アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

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橋下徹のいう世間なるものの正体

2010年11月07日 20時07分33秒 | 都構想・IRカジノ反対!
・橋下知事、首長の育休取得に異議 「世間知らなさすぎ」
 広島県知事や大阪府箕面市長ら首長の「育児休暇」取得宣言が相次ぐ中、大阪府の橋下徹知事は21日、報道陣に「首長の育休(取得)は反対。世間が育休をとれる環境をつくってからとるべきだ」との考えを示した。
 7人の子どもの父親でもある橋下知事は「首長が先頭にたって育休をとって『機運の醸成を』というが、あまりに世間を知らなさすぎる」と批判。「予算措置でも何でも、やろうと思えばできるんだから。船長である首長が、船が沈む時乗客より先に逃げ出すのはどうか」と主張した。
 広島県の湯崎英彦知事は、「子育て支援の象徴的なメッセージになる」と第3子の出産にあわせて今月末から育休取得の方針。大阪府箕面市の倉田哲郎市長も、次男の出産で21日から16日間の育休を取得する。特別職の知事や市長は、職員の休暇を規定する条例などが適用されないため、休んでも報酬の減額はない。(以上、朝日新聞)
 http://www.asahi.com/politics/update/1021/OSK201010210062.html

 「知事の育休取得パフォーマンスよりも予算措置のほうが先だろう」と、幾ら「お為ごかし」な発言でごまかしてもムダです。「世間知らず」という言葉に、図らずも橋下徹の本音が出ています。
 「確かに育休取得が困難な現実はあるが、それでも後代の人たちの為に、この現実を少しでも変えていかなければ」という気持ちが少しでもある限り、「世間=現状容認」のニュアンスのこもった、こんな「世間知らず」なぞという発言は出てこない。
 ちなみに、橋下徹が批判した湯崎・広島県知事は、自身が育休を取得するだけでなく、育休取得者一人当たりにつき上限30万円の奨励金を中小企業に支給するという予算措置もきちんと講じています。同じ保守系知事でも橋下とはえらい違いだ。
 しかも、湯崎知事が取得した育児休暇は、実際には丸一日の休暇ではなく数時間の早退でした。この記事で話題になった分に至っては、僅か40分の早帰りでしかありませんでした。そんな、たかだか数時間ほどの育休取得に対してまで、これ見よがしに「乗客より船長が先に逃げ出すのか」と騒ぎ立てるほうが、よほど「為にする批判」ではないでしょうか。

 実際、彼は今までも、このように自分に都合の良い「世間」を設定して、政敵や対立者を「世間の敵」として叩いてきました。そのポピュリズム(大衆迎合)の手法は、石原慎太郎やヒトラーとも瓜二つです。
 光市母子殺害事件弁護団への懲戒請求や「クソ教委」発言の時も、相手を威圧する手段として、盛んに「世間」を連発していました。「君が代・日の丸を尊重しないのはケシカラン」と言った時もそうでした。
 しかし、例えば「君が代」でそれを言うのであれば、少なくともその前に、戦後のドイツ・イタリアがナチス・ファシスト時代の国歌・国旗を全面的に見直したように、「君が代」についても、果たして「現代の主権在民や民主主義の価値に沿ったものであるかどうか」とか、そもそも「国歌・国旗とは何ぞや」という事も含めて、徹底して議論するのが筋でしょう。仮にも日本が民主国家であるならば。(実際は、昭和20年代にはそういう議論もあったのに、当時の内閣がそれを「臭いものに蓋」と封殺する中で、既成事実化を図ってきたのですが)
 それをせずして、「世間」や「空気」などという曖昧なものを引き合いにして、時の明治政府が一方的に決めたものを、いまだに「伝統」だの「国柄」だの称して、権威主義的に押し付けるほうがよっぽど「非常識」です。これでは北朝鮮の金正日崇拝強要と何ら変わりません。

 結局、彼の言う「世間」なるものは、このように、自身にとって都合の悪いものを叩く事で、「奴隷根性」に囚われた「社畜」を、いつまでも「奴隷」のままに止めておく為の方便にしか過ぎない、という事です。この「下見て暮らせ傘の下」や「大勢順応」の意識こそが、キャノン・トヨタ・グッドウィルの搾取や自民党政治の悪政を今まで陰で支え、日本社会の新自由主義化と右傾化・保守化を促してきた元凶だったのです。 
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とうとう賽は投げられた

