「生協経営者論」の影響下にあった事への反省も含めて。それが、他に書く事が一杯あったので、今までついつい書きそびれてしまっていたのです。

 97年のいずみの経営私物化問題というのは、当時の理事会トップ(創立以来のワンマン経営者である名嘉清氏がその人で、長らく専務理事を歴任し、問題発覚当時の肩書きは副理事長だった)が、経営を私物化しているとして、他の幹部職員(内田・坂田・梅渓の3氏で、いずれも本部の役員室長や総務部次長などの要職に就いていた)から内部告発された問題です。当時の読売新聞や週刊実話(関西版)でも、「御殿のような狭山研修寮」「ハワイのコンドミニアム」「ゴルフ会員権」「浪費の海外交流」「副理事長のセクハラ疑惑」などが話題となり(まるで今の石原や松岡みたいw)、生協内部(いずみ生協・生協労組・日本生協連・生協労連)や周辺民主団体(共産党・民法協など)を巻き込んでの騒動となり、2chでも専用スレッドが立って話題になりました。今でもこの話題は2chの一部でくすぶり続けています。

 この私物化問題ですが、今の私に言わせれば、「告発された経営者も、告発した幹部職員も、どっちもどっち」でしかありませんでした。表向き言われているような「正義の告発」とは、ちょっと違うのでは、と思っています。その後、当時の経営者トップだけの辞任と引き換えに、両者は和解します。告発した幹部職員は生協に目出度く復職しましたが、その事についての納得いく説明も、今に至るまで職員には全然きちんと為されていません。「これ以上混乱の輪を広げない為に、聊か不本意ではあるが和解する事にした」という、「新」経営陣(理事会)による通り一遍の通達があっただけです。そして、その後に来たのが、派遣原則自由化・労働規制緩和の波に乗った大リストラです。「北朝鮮・スターリン生協」の本質も何ら変わらず、職員は訳も分らないまま、いきなり組合員やパートとの矢面に立たされ翻弄され続けた挙句に、徒に幹部間の軋轢の踏み台にされただけでした。

 この大阪いずみ市民生協の事件は、現在はもう基本的に終息しています。経営私物化を告発されたワンマン創立者は事件を機に生協を去りました。内部告発者の懲戒解雇取消し・仮処分申立についても、既に大阪地裁堺支部で原告勝訴の判決が出て、全員復職を遂げています。内部告発者の支援組織も解散し、関連のサイトも既に大半が店じまいしてしまっています。今は2chの一部と下記のいずみ生協管理職労組のHPなどで議論が継続しているだけです。
 
 内部告発の理由として挙げられた前述の問題点、例えば名嘉清氏の私邸と目された大阪狭山市の研修寮やハワイのコンドミニアム、西宮市にある生協提携医療施設の私物化疑惑、豪華接待として槍玉に挙がったゴルフ会員権取得、己の個人的好みの押し付けと陰では悪評散々だったロシア・イスラエル生協との海外交流とか、これもどこまで本当か、私には分りません。ただ、全く事実無根だとも思えません。事実、そういう話は、職場の先輩からも、大なり小なり聞かされていましたから。

 いずみ市民生協というのは、1974年の第1次オイルショックの時に、大阪府立大学や近畿大学の大学生協(いずれも民青の拠点)が中心になって出来た地域生協です。当時の大阪で地域生協と言えば、千里山生協や泉北生協(前者は関西大学、後者は大阪市立大学の、それぞれの大学生協が母体で、これらの大学は新左翼の拠点だった)しかなく、それらの生協が細々と活動しているだけでした。
 それが、70年代前半の革新勢力高揚の時代に、オイルショックによる買占め・売り惜しみに対する消費者の怒りを背景に、当時開発が進み始めた南大阪の地で活動し始めたいずみ生協は、年々規模を急速に拡大し続け、早くも80年代後半には全国の地域生協の中でもベストテンにランクインするぐらいの規模にまで到達していました。

