日経が金の新たな活用法を次のように報じている。「買い物の支払いは金(ゴールド)で。そんなカードが6月に英国で誕生し、来年にも日本に上陸する。ロンドンに本社を置くグリント社がマスターカードと組んで、即時決済するデビットカードを発行する。顧客は金を購入、預託し、カードの使用代金分の金を売却してもらい、支払いに充てる。銀行が介在しない新しい決済手段のカードとして注目されそうだ」
有事の金といわれ、このところの地政学的危機で金価格が上昇している。資産価値として人類は有史以来金を評価してきた。一時は金本位制として通貨の役割も果たした。しかし、金の生産量は限られており、経済の発展をカバーできなくなり、現在のようにEUは別として国家による管理通貨となった。管理通貨はあくまでも国家の信用の上に成り立っている。インドや中国のように国の通貨より金に重きをおく国民もいる。現在の日本人は世界平均で見て金の選考は低い。金の価格が高くなると地金屋さんに買って貰う人が結構いる。
グローバル化が進み、世界の通貨として君臨していた米ドルの価値が低下し、仮想通貨としてビット・コインなるものも普及しだした。自国の通貨を信用しない中国人が最もこれを利用しているが、中国政府はこれにストップを掛けている。世界でどこでも通用する通貨を人々は望んでいることは間違いない。
そこへ冒頭のニュースが飛び込んできた。金はどこの国でも世界共通の市場価格で通用する準通貨?だから、このグリント社に金口座を開きデビットカードを発行してもらえば両替無しで買い物や食事も出来る。更にメリットは金価格が上昇すれば貨幣価値が上がる。金価格が下落したときは買い増しておけば利息は付かないが価格が戻ったときには得をする。金価格は有史以来短期的には上下があるがその価値は確実に増えている。有事の金と言うだけで無く新しい金ゴールドの復活といえよう。何回説明を聞いても判らないビットコインより判りやすい。日本では来年登場するとのことだが、出来たら信用ある日本企業がこの仕組みに参加してもらいたいが・・・・