脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

12月の右脳訓練ー美術展二つ

2019年12月26日 | 私の右脳ライフ
上京の折に、ゴッホ展に行きました。東京での展覧会となると、朝一番に行くのが一番安全。入場券を買うにも、入場するにも並ぶことも多々ありますよ。
最近私はネットで入場券を求めて、スマホで入場してしまう方法にしています。
写真は不可ですから、出口で用意されていたこの写真で。展覧会の様子は伝えらませんがゴッホ展ということはわかりますね。アルチンボルド展の時にもこのような趣向がありました。
展覧会は、ゴッホの作風の変遷が分かりやすく展示されていました。ハーグ―パリー南仏と居を変えるたびに大きく変わっていきますが、わかりやすく納得できる作品がそろっていました。印象派の作品展示のコーナーがあって、確かに影響を受けたのだと改めて思いました。刺激を受けつつ、自分らしさの表現にこだわる芸術家の苦しさにも触れられていました。単体でのゴッホの作品は見る機会が多いのですが「ゴッホ展」と銘打っている以上、もう少し作品が見たかったような気がします。
むかし、西洋美術館で開催されたゴッホ展に行きました。その時に見た「麦畑にカラスが飛んでいて、その麦畑も空も不安感を見事に表現している作品」の印象があまりにも強く心に沁みついていました。
私の中では、壁一面の大作のイメージでしたが、一応確認してみたら作品名は「カラスのいる麦畑」1890年7月に描かれた51センチ×103.5センチの油彩だということがわかりました。
私のイメージの作品との落差にびっくり!孤独感や苦悩を体現したような「カラスのいる麦畑」の印象をもって鑑賞したものですから、少し肩透かしにあったような気がしました。
入場するときはスムーズでしたが、帰るときには結構な人が並んでいました。

10時前に上野に着くためには、伊豆高原で朝焼けを鑑賞するくらいの時間に出発するのですよ。12月21日で冬至の前日でしたから夜明けは遅かったのですけれど。駅前にレストランミクニがオープンしました。

小雨の日曜日、S塚Y子さんと近況報告をしあっているうち、「湯河原町立美術館」へ行くことになりました。
一番の目的は新しくオープンしたカフェにそそられたのです。
Y子さんは併設の「平山礼二館」に行ったことがないというので、もちろん鑑賞時間も考えていましたよ。
ところが、思いがけず特別展がすてきだったのです。型染作家高田正彦追悼展。

芹沢銈介に師事し湯河原にアトリエを構えたことを知りました。残念ながら去年お亡くなりになったそうですが。

干支の板絵。観ていると笑顔になってしまいます。

抽象的な作品から、湯河原転居の後は自然へと目を向けた作品に変わっていったそうです。

どの作品もデザイン化されているのですが何の植物かわかるのです。万両と山葵。

斬新。

会場の一角には、型染の実際が手に取るようにわかる展示がされていました。
小・中・高校のクラスメートが、九州で型染作家になっていますので、彼女のことを思いながら、またとないチャンスとうれしかったです。
まずはスケッチしてデザイン化。下書きし、型紙を彫って(細かく大胆な作業)、染めて(これも大変)、色止めをして。

染める作業は繰り返しも必要です。糊を取り除くには一日水につけるのですって!それからさらすのですね。

M田H子さん。素敵ねえと思っていましたがこれほどの過程があったとは。はるかに離れて暮らす友人にも思いをはせることができました。
ゴッホ展は、計画して行った展覧会でしたが、この型染展はひょっこり出会った展覧会でした。
企画される方たちの右脳に感謝です。




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