 生協創立者の名嘉清氏は、創立当時は大阪労組生協(総評系?)の役員で、しかも生協労連の中央執行委員でもありました。そういう、どちらかというと労組畑の経歴の持ち主であったのが、時代の要請に応えて地域生協の創立に携わる事になり、いずみを10余年で巨大生協にまでしたのです。人間のキャラとしても、短髪トラ狩りで精悍な、結構アクも押しも強い、そういう人でした。話上手でもあり、専務の講演は面白いというので、職員の間でも結構人気がありました。
 その陰には当然、職員の犠牲がありました。創立当時は朝8時から深夜の1時・2時まで仕事が続いたそうです。当然それに対する職員の抵抗もありましたが、それをある時は宥めすかし、ある時は脅しつけて、職員を引っ張っていきました。良い意味でも悪い意味でも、ワンマンである事は間違いありませんでした。

 私がいずみ生協に就職したのは198×年ですが、当時は仕事はハードでしたが、まだどこか牧歌的な職場の雰囲気が残っていました。支所長や主任・グループ長は、管理職であると同時に共産党員や労組の役員でもあったのですが、あんまり現場と違和感はありませんでした。昔はキラパジュン(アジェンデ政権時代のチリのフォルクローレ・グループ)の公演に生協組織挙げて取り組んだりしたと聞いています。また、その頃は5月1日のメーデーは休日で、労組員はほぼ全員全労連系のメーデーに参加していたという事も聞いています。いずれも、今のいずみ生協からすると考えられない事です。そりゃあ中には人間的にどうしようもないスターリン官僚然とした人物もいましたが、そういう人は上からも下からも嫌われていました。

 その牧歌的な雰囲気が徐々に変化してきたのは、80年代半ばぐらいだったような気がします。当時既に南大阪全世帯の1割を組織していたのですが(組合員数約6万)、「1割の壁」を突破して3割に組織率を上げるのだ、という事が言われました。その後は80年代を通して95年ぐらいまで急速成長が続きました(そして今や年間供給高500億円、組合員数30万人の水準に到達)。古参活動家然とした職員は段々いなくなり、政治的にはノンポリでエリート然としたタイプがどんどん入協してきて、そういう人が幹部になっていきました。それにつれて牧歌的な雰囲気も徐々に消えうせ、過酷な労働実態だけが昔と変わらないまま後に残されました。職場の雰囲気も悪くなり、中にはタイムカードをコピーして労基署に告発する者まで現われました。役員も、外部から来た人が段々増えてきました。

 その一方で、いずみ生協は日本生協連(日生協)内部の「左派」生協として、原水禁世界大会や国民・市民平和大行進(毎年夏に行われる広島・長崎への労組・市民団体のパレード)にも積極的に取り組んできました。日生協中央が、平和運動を政府が許容する範囲内のものに抑えようとする中で、いずみ生協の平和活動は異彩を放ち続けました。
 経営政策についても、日生協中央やコープこうべ(旧・灘神戸生協)などが主導する「生協のスーパー化」、生協店舗大規模化構想には異を唱え続け、それに変わる一種の「左派枢軸」を志向していたような所がありました。

 1997年の内部告発の時も、いずみ生協労組や大部分の職員が内部告発に同調しなかったのも、内部告発に至る経過の不透明さ(通常総代会直前に総代・生協関係者・周辺民主団体に匿名怪文書送付で内部告発を行い、オマケにその文書の中で総代選挙のやり直し・自派の総代候補選出を呼びかけ)や、生協理事会側からの働きかけ(洗脳)も然る事ながら、いずみ生協のそういう「左派」的伝統に対する日生協側からの「右」からの攻撃に対する反発も、職員内部で一定共有されていた事があったからなのです。事実、この内部告発については、生協労連が労組としての立場から全面支援に入ったのは当然としても(それを契機に管理職労組も出来たのですが、本体のいずみ生協労組は上部団体の生協労連との間で微妙な立場に立たされる事になった)、日生協中央に連なる「右派?」生協の理事会(その中にはいずみ生協と同様に不当労働行為を行っていた生協もある)が、揃いも揃って「いずみ生協糾弾」の声を挙げた事については、「何か裏があるのではないか」という懸念は拭えませんでした。

