脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

三角形は止まるけど、水は流れ続ける

2020年08月12日 | 前頭葉の働き
出会い滝
三密に気を付けて、ちょっと涼を求めて河津七滝へエクスカーション。
以前から目を付けていたレストラン探訪も兼ねてました。そのレストランが昨夜テレビ取材されていたので。
車を停めて踊り子歩道を通って少し歩きます。歩道の左下からは涼し気な川音が。

そこからさらに急坂のアプローチ。

南会津の古民家を7年がかりでセルフビルドしたという!

玄関を入ると、おくどさん(私の育った北九州ではかまどのことをこう言っていました)から煙が。ご飯を炊いています。

お店の売りメニュー。滝氷を作る器械も古めいて。
ご主人は東京藝大出身の画家ですからお店の一角は美術館。

窓から竹林が涼しさを運びます。扇風機だけで冷房はありません。

七輪を使った炭火焼きも楽しみましたが、会話もまたごちそう。
その会話の中で、「パッションフルーツは成枝を上にして横からみると卵型に見えるけど、輪切りにすると実は三角形」という私の最新の発見を、熱く語りました。
友人はすぐに「コロコロ転がらないように、じゃないの」と応えてくれ、続けて「だって、『熟したらポトンと勝手に落ちる』って言ったでしょ。だから」
私は目からうろこ。
実は夫から「なぜめしべの先が三つに分かれたかまで考えるのが前頭葉だろ」といわれ、「私の前頭葉は、それに気づいて満足したの」と応じていました。

多分、友人の推理はあっていると思うのです。私の前頭葉は態度豹変。大満足。
「確かに三角形なら、よほどの坂道でなければ止まるよね。進化の妙だわ」
食事の後、ちょっとだけ滝見物に河原まで下りていきました。
カニ滝

奥さんのカメラ操作をご主人が指導中。

この滝の下流は、こんな景色でした。小さな高千穂峡の風情。

右から合流してくる滝があって、ここは出会い滝といわれています。幅広い滝でした。

日本でも有数の雨量を誇る天城の水を集めて、急峻な山を駆け下ってくる流れはとどまることを知らず、様々な形で滝を形作っています。
いっぽうで伊豆高原の自然探勝路にある対馬の滝は、ほとんど枯れ滝で別名幻の滝ともいわれています。
ところが、この大雨続きの7月に歩いた時には、勇壮な流れを見せてくれました。

海に直接落ちるところが魅力的です。
角度さえあれば、水が流れるのではありませんでした。肝心の水がなければね。

日常生活では、興味関心がなければ知らずに通り過ぎていくことばかりかもしれません。
私もパッションフルーツに関しては今年生まれて初めての興味が芽生えました。

幸いなことを付け加えておきましょう。
多様な前頭葉機能は、注意集中・分配力に象徴されるように、加齢とともに低下していくものですが(正常老化)、興味関心のような働きはイキイキしている前頭葉の持ち主であれば100歳でも持ち続けることができるのです。
自分なりの興味関心に対してはいつもアンテナをピッと立てておくようにしてください。
追伸
大学時代の友人からメールが到着。
「今日の絹子さんのブログで『パッションフルーツの切り口は丸ではなく三角。その理由は転がらないように』ということでした。転がっても種が最奥に移動できるので、それはそれでありかも、とも思います。
卵型の理由を読みながら思い出しました。鳥の巣で転がって外に転がり落ちないように、ということらしいです。カメやワニ、魚の卵は丸でも問題なし。自然はいろいろ考えているみたいです。そういうのが生き残る、ということかもしれませんが。」

このメールを読んで、すぐにまたパッションフルーツやパッションフラワーの検索に励みましたが、「めしべが3分裂しているのが時計の長針短針秒針に見えるからトケイソウという」までしかわかりません。
なぜ、成枝を上にして縦からみたら卵型、横に切ったら三角形の実になるのか、お分かりの方は教えてください。
我が家では、落ちた実が余りあちらこちらに行ってしまわない方がありがたいので、短絡させてしまいました💦

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