2打差に12人ひしめくまれに見る激戦を制したのは、14番、15番でボギー、ダブルボギーをたたき一度撃沈したセキ・ユウティンがなんと16番、17番でバーディをとりはい上がって吉田優利とのプレーオフを制した。
首位勝みなみと1打差の2位から出た吉田優利と4打差の10位からスタートした中国のセキ・ユウティンは通算12アンダーで並び、92期生どうしのプレーオフに突入した。プレーオフ1回目、セキはドライバーを右に大きくまげ、フェアウェイキープの吉田が断然有利だった。ところがセキは3打をうまく寄せ、吉田のミスパットを誘いお互いボギーでドロー、2回目ではお互いフェアウェイキープし、ショットの勝負となり、セキの方がピンそば3mによせ初優勝をゲットし喜びの涙となった。
セキの転んでもめげずはい上がる粘りが優勝の要因だが、吉田のショットがプレーオフではさえなかったのも幸いした。また10アンダー5位に終わった小祝さくら、ショットも好調で12アンダーまで伸ばし一時は首位に、ところが14番パー3で、グリーン右のピンをデッドに狙い、右の池に打ち込んでしまいトリプルボギーをたたき、まさに撃沈、セキのように挽回ならず。上手の手から水が漏れた。小祝ほどのショットメーカーも油断すれば池ポチャも。
セキ・ユウティンは、リランキング37位からの初優勝だけにこのツアーで成長を感じさせた。後半が楽しみな選手がまた出てきた。