 同様の懸念は、内部告発者の一派が中心になって作った管理職労組についても言えます。この内部告発事件は、一面では公益通報(内部告発)の正当性を認めた判決を引き出す契機ともなった事件ですが、当の管理職労組に対しては、その理念とは相容れないような非民主的な掲示板運営を指摘されたりもしています(詳しくは生協人さんのブログを参照の事)。

 では内部告発は完全なでっち上げで、いずみ生協の方に全て理があったのかというと、これも違うのではないかと思います。いずみ生協の「左派的つっぱり」も、ワンマン創立者による強権的な職場支配や残業代不払いなどの不当労働行為を伴ったもので、その犠牲の上に成り立ったものでした。所詮は日生協中央の「右派」的指導に反感を抱くワンマン「左派」独裁者による運動でしたので、その「左派」的姿勢が共感を得ているうちは一定の大衆的基盤を有していましたが、ワンマン経営自体が次第に「右派」的姿勢を強めていくに従って、僅かに残っていた共感もやがて消えうせ、実際は強権支配だけが残るようになっていったのではなかったのか。そして、職員支配の時だけ「運動」やら「平和・反戦・環境」やらのお題目を唱え、職員を黙らせてきたのではなかったのか。

 その結果はどうなったか。内部告発者は権力闘争に打ち勝ち職場復帰を果たし、職員には「不本意だが和解に応じる事にした」との通り一遍の通達だけでお茶を濁しただけで、いきなり組合員やパートの矢面に立たせた事への理事会側の謝罪も一切ありませんでした。そして、両者の和解・問題終息の後にやってきたのが、1998年からの小泉構造改革の新自由主義政策・労働規制緩和の波に乗っかった大リストラでした。今や現場の生協業務の大半は、正規職員ではなくアウトソーシング(外部委託)のパート・バイト・契約社員によって担われるようになりました。
 その中で、本来ならばこんな時こそ人民の相談相手となるべき共産党は、殆ど何も機能しませんでした。内部告発者の支援をするでもなく、かといって職員労組の側に立つでもなく、洞ヶ峠を決め込んだ挙句に、ワンマン創立者と内部告発した幹部職員の両方を党から除名するという、喧嘩両成敗に逃げ込んだだけでした。

 要するに、私にとってはこの事件は、「内部告発した方もされた方も、同等に茶番だった」というだけにしか過ぎない事件でした。この事件から私が学んだ事は、資本の論理に安直に身を委ね時流に阿るだけの「右」転落でも、「左」の言う事には何でも付き従う盲従でもなく、自分の頭でモノを考える事の重要性です。これが拙ブログの原点でもあります。


(参考記事)

・巨大生協で腐敗疑惑--いずみ市民生協の場合(アサート)
 http://www.assert.jp/data/1997/24003.htm
・大阪地裁堺支部いずみ生協事件判決について(公益通報支援センター)
 http://www006.upp.so-net.ne.jp/pisa/hanketsu030618.html
・大阪いずみ市民生協HP
 http://www.izumi.coop/
・生協管理職労組いずみ
 http://www2.odn.ne.jp/~ckm79630/
・生協管理職労組いずみの掲示板は民主主義違反(生協人さんのブログ)
 http://blog.goo.ne.jp/seikyoujin/
・共産党パンフ「生協運動 その原点と今日」(白井純一郎のお宝文書館)
 http://members.ld.infoseek.co.jp/kukchung/otakara/coopmovement.htm
・日本の生協運動の現状と今後(野村秀和)
 http://ha1.seikyou.ne.jp/home/kki/sinpo/simane/part1/japakyo.html
・「21世紀生協労働者への提言」 への問題提起(榑松佐一)
 http://ha1.seikyou.ne.jp/home/kki/kanau/kanau55/552kure.html
・「民主経営」論について―有田氏の諸論を中心に(試論)(田口朝光)
 http://www.geocities.jp/k_irouren/rouso/minsyukeieiron.pdf
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青森県に漂着した4名の脱北者を救え!