2010年11月07日 08時24分49秒 | 職場人権レポートVol.1
※とりあえず報告です。以下のメールを労組委員長に送付しました。当初は、最初からいきなりここまでやる事は考えていませんでしたが、昨日(11月6日)も平然と同じ愚を繰り返す会社側の対応を見て、考えを改めました。このまま黙っていたのでは、いつまで経っても、この会社の「奴隷根性」も、我々の「奴隷状態」も変わりません。もうこれ以上モノ扱いされるのはゴメンです。

 

宛先:(先方メルアド)
件名:とうとう賽は投げられました
添付ファイル:(上記写真)
本文:

 労働組合・城北友愛会 執行委員長・千馬敏子様
 ▲▲(バイト先会社名)の××(私の本名)です。過日は職場の件でご相談戴き有難うございました。
 その職場の件ですが、会社・社員の事なかれ主義が、いよいよ従業員の安全を脅かす事態にまでなってきました。
 添付ファイルの写真がその何よりの証拠です。重さ40~60キロにもなるPC(精肉・鮮魚パックトレーが満載のケース)を、本来ならドーリーという台車に載せてこちらに納品しなければならないのに、先方でドーリーの在庫切れを起こしてしまい、別のカゴ車という備品に載せて入荷させて、こちらでバイトがドーリーに積み替えなくてはならなくなっています。不安定な姿勢で、重いPCを、高さの違うカゴ車からドーリーに積み替える事が如何に危険か。このままでは早晩必ず腰痛や労災事故が多発します。こういう事が、昨日も含め、この数週間立て続けに起こっているのです。
 必要分のドーリーを手配さえすればそれで済む事なのに、業務発注者のスーパー■■や、系列子会社で一次下請けの●●は、それをずっと放置してきました。そして二次下請けの私の会社(▲▲)も、それを知っていながら何ら有効に対処出来ずに、ずっと言い逃れと部内での責任のなすり合いに終始してきました。
 労組員は現在私一人だけなので、いきなり賃上げやその他の職場要求をまとめるのは無理ですが、こと上記のPC積み替え作業を止めさせるぐらいなら、最初から団体交渉で押していく事は充分可能だと思います。何よりも喫緊の問題であり、他のバイトも団交で是非取り上げて欲しいと言っていましたから。
 まずは上記の内容に絞って、私の労組加入通知と団体交渉申し入れの準備をお願い致します。
 尚、この間のより詳しい経過については、私のブログ「アフガン・イラク・北朝鮮と日本」の、該当記事「安全を蔑ろにしたままモラルや効率を語るな」や、関連シリーズ「職場人権レポート」の他の各記事も、ぜひ参考にして下さい。
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/e13063de96d47d0ca3f9c4cf3dc23e87
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/c/c935ffff43319d248b80e839278fb25d
 以上、宜しくお願い申し上げます。
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安全を蔑ろにしたままモラルや効率を語るな

2010年11月04日 20時43分02秒 | 職場人権レポートVol.1
    
 前にも書いたように、私のバイト先の物流センターでは、HHT(ハンディ・ホールド・ターミナル、略してハンディ)という携帯端末で、商品のバーコードを読み取りながら、商品の仕分け・積み込みを行っています。構内作業員や配送のドライバーは、出勤したら各自ハンディを装着して作業を行い、終了後は速やかに収納棚の元の場所に返却するルールになっています。
 先日、このハンディが5個ほど行方不明になるという事件がありました。構内と配送のどちらで紛失したのか不明ですが、いずれにしろ、作業中にどこかに置きっぱなしにしたまま、返却するのを忘れてしまったのでしょう。その対策として社員が考え出したのが、次の仕組みですが、はっきり言って、全然対策になっていません。

  
 各人の名前の入った割り箸が、ペットボトルを加工して作った箸立てに入れられて、ハンディ収納棚の上に置かれています。ハンディ使用中は、その名前入りの箸を収納場所に入れておく事で、誰が紛失したのか直ぐに分かるようにしておこう、という仕組みだそうですw。