2007年06月03日 00時15分31秒 | 北朝鮮・中国人権問題
※標題の件について、以下のメールを緊急転載します。

緊急声明
日本国総理大臣
安倍晋三 殿

日本政府は青森県に到着した脱北者を難民として保護し、
彼らの希望する国への定住を実現してください

 昨夜、脱北者とみられる4人が、青森県に船で漂着したと報道されています。
 彼等がどのような事情、経過により青森県に到着したかは分かりませんが、現在の
北朝鮮政府の抑圧体制から逃れてきた難民であることは、ほぼ間違いないと思われま
す。日本政府は、昨年7月成立した「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題
への対処に関する法律案」(北朝鮮人権法)第6条第2項「政府は、脱北者の保護及
び支援に関し、施策を講ずるよう努めるものとする。」の精神に沿って、彼らを難民
として保護し、彼らの行動の経緯と事情、目的を詳しく調査すると共に、彼等が希望
する国に定住することができるよう、人道的な保護と支援を行っていただくよう、こ
こに強く要請いたします。

北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 ホームページ 
http://homepage1.nifty.com/northkorea/
代表 三浦小太郎 
E-mail:miurakotarou@hotmail.com
2007年6月2日

(関連記事)

・脱北者か、青森で木造船の4人保護…「生活苦逃げてきた」(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070602it04.htm
・脱北者:青森の静かな漁港、騒然と 運動着姿に疲労の色(毎日新聞)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/photojournal/archive/news/2007/06/02/20070603k0000m040049000c.html 
コメント (1)
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自分の将来が見えた

2007年06月02日 09時50分40秒 | 安倍第1次投げ出し政権
 私のバイト先の職場でも年金の話題が出ています。この前も職場の雑談で、「自分が今まで納めてきた年金がきちんと記録されているかどうか、調べてもらわにゃいかんな」という話が出ていました。それで私も、昨日の休みに社会保険事務所にわざわざ出向いて、自分の年金記録を調べてきました。

 調べた結果、自分の納付記録には不備はありませんでした。巷で話題になっている年金の納付記録漏れ問題は、1997年の基礎年金番号への統合措置の時に、離転職や結婚・離婚・養子縁組などの異動で統合出来なかった年金が、記録から漏れて宙に浮いているという問題ですが、私の場合はこの前後の時期には職場も自分の氏名も変わらなかったので、どうやら事なきを得たようです。「25年の厚生年金納付期間もクリアしているので、年金受給権は在る」との事でした。

 それで一安心したのもつかの間、帰宅してからパソコンで社会保険庁のHPにアクセスして、開示された自分の年金受給データを基に、「自分で出来る年金額簡易試算」を出してみました。すると、65歳からの年金満額受給開始以後も、僅か月額10万円少ししか年金が受給されないという、恐るべき結果が出てきました。

 私の場合は、昭和3×年生まれの現在4×歳で、大学卒業後は正職員として20年近く一つの職場で働いた後(この期間は厚生年金)、そこを退職し、約3年の国民年金支払期間を経て(そのうちの9ヶ月は免除)、その後に今のバイト先で再び社会保険(厚生年金)に再加入しています。それで、今までの厚生年金時代(正職員時代+再加入後から今までの約2年)の平均月額給与25万円×既払い月数、国民年金の支払・免除実績、今後60歳までの予想平均月額給与16万円(バイトなので昇給は今後もほぼ無い)×予想支払残月数の、3つの主なデータを掛け合わせて、将来の年金受給額を社会保険庁のページで簡易試算した結果が、「年間見込み年金額130万円=僅か月額10万円少し」という事なのです。

 何の事は無い、以前の拙稿記事の中でも取り上げた「これでは食っていけない最低賃金」と、同じ境遇にしかならないのです。これが、25年以上もあくせくと年金を支払ってきた末の、国からの見返りなのです。しかもこの予測は、あくまでも、今の職場で大きな病気や怪我にも遭わずに、円満退職まで漕ぎ付ける事を前提にしての話なのです。実際はこの後に何が起こるか分りません。若し自分が怪我や病気に遭わない様に気をつけていても、会社が不渡り・倒産にでもなったら、それで一巻の終わりです。