  
 あほらし。そもそも、「誰がいつどのハンディを使用したのか」なんて、作業者自身が最初に自分の職員コードと氏名をハンディに登録しなければ作業に入れない仕組みになっているので、その時点で分かる筈です。こんな無意味な「割り箸システムw」なぞ、わざわざ導入する必要ありません。社員がまずやるべき事は、こんな「下手人探し」ではなく、紛失しないよう予防策を講じる事でしょう。
 その為には、全員がハンディを携帯用のホルダーに入れて持ち歩いているのですから、バーコード・スキャンの後はハンディを速やかにホルダーに納め、そこら中に置きっぱなしにしないように指導すれば、それで済む話じゃないですか。そして、今は殆どが取れたままになっている、ハンディとホルダーを繋ぐチェーンを、一刻も早く再装着する事のほうが、よっぽど大事じゃないですか。

 社員の「おバカ」がこの「割り箸システムw」程度に止まっているなら、まだ笑い話で済みます。しかし、この「バカ」のお陰で労働災害を招いてしまうとなったら、どうでしょう。もはや笑い話では済みません。

  
 バイト先のセンターには、パックセンターで加工された精肉や鮮魚のトレー(職場ではPCという通称名で呼ばれる)が、普段はドーリーという台車に載せられて転送されてきます(左上写真)。ところが、そのドーリーが無くなると、今度は代わりにカゴ車というカゴ付きの台車に載せられて来て(右上写真)、それをこちらがドーリーに積み替えなければならなくなります。

  
 PCで入荷するのは、大抵、精肉・鮮魚のスライスパックか、鶏肉のブロックです。仮にPCのトレー1ケースに200グラムのパックが10個入っていたとして、それがドーリー1台につき大体20段ぐらいに積まれて入荷する事から、ドーリー1台分の重量が大体40~60キロに及ぶものである事が分かります。実際にPCのトレーを持ち上げてみましたが、6ケースぐらいが限界でした(左上写真)。
 そのドーリー1台分に相当する重いPCのトレーを、カゴ車から降ろしてドーリーに積み替える作業を、バイトにさせているのです(右上写真)。
 カゴ車とドーリーで高さが異なる上に、積まれたトレーをそのままの形でドーリーにきっちり納めなければならないので、どうしても不安定な姿勢になります。数ケースずつ手で降ろそうにも、積み替えの際にトレー同士のかみ合わせが狂ってしまうと、もう積めなくなります。夏場は保冷用に袋がけされて入荷するので、尚更無理です。第一、そんな悠長な事をやっていたのでは、いつまで経っても作業が終わらない。仕事はPCの積み替えだけではありません。
 これで今までよく事故が起こらなかったものです。

 しかも、これは何も今に始まった事ではありません。この数週間に限っても、こういう事が、もう三回ぐらい立て続けに起こっています。
 労災が発生してからでは遅いのです。必要分のドーリーを手配するだけで、それで未然に労災が防止できるのに、そんな簡単な事が何故できないのか。これでは、「社員にその気が無いからだ」「社員や会社は、バイトを使い捨ての道具としか見ていないのだ」と思われても、仕方がないでしょう。
 そんな社員や会社が、幾ら「事故・ミスの撲滅」や「効率アップ」、「モラル向上」を口にしても、誰が聞く耳を持ちますか。一番大事な安全を蔑ろにしておいて、モラル・効率も糞もあるか!何度同じ事を繰り返せば気が済むのか!

※後段のPC積み替え作業に関しては、上記趣旨の内容で、近日中にも正式に文書で会社に申し入れする事を考えています。ただ要求をぶつけるだけでなく、再発防止に向けての手立てについても、会社側から一定期日内に文書で回答を求めるつもりです。そこまでされたら、会社側も今までのように適当な口約束で誤魔化す事は出来ないでしょう。
 これは、どこから見ても100%正当な要求である以上、会社側とて無碍な扱いは出来ない筈です。それでも無碍に扱うようなら、次には私が個人加入している地域の労働組合を通して、今度は団体交渉として申し入れます。会社の出方によっては、不当労働行為として労働基準監督署に告発する事も考えています。それで仮に最悪、事態が紛糾する事になったとしても、その全責任は、今まで業務発注者のスーパーの顔色を伺うばかりで、労働者の人権や安全を顧みなかった会社が負うべきものです。
 労災が起こってからでは遅いのです。今後は一切、上記のPC積み替え作業については、就労を拒否します。他のバイトも全員拒否して、みんな社員にやらせれば良いのです。そこまで追い詰めなければ、この社員や会社の「バカ」は直りません。
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