 しかも、問題は自分の事だけではありません。両親もますます年老いてくるし、そうなると私も、ぼんくらおじさんと同じ様に、親の介護や入院にも向き合わなければならなくなります。そんな時に、最低賃金並みの、スズメの涙程度の年金一つだけで、一体どうやって生活して行けというのでしょうか。年金だけでは食っていけないから働こうにも、どうやって働けというのでしょうか。そもそも、そんな年老いてからも食うに追われる事が無い様に、という事で作られたのが、年金制度の筈ではなかったのか。 

 これで自分の将来が見えました。どうやら、60歳を過ぎても「安穏自適の年金暮らし」からは程遠い現実が待っている様です。国はどうやら、憲法9条だけでなく、憲法13条(国民の幸福追求権)や25条(健康で文化的な最低限度の生活を営む権利)も、本気で守る気などサラサラ無いようです。

 社会保険庁の「改革」一つとっても、デタラメもよい話です。社会保険庁はお役所仕事で、年金未納や記録漏れを引き起こしたから、これを「日本年金機構」に改組して、今まで国がやっていた業務もバラバラに解体して民間に身売りする、という話です。そんな事をしたら、5000万件にも上るという、今の宙に浮いた年金は、いよいよ雲散霧消してしまって、闇から闇に葬られるだけではないですか。
 国は「1年以内で年金記録漏れを無くす」と言っていますが、そんな、タカが1年以内で解決出来るような問題なら、今までとっくに手を打てていた筈です。それをしなかったから今が在る訳で。

 今度の年金「改革」も、財政破綻隠蔽狙いの「平成の市町村合併」と同様の、問題そのものの雲散霧消・帳消しが、狙いじゃないのですか。それだけでなく、自分たちが引き起こした問題を、更に民間の金儲けの道具に供して、民間と利権の山分けを狙っているだけではないのですか。民間に丸投げすればみんな良くなるというのなら、JR福知山線の事故や損保ジャパンの保険金不払い事件は、何故起こったのでしょう。

 また安倍・自民党政府は、「お役所仕事」の責任を末端職員や公務員労組だけに一方的になすりつけて、自分は頬かむりを決め込んで逃げ切る算段でいるようですが、そもそも問題は、利権確保や天下りに汲々としてきたトップの高級官僚の仕事ぶりにこそ在るのであって、一部に見られる「お役所仕事」にしても、上がその体たらくだから下もそうなる、というだけの事でしょう。それを、下の一部の体たらくだけを槍玉に挙げて、上の仕事振りは「よくある事、どこも同じ、必要悪」の論理で頬かむりするとは、一体どういう了見なのでしょうか。

 今回の事があるまでは、年金の話なんて今まで余りピンと来ませんでした。もっと他に、もっと目先の事で、色々な心配や不安の種がありましたので、正直言って「年金なんて、まだ遥か先のオジンの世界の話」だと思っていました。ところが実際は、全然そうではありませんでした。
 また国は、政治腐敗や反動化など、政治の方向性では色々問題はあっても、こと国民生活に直結する身近な実務については、もう少しソコソコちゃんとやってくれているものと思っていました。ところが蓋を開けたら、こんな事例が次から次へと出てきます。こんな「国家ぐるみ」による「やらずぶったくり、年金詐欺」が横行するようでは、運転免許更新や住民票交付レベルの実務に至るまで、もはや役所業務には一切信用が置けない、という事になります。所詮は日本も、他のアジアの国々と同様に、「上に政策あれば下に対策あり」で臨まなければならない「普通の国」でしかなかった、という事です。もうこうなれば、官邸や各省庁に監視カメラを据え付けて、その仕事振りを国民が逐一監視する、ぐらいしないとダメなのかも。


(関連記事)

・年金支給漏れ:各社保事務所へは心配する人が次々と(毎日新聞)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070601-00000123-mai-soci
・安倍政権 年金支給漏れなどで国会戦略にほころび(同上)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070601-00000000-maip-pol
・年金支給漏れ 時効停止特措法案可決 厚労委の1日審議で(同上)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070531-00000000-maip-pol
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